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莉花と翔は話し終わり、再び平太の家へと戻った。「莉花ちゃん、翔ちゃん、やっと戻ってきたー」ゆかりが二人に駆け寄った。「今日まだ時間ある?もしよかったらご飯でも食べに行かない?せっかくこうやって久しぶりに会えたんだもん」「俺はいいよ、莉花は?どうする?」「えっと…どうしよう…」莉花は修二の方を見た。「よかったら…修二、さんも一緒に!」「誘ってくれて悪いんだけどこの後ちょっと…」「そうなんですか…」「ごめんね、莉花また学校で」「修二、今日は本当にありがとう。また、」莉花たちは軽く挨拶をし平太の家をあとにした。「莉花ちゃん、また来てね」平太の母は優しくそう莉花にほほ笑んだ。《またここに来ることなんてあるのだろうか…?》「莉花ちゃん、翔ちゃん、今日はありがとう。お姉ちゃんも二人に会えてうれしかったと思う。」「ゆかり、お前だいぶしっかりしたよな」「前からだよ」「小さい時は美優にひっついてばっかだったのに」「もう、小さくないもん!!…でね、今日は私からも二人にちゃんと話しておきたいことがあったの…いいかな…?」そう言ってゆかりはかばんの中から一冊のノートを取り出した。「これなんだけど…お姉ちゃんの…日記」莉花と翔はまじまじとそれを見つめた。「私もまだ詳しく中は読んでないんだ。毎日ではないんだけど、中学に入ってから死ぬ前日まで書いてたみたい…」《美優の日記…これを見れば美優のことが少しでもわかる…?》「つい最近なんだけどね、お姉ちゃんの部屋誰も触ってなくて、整理しなきゃと思って掃除してたらこれが出てきたの。二人に話そうか迷った。でも、このままじゃいけない気もしてた。これを見ても何も変わらないかもしれない。けど、ほんの少しでもいい方向に向かえるならその可能性にかけてみたいとも思った。」「ゆかり…」「怖いよ、お姉ちゃんがしてきたことはみんなを裏切ったことに変わりはない。でも信じたくて。お姉ちゃんだから、信じたくて…」莉花はゆっくりその日記帳を手にした。そして、開いた。「私も信じたい。知りたい、美優のこと。知らなきゃいけない気がする。向き合わなきゃ。ずっとこのまま二人から背を向けて生きていくのはもうやめる。」「莉花ちゃん…」「俺も知りたい、理解したい、それがどんな結果になるかわからないけど、全部含めて受け止めたい、」「ありがとう…、ありがとう…」《こんな素敵な友達残してお姉ちゃんはなんで死んじゃったの?裏切るようなまねしたの?》今思えば美優はあまり自分のことを話さなかった。いつも聞いてくれてた。相談にのってくれてた。私は美優の何を知ってたの…?本当に理解してあげてたの…?「莉花…?」「あ、ごめん、」ゆっくりページをめくって目を走らせた。莉花は美優の字が懐かしく思えた。=====================================今日は中学の入学式、少し緊張した。今日からいつまで続くかわかんないけど、日記を書いてみようと思う。二年生になった。莉花、平太、翔とまさか一緒になるなんて!!よかった、本当に嬉しかった。でも、平太と別れてちょっとだけ気まずい…たぶん平太はあんま気にしてないよね。やっぱまだ好きなのかな?それもわかんないよ…一緒なのは嬉しかったけど、複雑…今日、莉花に言われた。平太が好きだって、最近仲いいもんね。大丈夫、応援できる…大丈夫、がんばれ!美優!もうすぐ夏休み、きっと部活ばっかだよなー、平太と莉花付き合うことになったみたい。おめでとうだね…よかった、よかった…=====================================《美優は平太のことほんとはどこかでまだ好きだったんだ、でも気持ちを閉じ込めてた。そんなこと一言も…》
2011.03.08
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またあの公園に来た。よく五人で遊んだよね…。「俺、大学県外にしようと思うんだ。まあ、あと二年以上先の話だけどな。」「そっちで暮らすってことだよね…?」「うん、とりあえず勉強頑張らなきゃだ。莉花は学校どう?楽しい?」《翔はいつもそうだ、お母さんみたいに心配してくれる。本当に優しい。》「楽しいよ。」「そっか…よかった…。影から心配してたって何も莉花の力にはなれてなかったよな。ほんと今までいろいろ黙っててごめん…」「翔は何も悪くない、自分を責める必要なんてない、私が早く気付いてればよかった。」「違うんだ…!」「え、」「俺、知ってた。…知ってたんだ。二人が莉花に内緒で付き合ってたこと、平太が浮気してたこと、知ってて何もできなかったんだ。」もう二度とあの頃には戻れない。時間はどんどん進んでいくことしかしない…。================================いつからなのだろう…、確信を持ち始めたのは、好きな人をずっと見てればその人が誰を思っているかぐらいはだいたいわかってきてしまった。俺は美優が好きで、美優が平太のことを心のどこかでまだ想っていることぐらい気付いていた。でも、俺だって信じたかった。親友のことを…おかしいと思ったのは莉花が委員会かなにかで学校に残るとき、美優と平太はこの公園で待ち合わせして一緒に帰っていた。お互いの家にも遊びに行っていたはず。昔から平太と美優は仲が良かった。少しの期間だけだったけど付き合っていたこともあった。両親も周りもそんな疑うこともなかった。莉花とも順調に付き合っていたから…。でも、その回数がどんどん増えて、手をつないだり抱き合っているところも見てしまった。ショックとともに俺と莉花を裏切ってることが許せなかった。「平太、今日時間あるか?」「ああ、」「どういうことだよ」「何が」「お前、美優と付き合ってんのかよ」この言葉に平太も顔色を変えた。否定してくれた方がよかったのかもしれない。でも、「あ、ああ」「莉花は知ってんのかよ」「知ってるわけないだろ」「黙っててか…?美優もそれでいいのか…?」「美優が黙っててほしいって、莉花との関係もそのままでいてほしいって言われた。」「なんだよ、それ、そんなん誰も嬉しくねえだろ!!」「わかってる、でもどっちも大切なんだ」「大切??ふざけんな、誰が傷ついてると思ってるんだよ!莉花だろ!大切な莉花を傷つけてるのはお前だぞ、平太!!!それに、美優だって…こんなことして幸せなわけないだろ、…なんで言ってくれなかったんだ、俺が美優のこと好きなの知ってただろ、平太が美優のこと好きになって付き合うのはいい、でもこんな形では許せない…なんでだよ…平太…俺たちって何なんだよ…」「ごめん…翔…ごめん…。」平太は謝ることしかしなかった。わかってくれたと思っていた。なのに、まだ二人はずるずると関係を保ち続けていた。================================「俺も、何を信じていいのかわからなくなったよ。わかってくれたと思った。平太はそんなやつじゃないって、なのに…わかんなくなった。もう、二人がわかんねえ…」そう言いながら翔は涙を流していた。《私だけじゃない、翔も知ってた分辛かったことがたくさんあったんだね、こんなにまで周りを傷つけてそこまでしても二人は一緒にいったかったの?友情なんてもうなかったのかもね…》「翔…」「莉花に話そうかと思った。でも、二人が考え直してくれたらって、知らないことも大事だって思っていた。けど、あんなことになるなら早く言っておけばよかった。そしたら、二人が死ぬこともなかったかもしれないし、莉花もこんなに傷つくことはなかった。俺があの時…」「翔、翔のせいじゃないよ。もう、やめよう、自分を責めるの、私もずっと自分のせいだって思ってた、今でも思ってる。でも、もういやだよ。何より翔がそうやって自分を責めてるのを見るのは辛い…。裏切られて死なれるほど辛いことってないね…いつまで私たち二人に縛られ続けなきゃいけないんだろう…好きな人にも親友にも裏切られて何を信じていいのかわからなくなっちゃった…」《あの日々がすべて偽りに思えてきてしまった。本当に親友だったの…?ねえ、美優》====================================「平太って本当に莉花のこと好きだよね。」「え?」「私と付き合ってた時そんな優しくなかったもん、」「どうして別れたの…?」「莉花のこと好きになったからでしょー?その前にもう友達だったんだよね。付き合っても前の関係のままだったから、友達に戻ろうって。」「そうなんだ…」「莉花はずっと続く限り頑張ってよ!!」「ありがとう」====================================あれも嘘だった?心の底から思ってなかった?もう、何が本当なのか嘘なのかわからない。人の気持ちに永遠なんてない。わかってる、わかってる、でも信じたい。これだけ裏切られてもまだ信じたいって思う、これまでつくりあげてきた関係を嘘にするのが怖かった。
2011.03.07
