のんびり幸兵衛夢日記

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

サイド自由欄

2006.08.19
XML
カテゴリ: 読書
読もうと思って自分の机の上に置いたものの、上下続いているし、体調イマイチだしで、なかなか手をつけず放置していました。

こうなると読まずにいたことが急に惜しくなって、想像力駆使して読もう、という気になりました。

嫌われ松子の一生(上) 嫌われ松子の一生(下) 嫌われ松子の一生

読み出すと止まらず、一気に終わりまで。
あぁ、面白かった。この山田宗樹という作家は初めてですが、うまいなぁと思いました。

内容は、ひと言で言えば「流転の人生」。
具体的に主人公がどうなってどうなるのか・・は、書き出すときりがないのでやめますが、よくもこんなにひとりの人間が一生のうちに経験するなというくらい、いろんなことが次から次へと起こります。


が、決してそれだけではない、と読んでいて思いました。

主人公の松子自身が、結局のところいつも最後の土壇場の、一番大事なところで堪えきれず、やけをおこすという気性があるのです。
それはダメでしょ、ということを、最後にエエイままよとやってしまって、何で私って・・、というのがパターン。

誰もが多少心当たりのあることだとは思いますが、ここまで徹底していると、病的かもしれません。
何故こうなるのだろう、と考えながら読んでいて、読み終わった後に、それは結局、自信のなさ、特に一番大切な人である家族から愛されているという確信を得ることに失敗していることが原因、ということがこの本では言いたいのかな、と思いました。

誰でも、何か困難なことに挑んだときには、最後には報われたい。出来れば成功という形が一番だけど、たとえ成功しなくても、自分自身でやりたかったことができたという満足感を得るとか、その過程を誰かが見てくれて評価してくれるとか、大切な人に頭をなでてもらうとか。ご褒美が欲しい。

何か困難な状況にあってギリギリのときに、拠りどころがない気持ちでいるのと、疑うことなく自分を愛してくれている人の存在を感じられるのとでは、最後のひとふんばりの効き目がずいぶん違ってくるように思います。

なんか、そんなことを考えました。




昨日の晩ごはん

・ヨコワのお刺身

] 121.jpg



] 123.jpg

・加茂茄子の揚げびたし

] 119.jpg

・山芋、オクラ、サーモンの酢の物

] 120.jpg

・おにぎり(高菜の古漬け)

] 122.jpg





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.08.20 16:00:01
コメント(2) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: