ねこまたおうなの昔語り

ねこまたおうなの昔語り

2010年03月04日
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カテゴリ: 読書感想
★うつくしい子ども(2001年12月 文春文庫)
 石田 衣良

「事実は小説よりも奇なり」とか言うけれど
実際に事件が、あそこまで陰惨だと
むしろ此方のストーリーの方が救われるという、なんとも皮肉な作品。

大人になってから思うんだけど、
現実社会に起きてる事件やら現象って
ホント人の想像を悠に超えてる。
人一人の想像力なんて、現実に太刀打ちできないよね。


でも、現実に起きた事件に触発されて作品を発表する彼の作品群は、
本当に起きた事を一瞬、無かった事のような錯覚に陥らせる。
悲しいくらいに後味が爽やか(複雑)

社会派の小説だったら、現実に近いトーンで暗~く終わるだろうに
妙にカラッとしていて、リアルな社会が余計に泥臭く感じてしまう。
本気で彼の小説の中の現実が羨ましく思えたり。

色々な事にあまりに楽観的で理想的。
“綺麗すぎる”結末が、辛いなぁ。

思うに作者自身が、
現実に起きる「やるせない事件」に嫌気が差して
こんな少年のファンタジー風味に仕立ててるんじゃないかしら?

そんな少年っぽいファンタジーだから、私も夢中で読んでるのかもね。

実際にあった事件と切り離して読みましょう。
じゃないと「不謹慎」とかいう文字までもが、浮かんできてしまいます(苦笑)

でも、今でもネット上にリアル犯人を崇拝するHPが有ったりと
「何だかなぁ~」状態の現実の方が、


現実社会も彼の小説のようにオシャレで平和だと良いのにな。





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最終更新日  2010年03月04日 13時29分44秒
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