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Dec 17, 2008
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カテゴリ: 日本映画


日活時代からの鈴木清順監督、熊井啓監督、黒木和雄監督作品など日本映画の映画美術を数多く手けてきた。
大映京都撮影所を支えた西岡善信と共に日本映画を支えてきた職人中の職人である。

『夢のまにまに』は、
90歳になる映画美術の巨匠、木村威夫が監督として初めて挑んだ長編映画である。
年老いた映画学校の学院長を主人公に、青春期に体験した戦争の悲劇を背負って生き続けた一人の男の人生を、木村監督の自伝的要素を加えて描いている。
監督の分身とおぼしき長門裕之に託しておくる今の時代に伝えたこと……。


映画を専門とするNK学院の学院長に就任した木室創(長門裕之)は、一人の学生と交流するようになる。彼は心に病を抱えた青年、村上大輔(井上芳雄)。
彼は、60年前に自分と同じような若者が戦争に散った不条理に苛立ちを覚え、苦悩を深めていく。そんな村上の姿に、自分の青春を重ねる木室。

過去と今とが錯綜するファンタジーのようでもある。

映画の学校が現代場面の背景であり、
映画の中に映画が現れ、
シュールがかった映画美術は、鈴木清順監督の映画のようでもある。
広場の瘤のある大木が過去と今とを繋ぐシンボルのように置かれているが、
この“木”が、
鈴木清順の『東京流れ者』の木のエンプティ・ショットを連想させたりもする。
『夢のまにまに』に漂う雰囲気は60年代、70年代の日本映画を思わせるところがある。
鈴木清順も映画の中に監督として登場。

鈴木清順監督の『ピストルオペラ』(2001)『オペレッタ狸御殿』(2004)のプロデューサー片嶋一貴が監督した『小森生活向上クラブ』(2008)の 美術監督は木村威夫。
『小森生活向上クラブ』も鈴木清順風の匂いのする映画である。


鈴木清順






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Last updated  Dec 17, 2008 08:29:11 AM コメント(1) | コメントを書く


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