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きっともう二度と行くことなんてないと思っていた。逃げてるって思われてもいい。二人がいないことを実感したくなかった。また、行くことが怖くなった。でも、そんな時は修二の言葉を思い出す。電話がかかった。「もしもし、」「久しぶり!莉花、俺、翔」「か、翔!?うそ、久しぶり、びっくりした」「ゆかりから聞いたんだ、一回忌行くんだろ。」「う、うん…。」「今まで何度も莉花に会おうと思った。でも、会えなかった。本当は言わなきゃならないことがたくさんあったんだよ…。なのに、俺、莉花からも逃げてた…。ほんとごめんな、莉花に言話したいことがある。」「ううん、翔が謝ることなんて何もないよ。私もずっと逃げてきた。翔はそばにいてくれてたのに翔からも逃げてた…少しずつだけでもいいから成長したくて、二人に向き合いたくて…まだ怖いんだけどね。」「うん、俺もずっとこのままじゃいけないと思う。時間はかかるかもしれないけど、少しずつ変わっていきたい。」翔と話して心の中が少しだけ晴れた。二人がなくなってから一年―心の中はまだあのときのままだ。「莉花、」でも、今私のことを大切に思ってくれてる人がそばにいる。そのことは大切にしたい。「行こうか。」「うん、」久しぶりにこの道を歩く。よく一緒に帰った。自然と足取りが重くなっていた。「莉花?」修二が心配そうに莉花の顔を覗き込んだ。「大丈夫、うん、大丈夫」莉花は自分に言い聞かせるようにつぶやいた。《ここまで来た、もう後戻りしたくない。前に進みたい。》平太の家に着いた。美優と二人同時に行うことになっていた。「り、莉花ちゃ…ん?」平太の母親が驚き、今にも泣きそうな顔で莉花を見た。「お久しぶりです。長い間こちらに伺うことができなくて本当にすみません。」「いいのよ、平太も喜ぶわ。修二くんもわざわざありがとう。」平太の母に奥の部屋を案内された。遠くからでもそこに平太の仏壇があるのがわかった。修二は先に行き、線香をあげた。莉花は仏壇のある部屋になかなか入れずにいた。「莉花、ゆっくりでいいから、平太にあいさつしよう。」とても優しく修二はそう言った。莉花はうなずきゆっくり部屋に入り腰を下ろした。写真の平太は優しい笑顔で写っていた。《平太、久しぶり。》莉花は何を平太に言えばいいかわからずそのまま立ちあがった。そのあと、美優の両親、ゆかり、翔、親戚の方がぞろぞろと部屋に入った。莉花と修二は部屋の片隅に座った。一年経っても平太の家の香りを覚えていた。《ああ、この香りだいすきだった…安心してた。》平太がそばにいる気がした。一通り終わったみたいで、人が動き出した。翔とゆかりが莉花のもとに来た。「久しぶり、莉花」「久しぶり」「もう、終わったみたいだ、今日、まだ時間あるか?」「大丈夫だよ。」「外で話さないか」翔の言葉に莉花は安堵した。この平太の匂いが強いこの場所に居続けるのはまだ莉花にとってはつらかった。翔は隣にいる修二に目を向けた。「雪村翔です。」「あ、北本修二です。莉花とは高校が同じで…平太とは昔…」「知ってます。平太に聞いたことあります。いいライバルがいたって。まさか莉花と同じ高校でこんな風に会うなんて」「平太が俺のこと…」「またゆっくり話そう、莉花、行こっか」「うん…」
2011.03.03
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早かった…?遅かった…?中身の濃い一年でしたwたくさんの人と出会って、別れて…、とてもとても大切な人に出会えて幸せです。これからも人との出会いは大切に、その人と過ごす一秒一秒を大切に、前よリも自分のことが少しだけ好きになりました★!それがすごい進歩なんじゃないかなぁ、って思います(^ω^)♪なんだろ…?部活→最初はみんなと馴染めなくてすごいこれからが不安だった。でもみんな本当に優しくて温かくてこのみんなとなら部活…楽しいな、って感じたよ!どんどんうまくなってる実感もあるし、今はばれーが大好き♪))もっと上手になって好きになりたい!勉強→これは…少しずつ、積み重ねが一番大切★!英語と古典…なんとカしなきャ(′')恋→これに関してはいろいろ…前のこと、いつカ思い出にしたい★!小説→更新したいけど…なかなかね、だいだいの話は頭の中にあるからそれを文にしてみんなに伝えたい★!2008年もさくらをよろしくです★!
2007.12.31
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ゆかりは翔のいる高校に来ていた。「なんであたし、ここ来たんだろ…?」《翔ちゃんに逢いたかったから…?あと、莉花ちゃんのことで話したかったから。わかんないけど…。………あたしも来年、ここに来たいな。》「ゆかり…?なんで?」一人で校門から出てきた翔は不思議そうにゆかりを見ていた。「急にごめん…。どうしても翔ちゃんと話がしたくって」「どうした?」「莉花ちゃんのことで」「一回忌、来るんだよな。」「うん…。」二人はよく知っている道を歩き始めた。「莉花に逢うの何か月ぶりだろ…。」「逢いたい…?」「そりゃあ…中学の頃はずっとみんなでいたからな。」遠くを見つめる翔。もうみんなで一緒にいることは叶わない夢…「そうだよね。みんなと一緒にいたね。」《あたしはみんなが大好きだった。みんなに逢わせてくれたお姉ちゃんには感謝してるよ…。》「あたしね、みんなと居た時間大好きだった。楽しかった。なのに…」「ゆかり…」「今、こんなこと言ったってどうにもならないことだってわかってる。でも、やっぱりあの時間が大切すぎて失ったことがわからない。」「俺だって…」《大好きな人を失った。》「どうしてお姉ちゃんと平太君はあたし達を裏切ったの?お姉ちゃんはどうして…。莉花ちゃんがどれだけ傷付いたか…」「…」翔は何も言葉を発しなかった。「今でも悔やむよ。気付いていれば…って。二人が内緒で付き合ってこと。気付いていれば二人が死ぬことなんてなかったのに…。莉花ちゃんも今よりも傷付くことなかった…。」「ゆかり…自分を責めたっ…」言葉が詰まる。「実は…俺、知ってた。」「え…」「平太と美優が黙って付き合ってたこと……最悪だよな。知っててどうしようもできなかった。もし今度、莉花が来たらこのこと全部話す。俺にはずっと莉花に言えなかったこともあるしな…」《翔ちゃん…それって》《あたしは…知ってるよ。翔ちゃんが莉花ちゃんのこと好きだって》「ゆかり、またなんかあったら言えよ。こういうことは一人で抱え込まない方がいい。」「翔ちゃん…ありがとう。」《翔ちゃんは昔から優しかった。いつもあたしの面倒みてくれた。一つしか変わらないのに年下扱いされてた。あたしは…》「翔ちゃんなら、莉花ちゃんのこと支えてあげられるよ。」「そうかなあ…莉花はこのことがあってから何一つ俺に連絡ない。」「それはあたしも…」「莉花はずっと向き合うことから避けてるんだよ。だから俺達にも逢おうとしない。逢ったら嫌でも思いだすからな。」「莉花ちゃん…」「救ってやれるほど俺にはそんな力ない。」「でも翔ちゃんなら!」「ゆかりには言ってなかったけどさ…俺、美優のこと好きだった。」翔の思わぬ発言にゆかりは言葉を失った。《え…?》「だからさ、死んだって聞いた時は俺も正常でいられなかった。」「翔ちゃん…お姉ちゃんのこと…?」《ずっと翔ちゃんは莉花ちゃんのこと好きだと思ってた。》「そう…。平太は唯一そのこと知ってた。なのに、俺も裏切られた人の一人、」言葉で表せないほどの感情が涙によって表れた。「グスッ」「ゆかり…ごめん、今更こんな話」「知らなかった。ずっと…グスッ…翔ちゃんは………莉花ちゃんのこと好きだと思ってたから。」「莉花…?ゆかりはそう思ってたのか…」「うん…ずっと…」《あたしの好きな人はあたしのお姉ちゃんをずっと見てた…》「翔ちゃんと莉花ちゃんのことまで裏切って…二人は一緒にいたかったのかなあ…あたしにはわからないよ。」「莉花のことは友達だしずっと心配だったんだ。」《そうだよね。心配だよね、》「俺も…前向いて生きなきゃな。」《翔ちゃんは今でもお姉ちゃんのこと好き?》ゆかりは聞こうと思ったがやめた。その答えは聞かなくてもわかる。翔は今でも美優のことが忘れられないんだと、「莉花もたぶん必死に前、向こうとしてるもんな。」夕日が眩しい。一年後に知れた真実にゆかりはただ涙を流した。《あたしは…翔ちゃんが好きだよ。》「一回忌って今週の日曜日だよな?」「うん…」≪翔、翔はどうしてる?≫莉花は急に翔に会いたくなった。
2007.12.02
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日曜日、だからと言って何もない。一回忌ー…どうしよう?『胸を張ればいい。』そう言ってくれた修二の言葉が耳から離れない。まだ、認めたくない。二人が亡くなったこと。向き合う勇気がないんだよ。本当の事実だって認めたくない。あたしは本当に悪くないの?わからないよ。前なんて向けない。進めない。明日なんか見えない。あの楽しかった日々を今でも鮮明に覚えているよ。==========================「梨花、今度の野球の試合行こうね。」「ヒロも平太も出るよね。」「うん、ヒロは初めての試合だよ。応援しなくちゃ。」「今から楽しみ!」「あたしたちまでウキウキしてる。」==========================もう、あの日々は戻ってこないの?懐かしくて、愛おしくて、そんな日々があたしにとっては宝物だった。勿論、今でも。==========================「こらー!平太と翔、素振りばっかりやってないで掃除して!」「俺はこの中学のエースだぜ。練習、練習。」「何がエースよ!まだまだなくせに…。」「言ったなー。いつかエースになってやる。」「でも、平太上手になったと思うよ。」「さすが、美優はわかってくれるな。」「小学校のころに比べてね…。」「そんな小さいころと比べるなよー。」「美優、俺は?」「翔は…たいして?」「おい!」==========================何気ない会話も今ではすることができない。どうして、こんな平凡な日常が壊れてしまったの?平太はあたしの彼氏だよね?美優はあたしの親友だよね?裏切られたのは、あたし。あたしは大切な人を同時に二人もなくしたんだ。乗り越える?そんなこと、できないよ。もう、こんな悲しい思いはしたくない。だから誰とも関わりたくない。人と関わらなければ失う悲しさを味わうことはもうない。これで…いいよね?「梨花、」ふと智歩の声が聞こえた。「梨花、」今度は修二の声が聞こえた。「梨花ちゃん、」三人はあたしのことをいつも見ててくれた。一緒にいてくれた。あたしがいくら避けても傷つけても。どうして?こんなあたしの傍にいてくれるの?本当は…あたしも未来を生きたい。誰かと一緒に。一人でなんて乗り越えられない。前を向いて生きたい。明日を信じたい。希望だって持ちたい。まずは、二人に向き合わなきゃ。梨花はゆかりに電話をした。「ゆかり…あたし、二人の一回忌、行くよ。」「梨花ちゃん…ありがとう。待ってるね。」ゆかりは嬉しくてこのことをすぐさま翔に伝えた。≪お姉ちゃん、梨花ちゃんが来てくれるって。≫次の日、「修二、あたしね、二人の一回忌に行くことにした。ずっと考えて出した。ありがとね、修二には本当に感謝してます。」「そっか!よかった。お礼なんていいよ。」「それとね、あたしの口からちゃんと説明したくて。智歩と逸気君にも。」「うん、」もし、あたしにも明日があるなら今日を一生懸命生きたい。今は一人じゃないよね…。あたしに信じる力をくれてありがとう。
2007.11.30
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「もしもし…俺…」「うん、どうかしたの?」「莉花に…何があったのかがわかった…。」「えっ…何があったの?」「うん…智歩と逸希にもちゃんと話す…。けど、電話で簡単に話せるようなそんな…ことじゃないんだ…。それに、先に莉花と会って話したいし…。」「わかった。莉花と会ってからでいいよ。その後、ちゃんと聞かせて。逸希にもそう言っておく。」「ありがとう。」修二の声は途切れ途切れだった。《一体、莉花には何があったの?電話で話せるような簡単なことじゃないって…。莉花…。》智歩は逸希にもそのことを伝えた。「修二…大丈夫だったか?何があったのかは知らないけど…。」「わかんない…。大丈夫なのかなぁ…。」修二は莉花に電話した。「もしもし…莉花…俺…」「修二…何?」「今から会えないか?」「今から?」「東公園にいるんだ。」《東公園?すぐ近くの…平太の家の近く…》「え…何の話し?」「会ってから話したい…。今から来てくれないか?」「え…」《どうしよう…?でも、断る理由がない…。》「わかった。東公園だね。今から行く。」修二…どうして東公園を知ってるの?だって修二の住んでるところ…もっと遠いのに…。どうして?莉花は自転車を走らせた。五分ぐらいで着いた。「莉花…」今日の天気は曇り。風が冷たかった。「話しって何?」「……俺…馬鹿だから遠回しに聞くとかできない。だからそのまま聞く。……莉花…平太と付き合ってたんだよな?」「え…」《どうして…?》「俺…平太のこと知ってるんだ。小さい頃、この辺に住んでたから。平太とここでよく遊んでた。でも、小三の時に今住んでるところに引っ越して…。それでもたまに平太とは会ってた。野球したりして遊んでた。それで、急に平太が亡くなったって聞いて…。」莉花はうつむきながら聞いていた。「昨日…平太の家に行った。そしたら…いろんなもの見つけて…。莉花との写真とか…。不思議に思ったことがあったからおばさんに聞いたら…。平太と莉花が付き合ってるって…。それから…平太が…」「もう、話さないで。お願い…。」「莉花…ごめん。気になったんだ。莉花に何があったのか…すごく…。」「もう、あたしに何があったのか知ってるんでしょ?だったら言わないで…。」「ごめん…。」「何で?あたしの過去をそんなに知りたかったの?それで馬鹿にしたかった?」「違う!そんなつもりじゃない。知りたかった…。莉花に何があったのか…。それで…」「あたし…嫌なの。もう、人と関わりたくない。あたしは人を傷つける。それに…平太と美優は…」「莉花は悪くない。」「…そうなの?本当にそうなの?あたしは知らなかった。気付きもしなかった。気付いていれば、二人は…」「何で、そうやって自分を責めるの?俺からしてみれば二人が悪い。莉花に黙って…。死んで…。死んだからって生きていたときのことが水に流されるわけじゃない。だから莉花は自分を責めなくてもいい…。」「修二って平太の友達でしょ?悪く言っていいの?」「いや…俺は悪いことは悪いって言う。友達でもな。」「そう…。」「おばさんがすごく心配してた。莉花のこと気にかけてたよ。」「平太のお母さん…」《いっつも優しくしてくれた…。温かい人。》「一回忌行くのか?」「行かない…」「どうして?」「まだ駄目…。」「莉花は二人に背を向ける必要なんてないよ。莉花は何も悪くないから。胸を張ればいい。そして、二人に会えばいい…。俺も行くから。」修二の言葉が莉花の心に響いた。《あたし…悪くないの?あたしは…いいの?》「考えさせて…。」「わかった。でも、行った方がいい。逃げてても何もならないよ。偉そうなことを言える立場じゃないけど、行ったら乗り越えれるかもしれない…。」「うん…。わかった。ありがとう。修二。」《修二と一緒なら大丈夫かもしれない…》莉花はふとそう思った。「まだ時間あるから…ゆっくり考えて…。」
2007.11.30
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「莉花、おはよう。」「おはよう…」莉花はそう言うとすぐに智歩のもとを離れた。≪智歩…ごめんね。でも、あたしにはこうするしかないよ。他にどうしていいのかわからないから…。≫「なあ、お前ら最近なんかあったのか?」「…逸希、」「莉花ちゃん元気ないみたいだし、会ってもなんか避けられてる気がして…。」≪莉花はやっぱり逸希のことが好きなの?≫「わかんない。莉花のこと理解したいのに全然わからない。」「智歩…、」「逸希には何か話してなかった?」「いや、何にも。」「莉花、逸希には何か話してると思った。仲良かったから。」「無理には聞き出したくない。でも、莉花ちゃんには深刻な問題があるのはわかる。」「聞き出してよ!逸希になら莉花だって…。」「どうしたんだよ、何怒ってんの?」智歩はいつのまにか逸希に怒鳴りつけていた。「あっ…、ごめん。」「焦るなよ。智歩らしくない。」≪わかった。あたし…悔しかったんだ。あたしは莉花と入学当初から仲良かったのに、莉花のこと知らないことでたくさんだった。逸希にだったら莉花はいろんなこと話しそうで。焦ってた。あたしは逸希のこと好きだよ。でも、そんなことじゃなかった。逸希に莉花をとられるのが怖かったんだ。≫≪友達だから、理解してあげったかった。≫「あたし、莉花のことわかってあげたい、知りたいよ…。」「お前、本当に莉花ちゃんのこと好きだな。」「勿論だよ。」≪たとえ、莉花が逸希のこと好きでもいい。莉花だけは離れてほしくない。≫「修二が莉花ちゃんと同じ中学だった人の家に行ったって言ってた。そこで、何かわかってるかもしれない。「うん…。」莉花には人を引き付けるものがあるのかもしれない。どんなに離れようとしてもみな、莉花のことを心配している。そして、好きになっている。本人は気付いてないみたいだが…。
2007.11.30
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「莉花ちゃん。」「逸希くん」「修二と仲直りしたみたいだね。よかった。」「うん…。……逸希くんは優しいね。」「えっ!?」「いつも友達のこと見てる。…あたしもちゃんと見とけばよかった。」「…俺、優しくないよ。いっつも人より自分のことばっかり考えてるよ。いい人ぶってるだけ…。それに…俺、世の中には優しい人なんていないと思う。みんな人より自分のことしか考えてないよ。簡単に人を裏切ることだってできる。」「…」「ごめん。なんか全てわかってるような言い方して…。」「逸希くん」《逸希くんならわかってくれる?ねぇ、》「ん?」「ううん。何でもない。ごめんね。」《あたし…逸希くんに話そうとした。あの時のこと。わかってくれる?》莉花は逸希に惹かれていくのを感じた。それから、逸希と莉花はよく話すようになっていった。「逸希…」「智歩!何してんの?」智歩は二人が話している様子を遠くから眺めていた。「修二!びっくりした。」「莉花…」修二も二人の様子に勘づいた。「ちょっと!声聞こえる…。向こう行こ、」「あいつら…最近仲良いよな…。」「うん…」「莉花…もしかして…」「………」「ごめん…智歩。」「なんで謝るの?」「いや…」智歩は何も言わず、去っていった。「ねえ、莉花…。莉花ってそのぉ―」「…?」「最近、逸希とよく話してるよね?」「うん…」「ごめん…。やっぱなんでもない。」《聞けないよ…》「桜井さん、!あのさぁ…二組の飯島逸希くんと仲良いらしいね。好きなの?」「えっ…」「飯島くんはだめだよ。だって智歩の好きな人だもん!知ってた?」「え…」《知らなかった。智歩は逸希くんのこと…》「だからね、飯島くんとは…」「わかった…。もう話さない…」《またあたしは同じことを繰り返そうとしてたの??今度は智歩を…?もう…人を好きになったりしたらだめだね。決意したのに…。誰も傷つけたくない。失いたくないよ。》莉花は逸希に会わないようにした。見掛けても決して話しかけようとしなかった。「莉花、」《智歩は…逸希くんのことが好き…》「あのね…あたし…逸希のことが好きなんだ。」またも…同じことを言われた。《知ってるよ。》「だからね…」「近付かないよ…」「え?」「もう、逸希くんとは話さない!!」莉花は走り去った。《莉花??どうしたの?》その日から莉花は智歩のことまで避けるようになった。「桜井さん…ちゃんと智歩に気を使ってるね。」「え?雅、それどういうこと?」「あたし、言ったの。智歩が飯島くんのことが好きだからって。そしたら…もう話さないって…」《だから、莉花…あの時…》「雅はね、智歩がうまくいってほしかったの。智歩と飯島くんが付き合ったりすればいいなって…。」「雅…嬉しいけど…それじゃぁ莉花は…」「雅、智歩にいけないことしてた!?あたしは…」「もういいよ。いけないことじゃないから…。」「智歩、雅にできることがあったら何でも言ってね。智歩に協力するから!」《ありがとう。でも、ちょっとやり過ぎだよ…。》智歩は桜井さんと友達でしょ?なら何で智歩の好きな人をとるの?とるとかそういうことじゃないよ。莉花はあたしが逸希のことが好きって知らないし…《友達なら好きな人を知ってもらった方がいいの?あたしは莉花に知ってほしい…あたしのこと…それに、莉花のことも知りたい。》
2007.11.30
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長い間放置してました↓ごめんなさあああい…高校に入って部活がめちゃ忙しくて…大変ですPCも中学の時に比べて全くっていうほど触れなくなって…小説もかけなくなって…書きたいのに!ちょっと変更するところあるからまた見て下さい。次の更新はいつになるやら…涙
2007.09.23
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《平太の家―…すごく久しぶりだ。ずっと来てなかったもんな…。》修二は懐かしくなっていた。しかし、その思いには悲しさも混じっていた。チャイムを押すと平太の母が出てきた。「修二くん!」「こんにちは。お久しぶりです…。」「どうしたの?急だったからびっくりしたわ。でも、本当に久しぶりね。元気にしてた?あっ、まぁとりあえず上って頂戴。平太も会いたがってると思うわ。」修二は平太の母に連れられ、家の中へ入っていった。「もー久しぶりだわ。本当に。葬式以来会ってないわよね?だから…一年ぶりかしら。」「そうですね。」《おばさん…相変わらずよく喋るな。》「もうすぐ平太と美優ちゃんの一回忌だから来て頂戴ね。」「はい。そのこと聞こうと思って…」「そうだったの。じゃぁ日にちと時間を…」「ありがとうございます。」修二は居間にいた。横を向くと平太の仏壇がある…。写真の平太は笑顔だ。この家の子供は平太しかいない…。前みたいな活力が感じられなかった…。「あの…平太の部屋に行ってもいいですか?アルバムとか見せてもらいたいんですけど…。」「いいわよ。」修二は平太の部屋へ向かった。平太の匂いがまだほんのり残っている。《懐かしい。ここでよく話してたな…。》修二は平太のいた学校の卒業アルバムを手にとった。《もしかしたら…莉花がいるかもしれない…。本当にいるのだろうか?》不安も混じりながらおそるおそるページをめくってみる。《あっ平太!平太は三組のクラスだ。莉花は…あっ》同じクラスのところに莉花の名前と顔が…《莉花がいた…。平太と同じクラス…》修二は他にもアルバムを探すと何枚かの写真が見つかった。《平太…》古くからの友…。もっと仲良くしておけばよかった、と修二は後悔した。何枚か見ているうちにある写真を見つけた。「平太と莉花…」たぶん修学旅行の写真だろう。その頃はまだ生きていたから。写真の二人は笑顔だ。ツーショットで写っている…。どういう関係なんだろう…?その他にも平太と莉花が一緒に写っている写真は何枚かあった。プリクラも出てきた。莉花と平太―…《二人は付き合っていたのか?》部屋にあるプリクラを何枚か見ているうちに莉花とは違う子と写っているのがあった…。《どういうことなんだ?莉花と付き合っていて、別れて違う子と?わからん。どういう…?》修二は卒業アルバムと写真、プリクラを持って部屋を出た。《おばさんに聞いてみよう!考えてもわからない。》「おばさん!ちょっといいですか?」「どうしたの?平太の部屋に何かあった?」「これ…」修二は平太の部屋から持ってきたものを机に全ておいた。「あの…平太はこの子と付き合っていたんですか?」修二は莉花を指差した。平太の母は顔を曇らせた…。「そうよ…平太は莉花ちゃんと付き合ってた…。」「でも、この子との写真が…」修二は莉花ではない女の子を指差した。「この子は?」「あ…」平太の母はさっきよりももっと顔を曇らせた…。「どういうことなのか教えて下さい。俺、莉花のこと知ってます。高校が同じで…。」「莉花ちゃんと高校が同じ!?莉花ちゃん元気にしてる?」平太の母は身を乗り出すように言った。「元気…じゃないです。何か隠してて…引きずってます…。」「そう…」「だから知りたかったんです!莉花の昔のことを。絶対に何かあったと思うから。そしたら平太と同じ中学だって知って…それで…ごめんなさい。こんなことで来てしまって…。」「そうだったの。いいのよ。それは。莉花ちゃん…引きずってるのね…。何とかしたいって思ってるんだけどね…。私じゃそんなことはできないし…。」「何があったんですか?」「それはね…」平太の母は話し始めた。修二は真剣に聞いていた。
2007.05.26
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どうしてたらよかったんだろう…??あたしのやってきたことは間違いだったの?いくら問い掛けても返ってこない答え―…あたしはいつまで問い掛け続けるのだろう??「あたし,やっぱり莉花のこと知りたい。莉花はなんかあったんだよ。確信はないけど…」「智歩…俺も気になる。」「でも,莉花ちゃんは言いたくないみたいだし…知るのがいいことなのか…」「逸希はしりたくないのか?」「そういうわけじゃ…」「あたしは知りたい。知ることによって少しでも莉花のことわかりたい。」「そうだな。莉花ちゃんってどこの中学だったの?」「K中学って言ってた。」「K中学?」「修二、知ってるのか?」「うん、知り合いがいた…。」その頃―…莉花は家に帰宅する途中…家まで近くなったときのこと…「あっ」「莉花ちゃん」「ゆかり…」莉花は放心状態のまま立っていた。「久しぶりだね。元気にしてた?」「うん、ゆかりは?」「あたしは全然!会えて嬉しい。」「家、上る?」ゆかりと莉花は家へ入っていった。「莉花ちゃんの家に入るのすごく久しぶり。懐かしいや。」嬉しそうに家を眺めるゆかり―《変わってないや。ゆかりはまだあの時のまま―…》「今日はなんかあったの?」「うん…もうすぐ一年が経つから…。平太くんとお姉ちゃんが死んでから…。だからどうしても莉花ちゃんに来てほしくて…。」あたしは二人の葬式には行かなかった…。行けるわけがない…。そんな勇気がなかったから。「来てくれる?」莉花はすぐに返事ができなかった。足が震えた。まだ怖いことを実感した…。「来てくれるだけでいいんだ。来てくれるだけ…。平太くんもお姉ちゃんもそれだけでいいって思ってる。」「あたし…」「無理にとは言わないけど、あたしは来てほしい。翔ちゃんも来るから。翔ちゃん…莉花ちゃんに会いたがってるよ。」「翔…」≪翔はどうしてるんだろう?≫「あたし、迷った。ここにこようか…。でも、やっぱり莉花ちゃんにはもう一度、二人に会ってほしくて…。だからね…」「ごめん、ゆかり。行けない…。ごめんね…。」ゆかりはもう何も言わなかった。そのあと、ゆかりは詳しい日時と時間を言って帰っていった。《まだ、怖い。認めたくないのかなぁ?二人が死んだこと。二人があたしを裏切ってたこと。すべてを受け止めるのが怖い…。もう一年?早いよ。》
2007.05.06
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ねぇ、あなたの心にあたしはいますか?ねぇ、あなたはあたしを想っていますか?ねぇ、、、、いくら問いかけても答えは返ってこないよねわかってるよわかってるでもね、あたしがそうだからあなたもそうであってほしいと望むもう、いいよねあたしの心からあなたをいなくしても忘れてもどんなに想ってもあなたはいつも違うほうを向いていたあたしとは違う反対方向を見てたいつになったらこっちを向いてくれるのか待ってたでもね、待ってるだけじゃだめだねでもね、あたしには待ってることしかできなかった勇気がなかったんだね自分を責めれば少しは楽になれる気がしたでも、だめだねどんなに言葉を並べてもあなたを忘れられないよ会いたいよ話したいよ気持ちが一方通行って辛いね通じ合っていたいよねぇ、あたし、どうしたらいいの?
2007.04.08
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月日が流れるのは早いね。でも、あたしにはそんな感じがしない。中三のあの時のまま止まっている。ねぇ、平太、美優・・・会いたいよ・・・あたしの前に来てよ・・・「莉花ちゃん!」ふっと今の世界に戻った。「あ・・・」「あのさ・・・」「・・・」≪よく見ると似てないな。≫「この間はごめん。」「えっ」「なんか嫌な思いさせて。」「違うよ。あなたが悪いわけじゃないから。こっちが謝るべきだよ。ごめん。」「莉花ちゃんはいいよ。俺、なんかいろいろ勘違いしてたみたいで・・・」「勘違い?」「何でもない。ごめん。」≪言えるわけないよ。≫「謝ってばっかだね。」「あっ」「何」「笑った。莉花ちゃん、笑った。」「笑ってないよ。」莉花はうつ向いた。「ねぇ、莉花って呼んでもいい?」「えっ、なんで?馴れ馴れしい・・・」「ごめん。」≪何回も謝る。おもしろいこの人。≫「じゃぁ、俺のことは修二でいいから。」「わかった。」うっとうしくなっていた。「本当!?」修二はその場から去って行った。≪やっぱ、全然似てない。平太はあんな性格じゃない。ごめんね、修二≫智歩、修二、逸希君といると心が少しだけ開けるようになっていた。「桜井さん、あたし智歩っていうの。友達になってくれる?」「え・・・」「いい?」「・・・いいよ。」智歩の勢いに莉花は流された。「じゃあさ、智歩って呼んで。あたし、中学の頃、名字で呼ばれてたんだよね・・・。“はなちゃん”って。あたし、葉中だから。高校になったら名前で呼んでほしかったんだぁー。一応ね、智歩って呼ばれてたんだ。でも、幼なじみにね。しかも、男子。高校でも一緒。だからね、女子にも呼んでほしかったんだ。」「わかった。」「じゃあじゃあ、莉花って呼んでもいい?」「うん」智歩と最初に話した会話を思い出して、面白くなった。二人って似てるな。「逸希♪」「何、修二。笑顔がキモイ。」「うるさいなぁ!」「いいことあったんだろー。あっ、莉花ちゃんと話したんだな。」「よくわかるな。」「お前と何年一緒にいると思ってんだよ。」「そっか。それでさぁ、俺のこと修二って呼んでくれることになった。」「よかったな。」「おう。」「それに、ごめんって謝ってた。やっぱり思い込みだった。」「そう。」「逸希、最近話してるのか?」「少しは。」「ふーん・・・」「智歩とは?」「何で?」「いや、」「普通に。会ったら話す。」「そっか」「何」「何でもないって。流れで聞いただけ。」「莉花ってどこの中学だっけ?」「K中学」「ここの高校にいる?」「いないよ。あたしだけ。」「そっかー。」「あたしんとこもあんまいないけどね。あたしと修二と逸希だけ。」「ずっと一緒なんだね。」「保育園からずっと同じ。もう、顔見飽きた。」「仲いいんだね。」「まぁ・・・莉花は?」「あたし・・・そんなには」顔が引きつった。なるべく智歩の前では悲しい顔をしたくない。心配掛けたくない。仲良かったよ。莉花美優平太翔ゆかりみんなとっても仲良しだった。でも、もうあの時には戻れない―
2007.04.01
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さくらは・・・実らない友情のために一年間頑張ってきたのばろうか・・・?おびえながら・・・気を使ってふと思って切なくなった一年間,何をやってきたのだ??すっごく悲しくなった友情なんて無理なものは無理なんだよわかってても思ったら切なくなったどうしたらよかった?もう遅いってわかってても・・・知りたくなるし、やり直したいでも、こうなってしまったけど、得たものはあったよ・・・得たもの・・・あったのだろうか・・・?あった!
