PR
Calendar
Freepage List
Category
一年前の今日6月18日、ウーちゃん(ビアデッド・コリー)は雄大のもとへ旅立った。
14才と7カ月だった。
ウーちゃんは、雄大の様子がおかしくなり「この子は長くは生きられないかもしれない・・・」と思い始めた、雄大が1歳の時のクリスマスプレゼントなのだ。
その頃、テレビでは「日本で初めて介助犬と生活している女性」として千葉れい子さんが紹介されていた。
千葉さんのようにはいかなくても、「雄大がウーちゃんと共にお出かけできるようになったら・・・」などと夢見たことも。
しかし、車いすに乗っている人が指示を出さなければ、介助犬としては成立しない。
雄大には、運動機能をつかさどる小脳だけではなく、大脳までダメージのあることがわかり、介助犬の夢は潰えた。
でも、千葉さんの姿から、ショウガイを持った人が犬と暮らし共に街に出ることの意味の大きさを感じ、介助犬(その頃はパートナードッグと呼んでいた)の育成のために、雄大を連れて募金活動に励んだ。
百貨店でのイベントでは、雄大の靴下を訓練を受けた犬が咥えて脱がすというデモンストレーションもやった
何も大きなことはしていないけれど、日本で介助犬というものの存在がまだ知られていない頃に、「いつか日本で介助犬が広まりますように!」と夢見て活動させてもらえたことは、私と雄大の大きな財産になっている。
ウーちゃんは、世に言う介助犬ではなかったけれど、雄大がお散歩する時は必ずと言ってよいほど、左横にはウーちゃんがいた。
雄大がベビーカーからショウガイ児用のバギーに変わる頃、この私でも人の目が気になった
でも、うつむいて歩かずに済んだのは、一緒に歩いてくれたウーちゃんの存在である。
ウーちゃんは、あまり見かけない犬種のビアデッドコリー。
大きさも大きい。
その目立つ犬が、目立つ子と一緒に歩くと、もう目立ちまくり、「目立たないように・・・」なんてことが不可能であるからして、「とことん目立っちゃえ~」と思いっきり開き直れた。
重いショウガイを持った雄大の車いすを押して歩いていても、声をかけてくれる人などまずいない。
人とすれ違うと「見ちゃいけないもの」というある種の緊張感を相手から感じる・・・。
でも、ウーちゃんが一緒だと、ウーちゃんに目が行き、その後雄大に行き、またウーちゃんに行き、「なんという犬種なんですか?」なんて会話になったり
私と雄大が、人目を気にするどころか、堂々と(目立って?)生きてこられたのは、他ならぬウーちゃんのおかげなのだ。
無駄吠えの女王との異名をもつほど、スイッチ入ったらオフにならないお馬鹿ちゃんだったウーちゃんだけど、雄大とウーちゃんとコンビを組んで共に過ごした約14年は、何ものにもかえ難い年月・・・。
一年経った今も、ウーちゃんのことを話すと涙が出てくる。
写真も、いつも飾ってあるもの以外は見るのも辛い。
去年の6月18日は ここ
翌日には雄大との写真が載せてある。 ここ
よろしかったら、見てやってください。
↓をクリックして応援してくださると嬉しいです。
この三匹のうち、雄大を知ってるのはのみ
にほんブログ村
ありがとうございました &ウー・雄大