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Oct 3, 2005
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カテゴリ: 日本映画
井筒和幸監督の『ゲロッパ!』に続く本作は『パッチギ!』             


 1968年の京都が舞台である。
グループサウンズといっても、今の若い人たちには、何だかわからないだろうけれど、ロック・ポップス系のバンドを、当時はそう呼んでいた。熱狂した女のコのファンが、コーフンのあまり、失神し、それにつられてかバンドのメンバーも失神してしまい、失神グループサウンズとして名を馳せた“ジ・オックス”というバンドがあった。

 『パッチギ!』は、『スワンの涙』を歌う“ジ.オックス”の失神騒動から始まる。
続く街の情景の中で映し出される映画館の書割看板は、70ミリ映画の『猿の惑星』。              
『平凡パンチ』、成人映画『女体の神秘』、イタリアのドキュメンタリー映画監督ヤコペッティの『世界残酷物語』、阪神パークのレオポン、横山ホットブラザーズ、さらには毛沢東語録などをちりばめた豊穣なディティールが、‘68年という時代の空気を伝えてくる。

 府立東高校に通う康介は朝鮮高校のキョンジャに一目惚れしてしまう。府立東校と朝鮮高校とは、対立関係にあった。しかも、キョンジャは番長アンソンの妹であった。喧嘩けんか喧嘩が、絶えることがない。

 敵対するグループと恋愛とが絡まって“ロミオとジュリエット”的シチュエーションが、日本と朝鮮の問題を浮かびあがらせる。       

“イムジン河”が流れる中、何度も映し出される市内を流れる川が、高校同士の対立、そしてそれが、歴史をはさんだ国家同士のいがみ合いとのダブルイメージとなって、効いてくる。

 井筒和幸監督の、純愛青春映画。





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Last updated  Oct 4, 2005 12:25:04 AM
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