2007.03.31
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「智歩・・・」「修二?どうしたの?」「・・・莉花ちゃんに・・・」「あっ、修二、莉花に何かやったでしょ?」「俺、波ちゃんと話してて・・・それで莉花ちゃんが横通ったから呼んだんだよ。そしたら、『私の名前呼ばないで!』って言われた・・・。」「え・・・?莉花そんなこと言ったんだ・・・。」「うん、」「それより、修二、波と話してたの?」「あ、うん」「そっか・・・波に気があるの?」「ないよ!何で?」「最近、波がさ言ってるから。修二君ー修二君ー!って。」「そうなの!?あの子、野球が好きで見に来てるだけだと思ってた。」「まぁ、波はたしかに野球好きだよ。でも、わかるでしょ。自分に気があることぐらい。修二は莉花しか見てないか。」「そうだよ・・・。」「そうなんだ!じゃぁ、よっぽどショックだね。さっきのこと言われたら。」「だから、智歩に相談してんじゃーん。」「ごめん、ごめん。」「はぁ・・・」「莉花、最近逸希と仲良いよね。」「・・・逸希」「あたしじゃ、やっぱ限界あるかも。莉花・・・なんか隠してるし・・・あたしにはまだわかんない。逸希に相談してみれば?」智歩は悲しそうに言った。「智歩・・・わかった。ありがとう。」「ねぇ、桜井さん。桜井さんって修二君と知り合い?」「えっ・・・」「この間、修二君桜井さんのこと追っかけて行ったから・・・。」「知ってるけど、」「もしかして、付き合ってるの?」「違うよ。」「そっか!よかったぁ。ごめんね、変なこと聞いて。」≪そう思われてるの?つきあうとかもう嫌。平太・・・≫「逸希!ちょっといい?」「何?」「莉花ちゃんのことなんだけど・・・。」「うん」「何があったの?あの子に・・・」「わかんない。」「わかんないって・・・。」「何で知りたいの?知りたいなら直接聞けばいいじゃん。」「だって・・・俺、嫌われてるから。」「莉花ちゃんのことわかってあげたいなら、たとえ嫌われてても頑張って接していくべきじゃないの?修二はそこまで莉花ちゃんに対して本気じゃないんだよ。」「・・・お前、なんか知ってるんだろっ!」「知らないよ。今は無理して知らないほうがいいと思う。」「・・・」「修二、お前は別に嫌われてないよ。仕方ないんだよ・・・きっと。あの子、誰か忘れられない人がいるみたい・・・。」「忘れられない人・・・」また、あの日の夢を見る。あたしはあの時のままだよ―時があの時のまま止まったままだよ―本当の意味で『明日』になったことなんてないよ・・・。ねぇ、平太、美優、戻ってきて。苦しいよ―涙が止まらないよ。
2007.03.27
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ん━・・・もうちょっとで高校生活楽しみな半面、不安誰だってそうだよねどんな高校生活が待ってるのかなぁ━・・・?悩みは尽きないねッッぬ―感じ明日から勉強頑張ろう今日、ちょっとやったんだけどねッッもっともっと頑張りたいなァァ━思ってるだけじゃだめだよね有言実行できるといいなッッ小説書きたい━明日、書こうかなぁ??なんかね、『明日』やってるじゃん?今その後さ、二作も考えてるんだよね♪あぁ━早く全部書きたい全部書くには何年かかるんだろうねぇ?わからんわぁ・・・他にも・・・三作ある合計は・・・五作!?多い・・・とりあえず・・・『明日』を終わらす!!莉花と修二・・・莉花は昔、どんなことがあったのか!?修二と莉花に発展はあるのか?智歩と逸希にも注目しててください登場人物がたくさん出てきたら、カテゴリ『人物2-1』も更新するんで♪楽しみにしてて下さい
2007.03.26
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受験が終わった小説、近いうちに更新するね!!明日は面接・・・まだ、受験は終わってないか・・・でも、勉強はしなくてもいいんだよっっ
2007.03.15
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うわぁッめっちゃ更新してなかった。受験おわったら小説も全然・・・さくらのこと忘れないでね!!!
2007.02.11
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「あっ!桜井さん。」「こんにちは。」あの日から修二と莉花に会う度、挨拶をした。莉花からすることはないが・・・。莉花は図書館に向かった。ここの学校は大きな図書館がある。「桜井さん、」「あっ・・・えっと、」「逸希です。」「ごめんなさい・・・。」「ここ、いい?」「うん・・・」逸希は莉花の隣に座った。「逸希でいいよ。呼ぶの。名字呼ぶみたいに呼んでくれればいいから。」「うん、」「波、気になってる人いるんだ♪」「えっ誰?」「・・・二組の北本修二くん。」「その人・・・確か野球部の人だよね?」「うん」「めっちゃ波のタイプ。」「波、もしかして一目ぼれ?」「うん・・・カッコイイもん。」「ねぇ、北本くんって・・・智歩の知り合いじゃなかったけ?」「えっうそ!」「智歩に協力してもらえば?」「いいかもー。」「智歩は?」「あれ?・・・いない。」「桜井さーん、智歩は?」「用事あるからもう帰った。」「あー残念、ありがとう。」莉花は教室を出た。このことからなんとなく莉花は修二をさけるようになった。なるべく目が合わないようにしたり、二組のクラスの近くにはいかないようにしていた。帰り、莉花はいつも図書館に行った後、学校のグラウンドを横切って帰る。グラウンドでは野球部とサッカー部とハンドボール部が活動している。「修二君って野球強いね。」「そんなに強くないよ。ただ、好きなだけ。」「すっごい上手。波も野球好き♪」修二と波がネット越しに話していた。≪通りにくいー・・・≫莉花は下を向いて、少し早歩きで歩いて横切った。「あっ!」修二が莉花に気がついた。莉花はそのまま歩き続けた。「波ちゃん、ごめん。」「えっ!?」修二はグラウンドから出て莉花を追った。「莉花・ちゃん、莉花ちゃん、莉花!!」莉花は立ち止まった。≪えっ!今・・・≫「なんで、無視するの?」莉花はゆっくり振り向いた。野球のユニフォーム―ちょっとだけ土の色が付いてる―野球帽―思い出す―「莉花、見てろよ。ホームラン打ってやるから。」「莉花ちゃん?」莉花の顔はどこかおかしかった。「ごめんなさい。違うよ。違う、呼ばないで・・・。」「えっ!?」「あたしの名前、呼ばないで。」莉花はそのまま走った。修二は呆然と立っているだけだった。走りながら莉花は出てくる涙を一生懸命拭いた。≪あの人といると思い出す・・・≫「莉花ちゃん・・・?」≪最近、よく会うね・・・。逸希君・・・。≫莉花は逃げなかった。逸希にはちゃんと顔を見せれた。≪本当は誰かにわかってほしい・・・≫「はい、食べる?」「うん」逸希はたこ焼きを買ってきてくれた。暖かい。「このたこ焼きすっごいおいしんだよ。」「ありがとう。」涙はいつしか止まっていた。逸希は何も聞かなかった。ただ、何気ない話をたくさんしてくれた。≪智歩、逸希君いい人だね。≫「あたし・・・あの人のこと・・・傷つけた。」「修二のこと?」「うん」「あの人は悪くないけど、あの人を見てると悲しいことを思い出す・・・。」「修二は大丈夫だよ。あいつ、くじけないやつだから。」≪莉花ちゃんになんか言われたなら結構、傷ついてるかも・・・≫「でも、嫌いにならないで、あいついいやつだから。」≪誰もあたしと関わらないほうがいいんだよ・・・。≫
2006.12.29
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遅いけど、★Merry X’mas★みなさんゎ昨日どう過ごしましたか?さくらゎずっと、二日間とも塾でしただからあんまクリスマスって感じにはなれなかった・・・しょうがなぃょね・・・来年ゎきっと楽しいよワラワラ
2006.12.26
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土間へ向かった。智歩はすごい笑顔。可愛いよ。「あっいた、いた。」そこにいたのは、男の子二人だった。男の子・・・?女の子じゃないんだ。どっちでもいいけど。「逸希、修二」「智歩」「じゃあ、帰ろっか。莉花駅まで一緒でいいかな?」「うん」「あたしと逸希とは保育園の頃からずっと一緒で、修二とは小三から一緒なの。幼なじみってやつ。親同士も仲良いんだ。」「ちょい、智歩。自己紹介してないよね?」「あぁー。」「俺、北本修二。二組です。じゃぁ逸希。」「あっうん・・・。飯島逸希です。修二と同じクラスです。」「なんか、硬い自己紹介だねー。」「桜井莉花です・・・。」簡単な自己紹介を終わらせた後、また歩き始めた。「ねぇ、俺のこと覚えてない?」修二は莉花の隣で歩いた。「え、はい。」「そう・・・。」「どこで会いましたか?」「受験の日、俺の携帯のストラップ拾ってくれた。ごめん、そんなの覚えてないね・・・。」「ごめんなさい。」「謝らなくていいよ。俺、めっちゃ感謝してるんだ。あれ、大切な人からもらったものだから。」めっちゃ緊張する・・・。「智歩と一緒にいるとこと見て、ずっと話したいなって思ってた。」「莉花、じゃあまた明日ね!」「うん、バイバイ。」「修二、莉花と話せた?」「緊張して、あんま・・・」「修二でも緊張するんだぁー。」「どうだったの?」「どうって・・・」「莉花、いいでしょ?」「まだわかんないって。」「そっか。」「これから知ってけばいいじゃん。」「うん」携帯のストラップ―・・・覚えてない今、思うとあたしとあなたはずっと前から出逢ってたんだね。「あの・・・」「はい?」「これ、」「あ!ありがとうございます。」下向いてたから顔見てなかった。確かボーリングの玉だったような・・・それがあの人にとっては大切なものなんだよね。莉花は自分の携帯を鞄から取り出した。ミ○ーのストラップ・・・平太から貰った唯一のプレゼント修学旅行で買ってくれた。あたしはミッ○ー買った。平太にあげたよ。涙が溢れた。このストラップ、はずそう。見るたびに涙がでちゃうよ。昔はとっても大切なものだったのに・・・
2006.12.11
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朝起きて、高校見学ちょっとレベル高い高校でさくらにゎちょっと無理がぁるんだけど、見学ゎ出来るのでお母さんと行った人ほとんどいなくて、校舎の周りをグルッっと一周来年この高校に受かりたいなァ━…頑張ろッッお昼はカキフライ食べためっちゃぉぃしヵったょォ━今日、寒かった帰りにね、手袋とブーツ買ってもらったぁと、ずっと読みたかった本も疲れたけど、ィィ日だったァ━ぉ母さん、ぁりがとねッッッ
2006.12.03
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―暗闇―暗い・・・あたし、独り・・・?誰もいないの?誰か・・・いませんか?≪ごめんね・・・≫≪ごめんね・・・莉花≫誰?誰なの?≪ごめんなさい・・・許して・・・≫≪駄目だってわかってたよ・・・≫キキッーー目を瞑った。少しずつ目を開けた。黒色の中に赤の点々これは何?そこから赤色に染まっていく―手美優?平太?イヤッ嫌だよ・・・行かないで。また、あの時の夢毎日毎日・・・あの時のことを忘れてくれさせない・・・忘れることなんて出来ない・・・あたしは二人を恨んでるの・・・?「莉花!ねぇ、莉花ってば!」「ごめん・・・何?」「考え事?どうしたの?」「ううん、何でもないよ。」「智歩、」「あの子、本当に何考えてんの?」「莉花のこと?」「うん。」「話し掛けても素っ気無いし、なんで智歩は仲良くしてんの?」「なんでって。」「智歩、ほっとけないんだでしょ!ああいう子。」「ボランティア、疲れない?」「あたし、莉花にボランティアで近づいてるわけじゃないよ!」「一緒にいて楽しい?」「楽しいよ。」「そっか・・・あたしは智歩のこと心配してるんだよ。なんか・・・」「雅、ありがとう。でも、もうそんなこと心配しなくていいよ。」「莉花、帰ろう。」「うん、」「今日ね、莉花に会わせたい人がいるんだ♪」「誰?」「あたしの友達で、その人たちと一緒に帰ってもいいかな?」「いいよ。」「よかったぁ。土間で待ってるから、そこで紹介するね。」智歩は嬉しそうに莉花の手を引いた。そこであなたと出逢えた。巡り合ってしまった。ありがとうばっかだよ。あなたに出逢えてよかった。
2006.12.02
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12月の突入全然,更新してなかったァ━もぅ受験だからね・・・でも、小説更新したい!!今日からちょっとずつ書こうと思います今回の小説は登場人物の説明も載せていこうと考えています多くの人に読んでもらえるように頑張って書きます。ノシ...
2006.12.02
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二作目の小説ですが、載せるのゎ先になりそう・・・理由は・・・ぃろぃろぁります。最近、ココで更新してないやまァ、きまぐれなんで・・・さくらゎ。ノシ
2006.11.13
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伝えたい・・・の番外編が終わったぁ━━なんか最後のほうはャヶ??ってな感じででも、終わったぁ次回作もお楽しみに
2006.10.28
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出産日―遂にこの日がきてしまった。嬉しいのか悲しいのかわからない、複雑な心境が悠にはあった。「悠、手、握って。」横たわっている亜季は手を差し伸べた。悠はギュッと亜季の手を握り締めた。恐いのかなぁ・・・亜季はその手を見つめて微笑んだ。「行ってくるね。」そう言って亜季は運ばれていった。数時間が経った。亜季、大丈夫なのか、心の中で祈るぐらいしかできなかった。何を祈ればいい?エイズじゃないように?子どもが元気に産まれればいいいように?わからなくなってきた。「「オギャーー」」声が鳴り響いた。魁と亜季の赤ちゃんの声。魁、お前の子どもが産まれたよ。その後、亜季が手術室から出てきた。「あの・・・赤ん坊は?」「元気な男の子です。おめでとうございます。」男の子・・・。「亜季、」「悠、」亜季の顔は落ち着いていた。「男の子だって」「聞いた。」「カワイイ顔してた。私に似るのかも。」「あのね、子どもの名前、悠に言おうと思って・・・。」「名前?考えてたのか?」「うん、ずっと。男の子のしか考えてなかったんだけど、」「ちょうどよかったじゃん。」「うん、」「で、どんな名前にしたの?」「『櫂』」「魁?」亜季は引き出しから紙を出した。「この字、」紙を広げて悠に見せた。「櫂・・・。どうして櫂にしたの?」「魁のこと好きだから。ずっと忘れたくない。魁のこと。」「でも・・・お父さんの名前って・・・。」「私ね、櫂が産まれたら言おうと思ってたことがあるの。悠、櫂のお父さんになってほしいの。私だって長く生きられない。この子のこと育ててあげられるのは悠しかしないから。お願いします。」「亜季、何言ってるの?今更そんなこと。一緒に育てよう。」本当はそんな自信なんてないよ。友達の子どもなんて・・・。「悠、ありがとう。悠のには本当に感謝してます。ありがとう。私と魁を結び付けてくれて。私は後悔してません。愛する人通じ合って子どもを産めて幸せです。心残りはこの子と一緒にいられないこと。でも、悠がいるから安心してるよ。」櫂が産まれてから一年後、亜季は死んだ。櫂にたくさんの愛情を注いで死んだ。魁と一緒にいるのか?俺はずっとこの子を育てていきます。櫂を三人の約束は叶わなかった。しかし、愛する人を愛し続けることがいつしか三人の夢になっていた。「海ちゃん、これが櫂の描いた絵。」悠は長年締っておいた絵を出した。「櫂に見つからないように必死だった。今になってみたら教えてあげたほうがよかったんじゃないかって、思ってる。たとえ、父親がいなくても事実を知った方が・・・。」「悠さん、それはちがうと思います。知らなくても櫂は幸せでした。悠さんに育ててもらって。私、悠さんの事尊敬します。本当の子どもじゃないのに、あんなにまで櫂のことを想ってて。すごいです。」「海ちゃん・・・。」「この絵、本当に温かい絵ですね。笑ってる。」「ずっと苦しんでいたのは悠さんだったんですね。私、自分だけが!っ思ってました。好きな人が死んでしまって・・。でも、私が生まれるずっと前から悠さんは一人でずっと・・。」「確かに辛かった。けど、喜びはたくさんあったよ。櫂に出会えて、海ちゃんに出会えた。」「人の死はきっと意味があるんですよね。」「うん」「悠さん、今日はありがとうございました。いろいろお話を聞かせてくれて。」「こちらこそ、ありがとう。」亜季、魁、君達の子どもを愛した人はいい子だよ。本気で櫂を愛してた。やっぱり二人はすごいよ━・・・≪完≫
2006.10.28
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部屋を出て椅子に腰掛けた。―エイズ―まだ、信じられない。わからない。何が起こったのか。亜季の病室に行くのさえ忘れていた。―魁の手紙―汗で少し湿っていた。それに握り締めていたせいかくちゃくちゃになっていた。「そういえば、何で俺宛なんだ?」亜季に直接送ればいいのに・・・。不思議に思いながらも魁からの手紙を読むことにした。悠、亜季元気にしていますか?やっと、こっちにも慣れてきました。いろいろ話したいことがたくさんあるけど大事なことを言わなければいけません。こっちで仕事中に倒れました。過労かと思っていた。けど、検査したらあることがわかった。俺、病気にかかってた。エイズという病気に。全然知らなくてびっくりした。自分でも気付かなくて・・・。たぶん、俺の両親からだと思う。それしかない。俺の母親は俺を捨てた。その理由がわかった気がする。俺がエイズで、自分もエイズになったから―俺の父親誰かわからない。母親はいろんな男、つくってたから。生まれたときにはもう、エイズだったんだよ。今まで、病院なんてろくに行ったことないから気付かなかった。・・・俺のことはいいんだ。ただ、亜季のことが心配で。もし、亜季に感染してたら・・・。俺、亜季を病気に・・・。俺の命は残り少ないと思う。体がやばいんだ。なんかわかる。悠、俺はもう亜季になにもできねぇよ。好きだった。愛してる、けど、好きな人を病気にしてしまったなんて・・・最悪だよ。俺はどうなってもいい。ただ、亜季は・・・亜季は助かってほしい・・・。悠、頼むよ。結局、悠に頼むことになった。ごめん。後悔ばっかだ。自分の人生を呪いたい。俺は人を好きになっちゃ駄目だったんだよ。亜季、悠、ごめん。ごめん、こんなことなら、亜季と結ばれなくてもよかった放心状態のまま、何もできなくなっていた。手紙の文面をずっと見つめていた。―やっぱり―魁がエイズだったのか・・・?しかも、残り命が少ないだって?二人の大切な友達が病気―そんなとき正気でなんていられるわけがない。亜季のところに行かなきゃ。とりあえず、足を動かそうとした。でも、力が入らない。「亜季・・・」「悠!私、どうだった?」亜季は起きていた。不安な顔をしていた。駄目だ、悲しい顔をしてたら。「亜季、妊娠だよ。」「妊娠!?魁の子どもが。」お腹を嬉しそうにさする亜季を見て心が痛んだ。その子はエイズかもしれない―「男の子かなぁー女の子かなぁー。あっ魁に報告しないと!ねっ悠、」亜季に、どう言ったらいいんだ?「悠?」「ごめん、なんだった?」「魁に、報告しなくちゃいけないね。」「亜季に言わないといけないことがある。