日本修練空手道 巧心會館

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 空手道をされている方から、次のようなご質問を頂きました。


お話を伺うと、股関節の柔軟性には問題はなく、ハイキックも高く足は上がるのです。
でも、その方の立ち姿勢と、蹴りを放った時の姿勢を見てあることに気が付きました。
それは、‘カカト体重(重心)’になっていたことです。

以前、O脚やウォーキングの姿勢について書いた時も、「立ち姿勢でカカト体重にならないように」と書かせて頂きましたが、それはやはり空手道にも通じることだと考えています。
普段からカカト体重になってしまっている人は、脚・腰の骨(骨格)の上に、上体の体重を載せるような立ち癖が付いてしまいます。
この立ち方では、下腿(ふくらはぎ)・大腿裏(腿の裏)・臀部(お尻)の各筋肉があまり使われず、それが筋肉の持つ‘バランス感覚’を低下させることにも繋がります。
このバランス感覚が低下していきますと、例えば何気に歩いている時の肩から頭を見てみますと、微妙に左右にゆれていたりします。

つまり体の中心にある軸(中心の縦軸)をしっかりと使って歩くことが出来ているからです。

では、ハイキックの場合はどうでしょうか?
確かに片方の足を高く上げますから、歩いている時の姿勢とは異なります。
けれど、身体の内部に持つ‘縦の軸’は軸としてそのまま存在します。
その軸が、重心の移動ということで、例えば右ハイキックを放っている際、左股関節あたりを縦に通る‘左動作軸’に移行するだけです。
この動作軸はその軸上に、足首関節・膝関節・股関節・肩甲骨を含めた肩関節などがあり、これら関節が動作軸でのバランスを取る機能に関係しています。
関節はそれ自体だけでは運動(屈曲・伸展・回旋など)が出来ません。
関節が運動するには、その関節をまたぐ筋肉(骨格筋)が収縮して運動させています。
そしてこの筋肉の持つ機能には、単純に‘力の発揮’というだけではなく‘バランス感覚’というものも存在します。
その機能は、筋肉中にある‘筋紡錘’というところに存在し、知覚神経で筋の収縮に反応し運動は勿論、姿勢などを自動的に調整する器官です。
また、筋肉と骨を繋ぐ組織として‘腱’というものがありますが、この腱にも‘ゴルジ腱器官’という、やはり運動・姿勢などに関係する器官が存在します。


「まずはつま先体重に矯正しましょう。そして筋力を鍛えるトレーニングよりも、バランス感覚を鍛えるトレーニングをお勧めします」

バランス感覚を鍛えるトレーニングとは、例えばトランポリンなどの不安定なものの上に立ったり、その上で運動することで鍛えることが出来ます。
僕のカイロ院には‘BOSU(ボス・バランス)’という、バランス感覚を専門に鍛えるエクササイズ・アイテムをおいています。
メジャーリーグのチームや、プロ野球チームでも使用されているアイテムです。

床上の一般的なトレーニングと、BOSUを使ったトレーニングを組み合わせて行うことにより、色々な姿勢でのバランス感覚を養うことが出来ます。

実際にこの方にもやって頂いたところ、たった一日のエクササイズで、最初出来なかったBOSUのボード上での‘片足立ち’が出来るようになりました。

 バランス感覚が必要なのは、空手をされている方だけでなく、他の武道・スポーツをされている方達にも必要な能力だと思います。
あっ、そういうアスリートだけでなく、一般の方だって大事な感覚機能ですよね。(^_^;)
歩いていて良くつまずく方、そんな方にもBOSUのエクササイズはお勧めです。
難しいエクササイズではないですから、興味のある方はお試しになって下さい。<(_ _)>





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最終更新日  2005年03月15日 22時27分06秒


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