以前のブログで、昨年末に、アパートマンションローンの借入先のりそな銀行の支店長が訪問してこられたことについて書きましたが、そのさいに支店長がお話されたことの1つに今、銀行が提供している商品で 最もいい商品が確定拠出型年金 だとお話されていました。
ちょっと意外に思いましたが、どうしてなのかその理由を考えてみると、やはり掛金がそのまま税金控除の対象になることでそう言われているのかなあと思いました。しかも国民年金のように原則、掛け損はありませんし、私が亡くなれば遺族に運用金はそっくり支払われることになります。
どうしても小規模企業共済と比較してしまいますが、小規模企業共済は20年掛け続ければ元本割れはないとのこと・・。しかし20年以内に解約するならば元本割れのおそれがあることを考えれば確定拠出年金のほうがいいかなあとも思います。もちろんあくまでも年金なので少なくとも60歳になるまでは掛金をひき出すことはできないというルールもありますが。支店長いわく若い人は60歳までひき出せないことがネックになってなかなか銀行の勧誘に応じてくれないこともあるようです。
とにかく60歳になるまでは、頑張って確定拠出年金を支払続けていこうと思いました。
ところで、りそな銀行からは信託のチカラという信託商品も勧誘に応じて購入しましたが、昨年1年の運用は厳しかったようです。ほとんどを日本国債の売買で運用するものですが、結果的には昨年1年間はマイナス運用になったようです。銀行が力を入れて販売した商品ですが、やはり元本保証のないものは、予期せぬ市場環境によって損失を被ることは覚悟していたほうがよいようです。
アパート経営をすると銀行との付き合いは良くも悪くも生じるようになりますが、賢くつきあっていくようにしていきたいと思いました。
以前のブログしましたが今年の8月、りそな銀行(アパートマンションローンの借入先)の担当者から節税対策で勧められて、確定拠出年金に加入しました。そして10月26日に1回目の引落がありましたが、そのときに気づいたことをブログしたいと思います。
掛金は50000円で、50000円が引き落されていましたが、後ほどインターネットサービスで運用状況を調べてみると、実際に運用されているのは50000円ではなく、47120円です。なぜと思いきや手数料が2880円となっていました。
そこで確定拠出年金にかかる手数料を調べてみると
国民年金基金連合会に支払う手数料 加入時 2777円
国民年金基金連合会に支払う手数料 年間 1236円
事務委託先金融機関業務に関する手数料 年間 768円
運営管理手数料 年間 3762円(金融機関によって異なる)
もちろんこれはサラリーマン等でない大家が加入できる確定拠出年金の手数料ですが、年間で加入手数料を除いても5776円かかることがわかりました。 このなかの運用管理手数料は金融機関によって異なりますが、りそな銀行が比較的、低く設定していることを考えると通常、6000円ぐらいはかかる考えたほうがよいかもしれません。
そう考えると円定期預金で運用すれば間違いなく元本割れすることになります。年利が6000円を上回ることは、今はまずありませんから・・しかしそれでも所得税控除の対象になりますので、不動産収入が大きく黒字になっている大家さんにとってはメリットがあります。一方、すべての収入がおもわしくなく、所得税控除にしても節税にならない大家さんにとっては、損失そのものになってしまいます。
つまり確定拠出年金の手数料は侮ることのできないリスクになるのです。
ところで最初の掛金から差し引かれた手数料 2880円の内訳はなんでしょうか。まず加入手数料2777円が考えられます。では2880円から2777円を引いた103円はなんでしょうか。いったいなんの手数料だろうかといろいろ考えてみました。結論はどうも国民年金基金連合会の年間手数料1236円の1か月分103円のようです。つまり今後毎月103円の手数料は最低かかっていきそうです。
昨日、国民年金機構から納付済保険料の証明額のしるした社会保険料の控除証明書が届きました。私の分が150150円、妻の分も150150円、合計300300円です。これを来年の確定申告の時に税理士さんに提出することになりますが、控除できる税額は、おおよそ住民税が30000円、所得税が15000円~30000円となります。
