最近が一人暮らしの老人が増えてきたように思います。私の住んでいる市街地でもそうですが、田舎でもそのようです。私の母も隣のマンション部屋に住んでいいますが、父が亡くなり、そういう意味では独居老人といえるかもしれません。妻の両親については妻の父親が1年以上入院したままで自宅に帰ることができないので、妻の母親も事実上独居老人になっています。
妻は独居老人状態の母が寂しくしているだろうと、いつも心配しています。
ところが2016年1月20日の産経新聞には以外な記事が掲載されていました。「独居高齢者 実は幸せ!?」という見出しです。えっと思いましたが、記事によると大阪府門真市で耳鼻咽喉科の開業医辻川覚市医師の1000人を対象にしたアンケート結果からそのことが裏付けられているということです。
記事によると独居の魅力は「体調が悪くても自分のペースで動けて家族に配慮する必要もない」ということです。一方で家族と一緒にくらしていても「家族とうまくいかなかったり、コミュニケーションがうまくとれなかったら、生活の満足度が急激に低下する」とあります。
独居老人=不幸では決してないということで見方が調整されてしまいました。もちろんすべての独居老人に同じことがあてはまるわけではなく、なかには同居してあげたほうがよい場合もあると思います。例えば老人性うつの傾向があるならば、独居は危険かもしれません。「もう生きていてもしかたないから死のうか」などど再三、口にしているのならば老人性うつを疑ってみることができます。
それにしてもこの産経新聞の記事を読んで、独居の親と一緒に暮らすよう強要するのではなく、あくまでも親の意思を尊重し、独居のままでも幸せで、そのままでずっと暮らしたいという意思を強く示しているのならば、その意思を尊重してあげるのも親孝行なのかもしれないと思いました。
独居老人の人生の生き方、興味深いですね。