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March 1, 2010
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カテゴリ: 心に関する事。
産婦人科医不足ということは、みなさんご存知かと思います。

今日、そのことに直面しました。
何も出来ないけれど、だれも見てくれないかもしれないけれど、
せめて書いておきたいと思います。

先ほど妊娠しているかの診察の予約をするためにあるクリニックに電話しました。
私は里帰り出産をする予定なのですが、前回娘を妊娠した時にも、知り合いに
「健診だけって嫌がられるよ」
と言われたので、分娩取り扱いのないところに行くことにしたのです。

と言われました。
そのクリニックだけでなく、他でも「誰でもどうぞ」と受け入れてくれるところは
ほとんどありませんよ、とまで言われたのです。

一体どういうことなのか。
産婦人科医が冷たいのか。
いいえ、決してそうではありません。
医師が足らないので、万が一妊娠中に何かあっても対応が出来ないのです。
無責任なのではなく、限界を超えているのだと思います。
2年前、娘を出産した時には、そこまで厳しくはありませんでした。
奈良の方で救急搬送中に妊婦がなくなったケースなどがあって、
心配はしていましたが、それでも健診を断られるまではありませんでした。


妊娠・出産は病気ではない、だから当たり前に子どもは育つし出産も出来る。
いざとなれば救急車を呼べば、どこでも受け入れてくれる。
そんな「出産安全神話」をいまだに持ち続けている人が多いのでしょう。
健診にはまともに行かない。
出産時になにかあると全部医師の責任だと訴訟まで起こす。


本当に医療ミスがあるなら、それは確認し責任を問うこともあるでしょう。
けれど全てがそうかと言うと、決してそうではないと思うのです。

産婦人科のお仕事は、本当に大変なものです。
日中は多くの妊婦の健診を請け負い、夜は分娩を行う。
私がお産で入院していた時も、それはもう大変そうでした。
看護師さんは大声で叫びながら指示を出し、医師もあっちこっちと動き回り、
徹夜してぐったりした顔で朝の回診に来られたこともありました。
あまりにお辛そうで、「大丈夫ですか?」と思わず言ったこともあります。
その時も先生は、
「ああ、いつものことだから大丈夫だよ。少し寝たら治るよ。」
と笑顔でおっしゃいました。
楽しい、喜びだけの仕事ではありません。
ましてお金儲けということで出来る仕事でもないと思います。
私が知る限り、産婦人科の医師で適当に仕事をしている方はいませんでした。

お子様が亡くなられた方、またお母様も亡くなられた方のご遺族様には、
申し上げる言葉もありませんし、ご冥福をお祈りするばかりです。

ですが、もし、お産は必ずうまく行くと思い込んでいる人がいるなら、
そして胎児が当たり前に元気に育つと思っている人がいるなら、
ぜひ考えを改めていただきたいと思います。

妊娠は、表面上見えないからこそ健診を受けて状況を知る必要があること。
出産は、母子ともに命がけの、奇跡の出来事であるということ。
ほとんどの医師は、誠心誠意、懸命に向き合っておいでだということ。
何があるか分からないのが出産なんです。
特に、27週までの異常の場合、特別な設備がなければ対応出来ないそうです。

ちょっと話は逸れますが、私は帝王切開で出産しました。
絶対に普通分娩出来ると思っていたし、帝王切開は嫌だとも思っていました。
子どもが週数に比べて大きくなりすぎて、陣痛促進剤の投与を受けましたが、
結局きちんと陣痛が始まらずそのうち子どもの体重が4kgを超える可能性が
出てきて、頭囲も大きめだと言うことで、帝王切開に切り替わったのです。
しばらく頑なに普通分娩を希望していました。
もしそのまま産んでいたら、もしかしたら障害が出るかもしれない。
気持ちは分かるけれど、そのリスクを考えたら帝王切開の方が安全だと
医師や看護師さんから説得されました。
今となっては本当によかったと思います。
もしあの時そのまま出産して、それが原因で障害が出たり、死亡していたら、
私は自分を責めたでしょう。
その対応が出来たのもきちんと健診を受けて産院と連携を取れていたからだし、
だから私は二人目もきちんと健診に行こうと思っています。

特に一人目が順調だった場合、次の妊娠で健診に行かない人が多くなります。
私の義母も妹もそうでした。
「健診代がもったいないでしょ?」「時間もないし・・・」
そんなことでは済まされないことが、起こりえます。
一人目が順調に行ったからと言って、次も順調とは限らない。
他の人が大丈夫だったからと言って、自分も大丈夫とは限らないのです。

最近健診代が無料になる範囲が拡大されたそうです。
どうかきちんと健診に行っていただきたいと思います。
周りの人も、どうぞ勧めてください。

産婦人科医だけではありませんが、顕著な医師不足を改善するためには
様々な制度も必要だと思いますが、一番大切なのは、患者側も真摯に対応し、
やみくもに医師のせいにするのではなく、お互いに信頼関係を持って
治療出来るような環境にしていくことではないでしょうか。
(↑この文章が思いのほかうまく書けず、真意が伝わるか分かりませんが・・・)

幸い、私は近くの総合病院が健診を請け負ってくれることになりましたが、
その病院も最近まではかなり断っていらっしゃったようです。
今回のことでとても勉強になったと思います。
現状は私が憂慮していた以上(ある意味それ以下)でした。
これは全国的に起こっている事です。
どうか他人事と思わずに考えていただきたいと思います。

私はすぐに何かは出来ないけれど、せめてと思い書かせていただきました。
これを読んでいただいた方が、少しでも関心を持っていただけたら嬉しいです。



柄になく真面目な話を長々としましたが。
明日早速診察に行ってきます。
ちゃんと育ってくれているか、本当に心配ですしょんぼり





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Last updated  March 2, 2010 09:27:44 PM
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