崎守の夢宙

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2025.11.24
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テーマ: 葬儀(205)
カテゴリ: 人生


亡くなったのは9月の話なのに、まだつい先日のような感覚がする。
具合が優れなくなった生前末期と同じく、土日が来るたび、借家である義母宅に行ってアレコレしていたせいだろう。
しかし、本日11月24日。
借りていた部屋をほぼ空にして、入居前の元の状態に戻した。
僅かなものが残っているが、ソレは妻が平日片付けて、鍵を返して終了。

私が銀ピア亜科羽根喜多204号室に入室するのは最後となった。

すぐ近くにある神社にもお参りした。
入居すぐと、今年の正月、そして逝去して退室する今回の3回のお参りになった。



使わなくても、身の回りのものを剥ぎ取られるといった感覚が強く出てしまう。
厄介なのがアルバムで、これは要らないものにはならない。
それに昔のフエルアルバムはかさばるし、金具付いてるし、で。

取り壊しの意思を大家から示され、30年以上も住んでいたマンションと言うか、非木造のアパートから退去する時も大泣きだったそうな。
本人はソコで最後を迎えるつもりだったらしい。
取り壊す予定とは言え、大家もソレは気分が良くないだろう・・・、それに何回かアパートを転居しているとは言え、基本的に同じ駅の同じ商店街に60年暮らしていたのだ。
目が悪くなって、近所の口の悪いオバサン達が貧乏人と馬鹿にしてくるのに辟易として、買い物にすらあまり出なくなったとは言え、そこが義母が頑張って暮らしてきた場所だ。愛着はある。
そんなに遠くないとは言え、齢90にもなって違う街の違う家に移るのは心情的に厳しいものがあっただろう。

しかし、「入院はしたくない」という意思の通り、自分の居室で召されたのは本懐ではあったのだろう。
同じ施設に8年暮らすお爺さんのお話では、あまり顔を覚えていないが、夏に廊下の端に出てきて新幹線を眺めていたのだそうな。
リハビリの鈴木さんの言葉をある程度は実践していたようだ。

本人の希望では、故郷の一族の裏山辺りに散骨してくれ、とのことだったが、昔と違ってソレは犯罪となるので、妻が断った。
で、それを聞きかじって義姉が海洋散骨を、義姉一家内で一致したと言って寄越してきたが、それは大いなる勘違いだし、なんかクルージングして家族が撒くのとかイメージしてない?それだと半端なく費用かかるんだけど?
本当は、亡くなった旦那さんと同じお寺が良かったのだろうけど、そうなると戒名つけてうんたらと、ソレもまた費用がかかる。
そんなにお金がないことは理解していたので、新聞のチラシから樹木葬のものばかり手元にとっていた。
その辺の感覚とか状況についても、義姉は理解してないらしい。


義母がお迎えが来る日を望んでいたのは聞いている。
今年(令和7年2025)の2月に大たい骨を骨折したものの、病院でのリハビリは順調だったので、もう1年ほどはご存命いただけると思っていただけに、やるせない。
退院した後、滅多に来ない義姉が、退院したからと見舞いに来て、本人が望んだからと病人職食べてた
年寄りに塩分もコレステロールも満載のピザ食べさせて、足がパンパンに浮腫んでしまったのが運のつき
絞ると体液が脛から出てしまう、しかも小水と同じく、老廃物込み。
尿取りパッドを脛に当てて暮らすようになり、6月末から急速に食欲が低下、ドンドン体力が落ち。

最後は起きられずに、次女である妻の名前を呼んで、手を握っていてくれと懇願していたそうだ。
不安だったのだろう、怖かったのだろう。
それでも、子供が居たからまぎらうことができた。

・・・私と妻には子は居ない。
居たら万事解決とはならないのは分かってる。しかし、この最期を聞かされると、妻の自分の裂けることの出来ない将来が恐ろしい。

しかし、それもこれもおしまいだ。
妻は平日中立ち入って、最後の最後の片付けと、立会いチェック、鍵の返還があるが、来週の土日に私はもうあの部屋の中に立ち入れない。





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Last updated  2025.11.25 00:46:06 コメントを書く
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