聞いて、」「何?」何から言えばいいんだ?「悠?どうかしたの?」「魁・・・病気にかかってるらしい。」「ホヘッッ?」意味がわかっていなかった。「魁から今日、手紙が届いた。」「手紙?」「これ、」悠は亜季に手渡した。自分から言うより、魁から言った方が・・自分で言うのは荷が重い。それに、辛いよ。亜季が手紙を読んでいる間、ずっと沈黙が流れていた。「魁、死んじゃうの?」手紙を読み終えた亜季の第一声だった。「わからない。俺だって・・・さっき読んだばっかで・・・。亜季だって・・・。」「私、エイズになったの?」「医者はそう言ってた。」「そっか・・・。」それ以外何も言わなかった。「亜季・・・」「魁、後悔してるんだね。私と結ばれたこと。」「えっ」「手紙の最後に『こんなことなら、亜季と結ばれなくてもよかった』って。それが悲しかった。」「亜季」「私は後悔なんて絶対にしないよ。たとえ、魁のせいで病気になっても。好きだから。しょうがないよ。」優しい顔。亜季の強さに惹かれていくよ。「この子もエイズになるのかなぁ?」「亜季・・・」「多少は知ってる。母子感染するんでしょ?エイズって。」「うん、」「嫌だな。」少ない感想・・・。亜季の心の中はどうなっているのだろう・・・?「亜季、産むのか?」「悠、何聞いてるの?産むに決まってるじゃん。」当たり前のように亜季は言った。「でも、もし産まなかったら長く生きられるかもしれない。」子どもを産むのには体力がいる。寿命は縮まる。「産む。絶対に産むから。魁と私の子ども、たとえ反対されても産む。私の命は短くなってもこの子は生きてくれるから。この子が大きくなる頃にはきっと、病気を治してくれるよ。」亜季の決意は固かった。亜季、どうして君はそんなに強いの?本当は魁に会いたくて会いたくて仕方がないのに・・・弱さを決して見せない俺は別に死なないのに辛かった亜季と、魁を同時に失うことが恐怖だった俺はどうしたらいい?死なないでくれ魁の描いた絵の前でずっと泣き続けることしかできなかった
2006.10.22
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「魁、とうとう行っちゃうの・・・?」「うん、ごめんな。亜季」「謝らないでよ。こうなることはわかってた。でも、魁といたかった。」「亜季・・・。」「悠もいろいろありがとう。」悠は魁を見て頷いた。「魁、手紙書くね。」「あぁ。」「体、壊さないでね。元気で・・・。」「あぁ。」二人の会話が愛しかった。ずっと、一緒にいれればいいのに―・・・「そうだ、これ。」魁は一枚の絵を二人に手渡した。「これは・・・?」「三人をイメージして描いた。」そこには、亜季、魁、悠の三人の笑顔が描かれていた。「魁、お前・・・人物画なんて・・・」「描いたことない。いつもは風景画を描くから。でも、描いてみたいとは思ってた。」「魁・・・すごいよ。暖かい。」この絵があれば三人はいつまでも繋がって入れるような気がした。「帰ってくるよな?」「勿論だよ。俺、日本で成功したいから。」「じゃぁ、そろそろ行くよ、タクシー待たしてあるから。」「うん、」「本当に空港まで行かなくていいのか?」「そんなことされたら行きたくなくなる。今でもやばいから・・。」「そっか・・」「じゃぁ、また。」「魁が帰ってくる頃には皆、夢を叶えていること!これ、約束、」「何年経っても絶対叶えようね。私も頑張る。まず、強くなる!」「なんでよそれ、」「魁がいなくても大丈夫なように」「それ、ちょっと寂しいな。」「「約束」」三人は誓った。夢を叶えるという約束―でも、その約束は叶わなかった。三ヶ月後悠の家の郵便ポストに一通の手紙が入っていた。「魁からだ!」悠は急いで亜季の家に向かった。といっても亜季と悠は同じマンションに住んでいる。「亜季、亜季!」玄関からものすごい勢いで悠は駆け込んだ。「悠、どうしたの?」「大変だよ、亜季。」「魁から―」「ウッッ、」手紙が届いた―言おうとした。その時、亜季が倒れこんだ。「亜季!?」病院に着いた。亜季は寝ている。悠は魁からの手紙を握り締めていた。「入ってください。」看護婦さんの案内で悠は部屋に入った。悪い知らせか?「亜季さんのご主人ですか?」「いえ、違いますけど。」「ご主人は?」「亜季はまだ、結婚してません。」「そうなんですか、妊娠されているんです。」「妊娠?」「そうです、妊娠です。三ヶ月です。」「魁、魁の子ども!」「そうですか!!亜季は?」「今、寝ています。」嬉しさがこみ上げた。魁と亜季のこども―しかし、嬉しかった子のはこの一瞬だけだった。「それと同時にわかったことがありました。」「へ?」「亜季さんはある病気におかされています。」「病気ですか?」「はい、エイズです。」エイズ―・・・どうして亜季が?「感染なさったのだと思います。子どもを妊娠されるときに。」「えっ!?」ということは、魁?魁がエイズ?いや、そんなこと聞いたことない。「とても、おめでたいことなんですが・・・出産なさるとなるとお子さんにも感染している場合があります。」「子どもにもですか?」「はい・・・。」坦々と話す医者に悠はついていけなかった。亜季がエイズに感染していて、子どもにも感染する場合がある!?そんなこと・・・亜季どう言ったらいい?握り締めていた魁からの手紙が汗で湿っていくのを感じた。
2006.10.21
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久々過ぎて・・・なんかすごぃ??テストでほぼ放置・・・その前からやってなかったけど復活!?小説も早く更新しないと・・・今日、日記更新するさくら、頑張りますゎ楽しみに待ってて下さいねンン
2006.10.21
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「来週なんて早いよ・・・。」「亜季?」「ごめん、おめでとう。よかったね、魁。」「ありがとう。」「亜季、」「悠」「大丈夫?」「大丈夫って大丈夫だよ。」「いいの?魁が行っちゃっても。」「・・・わかんない。嬉しいよ。魁が認められたこと。でも・・・」「行ってしまうのは嫌・・」「うん・・駄目だよね。こんなこと思っちゃ。魁に心からおめでとう、って言わなきゃいけないんだよね。」「亜季、無理しなくてもいいよ。亜季はどう思ってるの?本心では。」「行ってほしくない。もっと傍にいたい。魁が・・・好き。」「それを魁にいいなよ。」なんで、俺、こんなことやってる?亜季が魁のこと好きって言ったときホッとしてた。安心した。なんでだろう・・・?「魁、早く言えよ。」「悠!なんだよ、後ろから。」「このままでいいのか?」「亜季のことか?亜季のことは悠に任せた。亜季もお前のこと好きだろっ。俺がいないほうがいいじゃん。」「なんで、気づかないかなぁ?」「は?」「亜季はなぁ魁のことが好きなんだよ!」時間がない。このままなんて嫌だ。「え・・・」「なんで俺がこんなこと言わなきゃいけないんだよ・・・。」「・・・」「早く、亜季の所に行けよ!」「悠・・・わかった。あの・・なんて言ったらいいかわからないけど、ありがとう。」「俺にそんなこと言わなくてもいいよ。早く行ってやって。」後悔はなかった。むしろ、こうなってほしかった。それは今だけの気持ち―魁がアメリカに行くまで、亜季と魁はずっと一緒にいた。一時も離れることはなかった。
2006.09.23
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「亜季!悠!」赤い顔をした魁が駆け寄ってきた。「俺、俺・・・」「魁、どうしたの?」「うん、・・・あの・・・俺・・・」「落ち着いて。」「あぁ、すっごい、どうしよう。まだ、信じられない。」「魁、ちゃんと説明して。」「うん、俺、アメリカに行く!」「認められたんだ!俺の絵が!展覧会に出した絵が偉い先生に認められたんだ!」魁の嬉しそうな顔。そんな魁に二人はついていけなかった。「魁・・・」「俺、夢が叶うんだよ!もっと嬉しそうな顔しろよ!」「おめでと・・う。」「いつ行くの?・・・そのアメリカに。」「来週の土曜日。」「来週?」
2006.09.08
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全然、更新できん↓↓コメントできなくてごめんなさい小説かけなくてごめんなさい今、テスト前なんです…ではぁ
2006.08.30
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窓から少しだけ光がさしている。写真の櫂にちょっとだけ反射された。「今まで、櫂にも海ちゃんにも秘密にしていたことがあるんだ。」「秘密・・・」「櫂は、俺の子じゃない・・・。」俺の子じゃない・・・「亜季と魁の子なんだ」「魁?」「うん、」「もしかして・・・亜季さんの初恋の・・?」「知ってたの。」「前に、櫂から聞いて、由来の話し、してたとき・・。」「そっか・・・。」「どういうことなんですか?」「、」亜季、悠、魁は小さい頃からずっと一緒だった。亜季は孤児院の院長の娘、悠と魁はそこに来た子ども。悠の両親は三歳の頃、事故で亡くした。魁の両親は三歳の頃、親に捨てられた。そして、この孤児院に来た。そこで出会った。亜季と、「亜季、あの子達と仲良くしてやってな。」「うん、」亜季は二人と仲良くなろうと必死になった。しかし、二人は両親に死なれ、捨てられた、そんな二人は人と心を開くことなんてできなかった。それでも亜季は明るく振舞った。いつしかそんな亜季に心を開くようになっていった二人―そして、二人は亜季のことが好きになっていた。三人にはそれぞれ夢があった。亜季の夢は、先生になること悠の夢は、医者になること魁の夢は、画家になることそれぞれ夢を持つようになっていた。バイトをしながら高校や、大学に通った。経済的には苦しかった。でも、夢のため、必死だった。幸せで「魁!学校行かないの?