崎守の夢宙

崎守の夢宙

PR

Profile

崎守 八星

崎守 八星

Calendar

Archives

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07

Comments

コメントに書き込みはありません。

Keyword Search

▼キーワード検索

2025.01.23
XML
カテゴリ: ペット・動物




 まず、羽毛が薄い。十姉妹はもっと密度が高いのが普通で、白い個体でも耳が透けて見えたりはしない、この子は身体が弱い子なのではないかとのこと。
 そして脱走した時の羽音が、バタバタうるさく、十姉妹はあまり飛ぶ力が強くはないのだが、羽ばたき続ける飛び方はおかしいのだそうな。
 また下半身が下がり気味でインコ類の飛び方に近く、羽ばたき回数が多いため、胸襟が盛り上がってるとのこと。

 そして、目が飛び出し気味だと。
 いや、義母のところでたまに覗き込んだり、小鳥屋さんでチラ見程度しかしてない人間にそう言われましても・・・。
 その後、続くのは「私が好きで飼っていたのは文鳥であって、十姉妹を飼い始めたのは義姉や義母なのに」とブリブリ怒った。
 曰く文鳥は気が強いが頭が良く、また重さとモフリ具合がよろしい、特にヒナが成鳥になる時に、鮮やかに現れる桜模様が良いのだとか。
 ・・・ソレを聞かされてるピィ乃介が、とても気の毒に思えた。

室内の放鳥時にぴったりな天然木のタワー。手乗りのセキセイインコ・文鳥・十姉妹などの小鳥用止まり木タワー[マルカン]

 十姉妹は臆病な鳥だけど、ピィ乃介は腰砕け感が半端なく、最初に脱走した時は「飛んだ、飛べたけど怖い」という感じで2mほどでコタツ布団にヘロヘロと墜落した。
 そして、妙に頭が良い、とのことだった。
 その後も脱走して、その時にプリッと落し物をするのだが、妻がティッシュでぬぐって留まってるピィ乃介に突きつけると、明らかにバツが悪そうな態度を見せた。
 その後、外で落し物をするのは、テレビ前の止まり木(元は木星のリモコン置き場)か、棚に引っ掛けた室内物干し(下に新聞紙を敷いた)にほぼ固定された。
 また極度のビビリな性格で、妻が割り箸と輪ゴムで三角形の止まり木をこさえて、篭の下方に配置したのだが、「何ですか、ソレは?!」としばらく避けていた。
 しばらくして慣れ、それから大分経ってウンコまみれになったので、今度は古い太めのストローで、同じ形をしつらえて交換したら、またしても「何ですか、ソレは?!木じゃないじゃないですか!?」と掴まろうとしなかった。

 テレビで女性アイドルチームが歌ってると。出てきてステップを踏み歌う。男性が話している番組だとサッと篭に戻る。
 え?妻によると十姉妹はもっとおおらかで、深く物事を考えず、カーテンまで飛んで引っ掛かって「たすけてー」状態になる生き物って聞いてたんですが?
 キミは一体何者よ?

 で、妻の口笛を聞いて歌を改良し。スマホのエモバーにしゃべらせると、何か対抗意識を燃やして飛び出し、グルッと部屋を一周飛んだ後、スタッと篭の中の止まり木に戻り、ドヤ顔をする。

 当人は「やめてくれよぅ」状態だったが。
 数日して、妻が水受けで身体を洗うよう、語りかけると、何と不承不承ながら水浴びを始めたのだ。
 これには驚いた。しかも妻がもっと頭を下げて、と言うと頑張って前より深く頭を下げて水を頭や背中にかけたのだ。
 元々羽毛が薄く、水浴びはあまり好きではないようだったが、とにかく人間の言葉が分からないとできない行動だと思う。

 また、ヒナの頃から慣れさせた手乗りではないのに、妻の手に慣れてしまい、飛び出して掃除機の充電器の後ろに隠れる。

 十姉妹や文鳥のプロである妻は、くちばしの生え際や首の付け根のツボを的確に揉み解し、ピィ乃介はすっかり脱力しきっていた。

 ちなみに男な上に不器用な私にやられるのはイヤであるらしく、「傷付きました帰ります」という態で飛び去っていく。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.01.24 01:57:44
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: