ワルディーの京都案内

ワルディーの京都案内

2026/08/30
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テーマ: 京都。(6436)
2017年度から、京都産業大学日本文化研究所の上席特別客員研究員を務めさせていただいています。

私は「伏見稲荷大社の不思議研究」をメインテーマに研究を続けてきて、多くの文献を読んだり、現地調査を行いました。そのなかで知った、一般にはあまり知られていない伏見稲荷大社やその周辺のスポットを巡るフィールドワーク・コースを設計し、実際に2020年1月の某催しで、案内を行いました。コロナの直前です。

またこの成果を研究員の2019年度の報告書の題材として報告しました。
・平成29年度(2017年度) 『お滝』の成立過程と現状
・平成30年度(2018年度) 『お滝』の成立過程と現状 その2
・令和元年度(2019年度) 「知られざる伏見稲荷大社」研究とフィールドワーク設計・実施
・令和2年度(2020年度) 『伊勢國一身田』の刻字のあるお塚
・令和3年度(2021年度) 「熊鷹社」の「お塚」研究
・令和4年度(2022年度) 「清めの滝」の「お塚」研究
・令和5年度(2023年度) 「権太夫の滝」の「お塚」研究

・令和7年度(2025年度) 「千本鳥居」の研究

全体で約2時間のコース。そして年配者も歩けるように、稲荷山の麓のエリアに限ったコースです。そのフィールドワークコースの内容を本小稿 「知られざる伏見稲荷大社」 では紹介します。

2019年12月時点の内容です。現在は状況が変わっているところもあるので、その場合は、2019年12月時点の情報である旨補足を加えたり、現状がどうなっているかを書き加えます。

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知られざる伏見稲荷大社 はじめに

はじめに
 旅行についての国際的なウェブサイトである トリップアドバイザー の 「外国人に人気の日本の観光スポット ランキング」 (注1)において堂々 6年連続で1位 なのが(2019年12月時点)、 伏見稲荷大社 です。千本鳥居など神秘的な空間は外国人でなくとも人々を惹きつけます。今回ご案内する皆さんの大半が一度は訪れられたことがあると思いますし、中には初詣や初午(はつうま)大祭で何度も訪れられて、「今さら伏見稲荷大社なんて」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。しかしちょっと待ってください。伏見稲荷大社とその周辺には、あまり知られていない事柄や不思議な場所がたくさん存在します。今回は、主に江戸時代末期以降の時代変化と関連付けて、稲荷山裾野エリアに点在する不思議スポット、トリビア・スポットをご案内します。(以降、伏見稲荷大社及びその前身を時代に関係なく「稲荷大社」と記述します。)

「よく知られている」伏見稲荷大社
伏見稲荷大社の基本事項です。主に京都検定公式テキストから引用しました。
・祭神: 宇迦之御魂大神 佐田彦大 神(さたひこのおおかみ)、
大宮能売大神 (おおみやのめのおおかみ)、 田中大神 (たなかのおおかみ)、
四大神 稲荷大神 (注2)と称す。
・ 全国に約3万社 あるといわれる 稲荷神社の総本宮 。
・和銅4年(711)に 秦伊呂具 (はたのいろぐが)稲荷山の三ヵ峰に三柱を創祀したという。
「山城国風土記」 逸文には、伊呂具が餅を的にして矢を打つと、餅が白い鳥になって山の峰に
 飛んで行き、そこに稲が生えたので、イナリの社名になったと伝える。
・天長4年(827)に従五位下の神階を授けられ、 東寺の守護神 として崇められた。
・以降、歴代の天皇の行幸とともに民間にも広く信仰され、 平安京の五条以南 が氏子圏となっ
 て、祇園社(八坂神社)と京を二分した。
・ 応仁・文明の乱で本殿は焼亡 。明応8年(1499)に再建。幾度か修造を重ね現在に至る。
・天慶5年(942)に「正一位」を授けられる。
・過去は、式内社(名神大社)、二十二社(上七社)の一社、官幣大社。
 現在は単立神社で、神社本庁に入らずに独立した単立宗教法人。
・本殿の他、権殿、外拝殿、楼門などの社殿が重要文化財に指定されている。
 他に後水尾上皇から拝領したと伝える御茶屋も重要文化財。

JR稲荷駅前の一番鳥居前を出発し、「1.社家地跡」から昇順で、ご案内します( 図1 参照)。

(注1) 2019年度の2位以下のランキングは、2位:広島平和記念資料館、3位:広島県宮島、4位:東大寺、5位:箱根彫刻の森美術館、6位:新宿御苑、7位:三十三間堂、8位:高野山 奥之院、9位:姫路城、10位:金閣寺。京都はベスト10に3箇所入っています。20位以降では、24位:愛宕念仏寺、26位:京都駅ビル、27位:平等院、28位:永観堂禅林寺が入っています。清水寺がランキング入りをしていないのは、本堂が修復中だからでしょうか。

(注2) 動物のオオカミの語源は大神おおかみとされる。日本では古くから狼信仰があり、『日本書紀』では、狼を「かしこき神(貴神)にしてあらわざをこのむ」と記述しており、大和国風土記(逸文)では「真神」として神格化されている。山の神として山岳信仰とも結びついている。

図1 「知られざる伏見稲荷大社」フィールドワークのコース
番号は今後の章番号と合致させています。





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最終更新日  2026/09/18 09:15:56 AM
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