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以前にも、日記で紹介したことのある詩人、茨木のり子さんの詩です。
二十歳で終戦をむかえた、若いひとりの女性のほとばしるような想いが溢れる詩・・・
読むたびに、胸が熱くなります。(彼女は一昨年の冬に他界されました)
わたしが一番きれいだったとき
わたしが一番きれいだったとき
街々はがらがら崩れていって
とんでもないところから
青空なんかが見えたりした
わたしが一番きれいだったとき
まわりの人達がたくさん死んだ
工場で 海で 名もない島で
わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった
わたしが一番きれいだったとき
だれもやさしい贈物を捧げてはくれなかった
男たちは挙手の礼しか知らなくて
きれいな眼差だけを残し皆発っていった
わたしが一番きれいだったとき
わたしの頭はからっぽで
わたしの心はかたくなで
手足ばかりが栗色に光った
茨木のり子
いつの時代も変わらぬ女性の気持ち、おしゃれをして、素敵な恋人と過ごしたい!
それが叶わなかった時代に生きた乙女達・・・
乙女を愛することもないまま、逝かなければならなかった青年達・・・
かりそめの繁栄の現在の日本からは考えられないことだけど・・・
同じ時代の今、イラクや中近東、アフリカの紛争地域に住む、多くの少女達が、かつての
茨木のり子さんと変わらぬ想いで暮しているのではないかしら?
かつての愛国少年たちが、神風特攻隊の名のもとに、若い命を散らしたように、イスラム
の国の一部では、ジハード(聖戦)の名のもとに、自爆テロで命を散らしている・・・
時代も、国も、思想も、宗教も違うのに、何故か同じにおいがするのだけれど。。。