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長年アメリカで暮らしていた知人が、帰国する理由の一つを話してくれたことがあった。
あれはずい分昔のことだけど、今、久々の政権交代の只中にあって、その時の話しを
実感を伴って思い出している。
アメリカの大学に留学し、卒業後もアメリカで暮していた彼は永住しようか、帰国しようか
迷っていたと言う。
言葉も不自由はしないし、アメリカ社会にも馴染んでいたので、しばらくは帰国するつもり
はなかったらしいのだが、一時帰国で日本に滞在後、アメリカに戻ってきた時に感じた事
が、帰国を決めた理由らしい。
それは、社会、政治との関わりに於いての事。
「アメリカに長く暮していても、僕らは異国人なんだよ」
「外国に暮す日本人はここで日本の選挙に投票出来ないし、かと言ってこの国の選挙に
も関われない、中途半端な立場なんだよね。」
「僕は日本人として、日本の社会に関わって生きて行きたいんだ。」
「政治家になりたいとか、そういうことじゃないんだけどね。」
「やっぱり世の中を変えるのは政治の力だと思うよ。」
当時の私は、アメリカの永住権を申請中だった。
このままずっとここに住んでいてもいいかな?と思っていた。
20歳を過ぎてから数年たっていても、外国にいたので、一度も投票したことはなかった。
政治は自分に関係のない、遠い世界のように思えた。
個人の力で政治が変わるなんて無理だろうと、漠然と感じていた。
アメリカ人は政治の話になると、皆、しっかり意見を言い、支持政党も明らかにしていた。
「俺はヤンキーズが好きだよ」
「あたしはドジャーズが好き!」
野球やフットボールの話しをするみたいに・・・
そして、今、日本に暮していて、政治がこれほど身近に感じられるようになるとは!
新しい政権誕生が、あらゆる面に影響を及ぼすことは確実だと思う。
世界の不況は長引くだろう。
後50年は冬の時代だと言うけれど、同じ冬でも厳冬から暖冬に変える事は出来るはず。
個人の意志と政治はダイレクトに繋がっていることを実感させられた今回の政権交代。
この政権がどういう舵取りをするのかは未知数だけれど・・・
季節は夏から秋へ変わるように、世の中も変わっていくのだろう。
風立ちぬ、、、、か。。。