3年目の娘の命日を迎える母の想い | さえりんの部屋

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2022年06月03日

　今日は朝からとっても気が重いです。
明日でさえりんが亡くなってから３年目の命日だからです。
三回忌法要は２年でやるので昨年終わっています。ですので明日は、特にお寺さんを呼ぶわけでもなく、家族で紗愛理を偲んで静かに過ごしたいと思います。

朝、主人に「今日私はダメダメな日でごめんね」というと、「俺もそうだからいいよ」とポツリといい仕事へ行きました。やっぱり主人も一緒なんだなと思いました。最近元気がなかったり無口で怒っているように見えるのは、やっぱり深い憤りを感じていたからなんだと思います。

　昨日は朝から夕方まで講演会の原稿に取り組みました。
実は母娘プチ旅行から帰ってから、構想を考えながら３日悩みました。とりあえず書き上げた基本原稿はA４用紙３３枚ありました。多分このまま読んだら、１時間以上になると思います（まだ読み返していないですが）ここから、項目を絞って内容を凝縮します。来週にはmeronさんに相談にのってもらいたいと思います。

　私は原稿を書く作業をしながら、この３年間のことと、紗愛理が産まれてからのことを振り返りました。一言でいえば 「天国と地獄」 です。幸せの絶頂から、奈落のどん底へ真っ逆さまです。これが私の人生なんだと思いました。

そして、 あの地獄の始まりの最悪の日から、明日で３年です。
落ちるところまで落ちて一度は娘と共に死んだ私は、そこから立ち直ることなんて一生できないと思っていましたが、立ち直るというより再生するという表現の方がしっくりきます。 おまけの人生を生き直す、生まれ変わって遺族としての人生を再生している様な気がします。

そう思うと私はまだ、生まれ変わってたった３年のひよっこです。それならば、つまずいても転んで泣いても、落ち込んで前に進めない日が来ても、当たり前なんだと思えます。 だってまだ、生き直して３歳の幼児なんですから。 子どもが母親を恋しがり求めるように、私はさえりんに会いたくて抱きしめたくて、寂しくて仕方がないのも当然のことなんだと、原稿を書きながらそう思うことが出来ました。泣きながら書いたこの振り返りの作業も今の私に必要な事だったのかなと思いました。

（さえりん１５歳の時　家族で伊勢神宮へ）

でも、私は今さえりんに報告したいことがあります。
ママはまだ生まれ変わってまだ３歳の幼児なんだけど、 少しずつ自分の足で前に進めるようになったことと、少しずつ紗愛理がいない人生も楽しめることがわかったことです。 人から見たらたったそんなことですが、私には大きな大きな第一歩です！！

もう一生笑うことも楽しむことも出来ないと人生を諦めた日から３年の月日は、決して無駄ではなかった。人は何度でも生き直すことが出来るんだと、最近ようやくその意味がわかってきたような気がします。そして、 ３年経ってようやく先輩方に言われた「おまけの人生を楽しむ」スタートラインに立ったような気がするのです！！ 

まだ明日の命日を迎えるにあたって決めなければならない大きな宿題も残っています。 それは加害者とこれから先どう向き合うかという難問です。 許すことも出来ず、もう来るなと突き放せばラクになるけど、相手の思うツボになるのは絶対に嫌です。まだ迷いと悩み多き、私の人生です。

だけど、これからは前みたいに人生を諦めたり、人のせいにして恨んだり、引き籠りになって自暴自棄になったりはしません。 自分の人生をしっかり地に足を付けて歩いていこうと思うのです。 だって３歳児はもう何も出来ない赤ちゃんではありません。歩くことも、走ることも、笑うことも、自由に遊ぶことも、自分の意思でできるのですから。

さえりん、これからのママの成長をお空から見守っていてね！！
危なっかしいときはお空から助けてね♡

最後までお読みいただきありがとうございます！！

いつも温かいコメントありがとうございます