先日お客様に興味深い話を聞かせて頂きました。そのお客様はガソリンスタンドを経営しておられます。今この業界は大変な構造改革の真っ只中にあり、小さなスタンドは廃業しなさいというメーカーの暗黙の方針と戦っていらっしゃいます。
ちなみにこの業界は一般と少し勝手が違うところもあり、普通は仕入れる側が多少なりともイニシアチブを握っているものですが、完全に逆でメーカーが全てとりしきっている業界です。ですからメーカーが一定規模以下の小さなスタンドには卸さないという方針を強行に進めると太刀打ちができないことになります。
それはともかく、エッソやシェルなどの外資も入っていますからそれらを例にとって「どの業界でも外資が日本に入ってきている。生保や銀行もそうだ。でもあの人達の考えは常にえさのある場所がどこにあるかということで、そこを食い尽くすと次は中国にえさがあるぞ、と移動していってしまう。狩猟民族ってそんなものだ。」とおっしゃっていました。
なるほどそうなのかな、と思います。日本人というか、東アジアの人民は農耕民族ですから土地に縛られて生きています。移動ということはあまり考えません。その地域のパワーが落ちてくるとどうやって立て直すかを考えると思います。しかし、狩猟民族の考えはその地域がダメなら次の地域へ移動すればいいというものです。いわゆる切捨てです。最も合理的というか、短絡的というか・・・。
グローバル社会にあってそのような考えの方ともうまく付き合っていかなければならない今日、明日のわが国も元気な主要国家であり続けて欲しいと願うのでした。
カレンダー
New!
保険の異端児・オサメさんコメント新着