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2004年08月06日
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カテゴリ: 言葉について
言霊って聞いたことあるでしょうか。


言ったことが現実になる。
良いことを言えば、良いことが起き、悪いことを言えば悪いことが起きる。
そういう考えが日本にはありました。
古代人は良いことを呼び寄せるために言葉を使ったのです。

『万葉集』から例をとります。

大和には 群山あれど とりよろふ
天の香具山 登り立ち 国見をすれば
国原は 煙立ち立つ
海原は 鴎立ち立つ
うまし国そ 蜻蛉島 大和の国は


舒明天皇が天の香具山に登って国見をした時の歌です。

訳:大和にはたくさんの山があるが、
神代の昔から神話があり、木々も美しく景色もすばらしい
天の香具山に登って
国見をすると、
平野には煙が上がっている。
池(当時、水面はすべて海)にもゆりかもめがとんでいる。
この大和の国はなんてよい国なんだろう。


当時、統治者は種を蒔くころに、高いところに登って自分の領土を見る習慣がありました。

土地を褒めて豊かな収穫を願ったのです。

今の総理大臣はこういうことしているのでしょうかね。
一応、お正月には伊勢神宮に行くようですが。
でも、歌を詠んではいないでしょうね。

もう一つ

敷島の 日本(やまと)の国は 言霊の たすくる国ぞ まさきくありこそ

訳:このすばらしい日本の国は言霊の助ける国です。ですから、その通りに無事でいてくださいな。


作者はわかりません。
遣唐使に行く人に詠んだ歌だとも言われているそうです。

このように『万葉集』などは良いことを呼び寄せる呪文集ともいえるのです。
呪文集と聞いて、和歌への関心が少し強くなったのではないでしょうか。

実は、現代でも似たようなことは言われています。
植物に元気に育ってと言いながら育てたら、いきいきと成長したとか。


子育てに使えないわけがないのです。
最近では「褒めて育てる」という育児法が増えていますが、そんなことは『万葉集』以前の昔の人には常識だったのです。

私たち日本人は言霊のさきはふ国に生まれているのです。
言葉の使い方は得意なはずなのに。
なぜ、言葉が荒れてしまったのでしょう。寂しいことです。


そう言葉に魔法を込めながら口に出せるようになったら、
親子関係も夫婦関係もそして、日本全体が楽しくなるような気がしませんか。




『万葉の人びと』は私の愛読書なのですが、
今楽天ブックスを見たら、品切れ、絶版でした。
こんないい本が……。残念です。
かろうじてあった、犬養氏の書籍です。

『万葉魂の歌』






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最終更新日  2004年08月06日 18時09分27秒
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