ところでサラリーマンでない大家さんならば、国民年金に加入されていると思いますが、国民年金そのものは、あまり魅力のあるものではなく、義務づけられていないならば、他の年金に入ってもと思うようなものと感じています。早死にすれば掛損になりますし、もちろん長生きすれば掛得になることもあるようですが。
このてん確定拠出年金は基本的には掛損がないので、確定拠出年金のために国民年金に加入しているといっても過言ではありません。少なくとも10年加入すれば良いのです。しかも途中で死亡しても掛金は遺族に支払われますので、生命保険に近いような制度のように思われます。
もちろん国民年金にも確定拠出年金にない良さが1つあります。それは配偶者に支払った年金も国民年金は所得税控除の対象になるのに、確定拠出年金の場合は配偶者の支払い分は控除の対象にならないのです。これは不思議なことです。
結論として国民年金加入は義務なので加入し国民保険料を支払わなければなりませんが、自分と家族の支払った分はしっかり、所得控除を受けるようにしていきたいものです。またキャッシュに余裕があるならば確定拠出年金の加入を検討してみられることはいかがでしょうか。
先回のブログで確定拠出年金の4つのデメリットについて書きましたが、今回はさらに別のデメリットについて書きたいと思います。
デメリットその5 配偶者の掛金は所得税控除の対象にならない。これはとても?です。なぜならば国民年金は配偶者の掛金が所得税控除の対象になるのに、確定拠出年金はならないからです。
デメリットその6 掛金の金額の変更は年1回のみである。もちろん1回でも変更ができることをメリットととらえる方もおられると思いますが、大家の視点でいうならば節税のために加入していますので、せめて年2~3回は変更できるようにしてほしいと思います。年末が近づくにつれ不動産収入が大きくプラスになりそうであるならば、掛金は9月頃から増額できますし、翌年はまた掛金を減額するなどして、こまめな調整をおこなうことばできればありがたいです。
デメリットその7 運用のポートフォリオによっては運用損がでて大きく元本割れが生じる可能性がある。これは自己責任の分野ですが、絶対元本割れを生じさせたくない場合はポートフォリオを100%円定期預金にすることもできます。(毎年運用管理手数料が通常数千円かかりますので、実際は多少、元本割れになると思います)
以上、確定拠出年金のデメリットについて書きましたが、しかし確定拠出年金は節税効果や国民年金よりも掛け捨てリスクが少ないというてんでは大きなメリットがあります。(加入者が死亡した場合は運用金は遺族に支払われます。つまり生命保険のような効果があります)
もし国民年金しか加入していない大家であるならば、確定拠出年金について一考してみられるのはいかがでしょうか。
先回のブログで8月末日にりそな銀行担当者とともに、確定拠出年金の書類を作成したことについて書きましたが、10月15日に口座開設のお知らせが届きました。初回引落は10月26日になっています。ポスト投函から約2か月で運用のスタートです。
ところで上の写真にありますように確定拠出年金の様々な手続きをネットでも行えるように確定拠出年金インターネットサービスのパスワードも送られてきました。このサービスをとおして運用ポートフォーリオの変更、スイッチング、残高照会、運用損益などをインターネットを通して調べたり手続きを行ったりすることができます。ネットサービスも申し込んだつもりはなかったのですが、口座開設と同時にインターネットサービスも自動的に付帯して行えるようになるのは、いいことだと思います。(銀行などはネットサービスを利用したい場合、別に申し込む必要があるので、同じようにそうしなければいけないと思っていましたが、確定拠出年金は自動的に口座開設と同時に行えるとは、以外に感じたとともに、申込みの手間が省けて良い取り計らいだと思います)
そして年間の不動産収入を注視しながら掛金の調整を図り節税を行うことができます。(確定拠出年金の掛金は年に1回のみ調整することができます)
だれかが邸宅を建てようと思うなら、それを仕上げるのに足りるだけの金を持っているかどうかを見るため、まず、すわってその費用を計算しないだろうか。 -古代の格言