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2011年05月05日
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カテゴリ: 読書のこと
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4月23日は文科省で設定した「子ども読書の日」で、
毎年その付近で全校生徒への読み聞かせをしています。
普段はクラスごとだけど、この日ばかりは700人を相手に
体育館で読み聞かせします。

4月23日はもともとはサン・ジョルディの日だけど、
バレンタインデーみたいに定着しませんでしたね。

700人の前で本を読むというのはそれなりに緊張します。
子供がたくさん、というのもあるけど、
何せ先生方がずらっと並んでいるのがねー。


1年生は入学したばかりだし、
だからといってあまり簡単な話だと高学年には退屈かも、
などなど、毎年選書には頭を悩ませます。
昔話系の創作童話が無難というか、安全パイというか、
今年は斎藤隆介さんの『半日村』。

今年はなんとなく時節も気になって、
子供たちに明るい話を読んであげたかった、というのも選書の理由です。

     山あいの半日しか日が当たらない寒村の話。
     作物が育たないという両親の嘆きを聞いた少年が、
     「それなら、自分があの山を低くする」
     と、袋を持って毎日山の土を運び出した。

     馬鹿にしていたが……。


読み聞かせの長さとしては手頃。7~8分くらい。
文章にはリズムがあって、声に出して読みやすいタイプの本です。
私はこの文章、ぴたっと気持ちに合って、
読んでいるとカタルシスを感じます。


ただ、話は本格的なので、
読み手のほうにも覚悟が必要だなあというのは感じました。
「演技力」とはちょっと違うけど、でも演技力みたいなものかな。

作物の育たない寒村のあえぎ、
少年のばかばかしく見える思い付き、
徐々に心を動かされていく村人たちの心情、
時の流れ、
希望に満ちたラストシーン。

……そんなものを表現するのは、こちらも襟を正していかないと、
という感じでしょうか。
お薦めの一冊です。





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最終更新日  2011年05月05日 11時05分07秒
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