何日もサボってる!」「うるさいな!」「私だって、悠だってちゃんと夢に向かって頑張ってる。悠なんて毎日毎日勉強して・・」「ハイハイ、どうせ俺は悠みたいに真面目じゃないですよ。」「そういうふうには言ってない!」「俺は悠みたいに立派じゃない・・・。夢なんか叶わないよ・・。」「諦めたら駄目だよ。三人で誓ったでしょ!一緒に夢、叶えようって。」「亜季・・ほっといて。もう、鑑賞しないで。」「悠、今日も魁、学校サボった・・大丈夫かなぁ?せっかく美大に行っているのに・・・。」「亜季はいっつも魁の心配ばっかだな。」「それっていけないことなの?魁に、鑑賞するな、って言われた。」「hn、亜季らしくていいと思うけど。魁のこと心配してるの亜季だけだから、心配してあげたら?そうしないと、魁、もっと酷いことになるよ。」「私のやってること間違ってないんだね。」「そうだと思うよ。」いつも、魁の心配。俺は亜季のこと見てるのに・・亜季は魁のことしか見ていない・・・魁はどうして気づかないのだろう・・見てるこっちが腹たつよ。「ハァ・・」「またため息。」「ごめん、」「どうした?」「描けなくって・・絵が・・。」「悩んでるの?」「うーん・・・。」「魁らしくないな。」「悠はさ、亜季のことどー思ってんの?」「好きだよ。」両思いだってわかってるのは俺だけ・・。ちょっと邪魔してやりたくなった。「そっか・・。うまくいくと思うよ。」魁は勘違いしていた。でも、そのことを言おうとは思わなかった。これから先、このことが後悔することも知らずに・・・「魁!またサボってる。こんど、展覧会があるんじゃなかったっけ?」「お前には関係ないだろ!俺のこと気にかかるのやめろよ・・。」「亜季!?どーしたの?」「悠・・・魁に、嫌われた。俺のこと気にかけるのやめろって・・。どーうしよ・・。」声が掠れてる亜季、泣いてる。ここで、抱きしめれば俺の方に来てくれる?魁のこと忘れてくれる?「あいつは亜季のこと嫌いじゃないよ。むしろ、逆だよ・・。大好きだよ。」なんで、親切にしっちゃったんだろ?こんなこといわなければもっと未来は変わっていたのに・・・「ありがと、悠。悠と話すと元気出るわ。頑張ってみる。」所詮、俺はキミを勇気付けるだけの存在・・大切な存在じゃない・・・そんな私達に天気が訪れた。しかし、そのことがこの物語の始まりだった
2006.08.16
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「海ちゃん、いらっしゃい。」「こんにちは。」ここは佐野家。海は一週間に必ず一回は佐野家に訪れている。―櫂、愛に手紙に渡したよ。あんなこと書いてあったんだね。愛も、もう十歳だよ―「悠さん、あの・・・これ、櫂が残した物です。」海は愛への手紙を悠に渡した。櫂の残した物はすべて悠に渡すようにしている。「ありがとう。海ちゃん、今日はなんか聞きに来たんじゃないの?」「あー・・悠さん、すごいですね。」「やっぱり・・・いつ聞きに来てくれるかなぁーって思ってた。」「そうなんですか?迷ってたんです。聞いて良いのか・・。」「いいよ。」「じゃぁ、聞きます。亜季さんのことについて教えてくれますか?どうしてエイズになったのか・・。」「うん。」悠は優しく微笑んだ。
2006.08.04
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この十年間、海は一度も手にしたことがなかった。封を開けたとき櫂の匂いがした気がした。「じゃあ、読むね。」どんなことが書いてあるのだろう・・・?「愛の由来について・・・」一枚目に大きく書かれていた。二枚目にたくさんの文が書かれていた。愛の由来俺が愛という名前をつけた理由は、とその前に錦田家の家族の名前を書いてみた。星、花、海、空、太陽って。で、思ったことがどれもこの地球上に大切なものだ、って気づいた。どれが欠けてもいけない。なくてはならないものということを。それで一生懸命考えた。海と一緒に過ごしていくうちに大切なもの見つけた。それが『愛』だなぁって。海のこと好きになって愛がどんなものがわかった気がする。この世界は愛がなきゃいけないと思う。だから愛ってつけた。愛にも本当に大好きな人を見つけて愛がどんなものかわかってほしい。「そうだったんだ・・・。」櫂、恥かしいこと書くね。笑っちゃうよ。自然と海の目から涙が零れ落ちた。そうだよね。どれも大切なものだね。私も愛がどんなものか今ならわかるよ。櫂と過ごした日々はすべてが幸せだった。「海ちゃん・・・彼氏さん、いい人だったんだね。」「愛・・」「こんな人がいたら結婚なんてしなくてもいいいと思う。」「ありがと。」「愛も海ちゃんの彼氏さんみたいな人、見つける!」「愛・・愛なら見つかるよ。」ねぇ、櫂。櫂は私と出逢って幸せだと言っていました。私も幸せだったよ。でもね、どうしてあなたが死んでしまったのかわかんないよ。どうしてあなたは病気なの?こんなこと言ってもあなたが戻ってこないのはわかってる。でも、知りたい。気になる。十年経っても私はまだあの時のままだよ。
2006.07.30
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「ねぇ、俺のネクタイ知らない?」「そこに掛けてあるよ!昨日私の部屋に置いたの忘れたの?空は、二十歳過ぎても自己管理ができてないんだから!」「ごめん、やべっ!急がないと遅刻だ!」「もぉー・・・。」あれから、十年という月日が流れた。愛はもう、十歳になろうとしていた。空は入社すため、今日は面接だ。太陽はもう結構をし、家をでた。海はというと夢を叶え、忙しい日々を送っている。今日は仕事が休みのため家でのんびりと過ごしていた。その頃、一階では・・・「お母さん、なんで海ちゃんは結婚しないの?恋人いないのかなぁ?」愛は不思議に思っていた。二十八歳になってまだ結婚してないから。もう、そんなことを考えるようになってきていた。「お姉ちゃんに聞いてみたら?」さっそく愛は海の部屋を訪れた。「海ちゃん。」「愛か、どうした?」「どうして海ちゃんは結婚しないの?」愛はそのまま聞いた。他の聞き方なんて考えもしていない。「いきなりどうしたの?わかった、愛、心配してくれてるんでしょ?お姉ちゃんのこと。独身でいられると困る?」「だって、クラスで女の子の幸せについて皆で話してた。女の幸せは結婚だって、莉子も未流ちゃんも言ってたもん。」「愛、どんな話してるのー?女の幸せは結婚・・か。私はそうは思わないよ。」「だって、結婚してないけど、今、すごく幸せだから。」「どうして?」「仕事、頑張ってやって患者さんが笑ってる所とか見ると、幸せだなって。病気が治って笑顔でありがとう、って言ってくれると本当に幸せだなぁって。私、いいなって。思う。」「・・・でも・・結婚はできるじゃん。」「愛、そんなに私に結婚してほしいのかー。」「だって、だって、太陽君、結婚して幸せだーって言ってたもん!愛は・・海ちゃんに結婚して欲しいの!」「人好きになるって素敵なことだって、とっても幸せな事だって、海ちゃん、私に教えてくれたのに・・。海ちゃんは好きな人、いないの?恋人いないの?」「そうだね。そうやって愛に教えたね。そう言ったのに私が恋してないなんて変だよね。・・いるよ。好きな人。」「じゃぁ、その人と結婚すれば良いじゃん!」「その人とは結婚できないんだ。もう、無理なの。」「どうして?」「いないの。もう、ここには」「それって・・・」「死んじゃったの。」「十年前に。」「十年前??愛が生まれた年!!」「そう、その人櫂っていってね。愛が産まれるちょっと前に病気で死んじゃったの。」「・・愛が産まれる前?」「うん、」「素敵な人だった?」「とっても、素敵な人だよ。本当に大好きだったの。その人のこと。」「まだ・・・その人のこと忘れられないっていうか・・。違う、忘れない。櫂のことは、永遠に。別にね、結婚したくないとかそういうわけではないんだ。んー・・・今は仕事が恋人ーみたいな♪」「そっかぁ・・・。」愛は言葉をなくしていた。海にそんなことがあったなんて・・・「今まで、愛に秘密っていうかいってなかったんだけど、愛っていう名前を付けたのは櫂だよ。」「えっ!!」「愛が大きくなったら櫂のこともちゃんといおうって思ってた。もう、愛に話してもいいかな。」海は櫂が残した愛宛ての手紙を引き出しから取り出した。この十年間、海自信、まだ手紙を読んだことはない。櫂に『愛が大きくなったら見せて。』と言われていたからだろう。「これは、櫂から愛に宛てた手紙。櫂からだよー。」「海ちゃんの恋人さんから!?」愛は嬉しそうに見ていた。
2006.07.15
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終わった遂に伝えたい・・・ がおおォォォォォォォォォォォ━52話って微妙な数字だけど・・・無理やり終わらせた感がぁるヶド・・まぁ、番外編も作る予定なので楽しみにもう、二作目も考えていますでゎ
2006.07.14
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「ふふ~ん♪」海は櫂のいたベッドの横で鼻歌を歌っていた。その姿はまるで幼稚園児だった。退化していた。海は。「ガラッ!」急にドアが開いた。海は立ち上がり叫んだ。「櫂!!」そこにいたのはもちろん櫂ではない。基樹だった。「もと・・・。」海は残念そうに椅子に座った。「ねぇ、もとぉ・・いつになったら櫂は来るの?」「えっ・・・。」「いくら待っても来ないんだ・・・。いつになったら来るのかなぁ?」「海、もう櫂は来ないよ。」基樹は思い出していた。櫂の手紙に海を支えて欲しいと言われていたことを―「えっ!?何、言ってるの?」「海・・もう櫂はいないんだ。どこにも・・。」「・・・」「海、海にはここにいちゃいけないよ。やることがあるだろ?」「やること?何?」「忘れたのか?櫂と約束したんじゃないのか?本当に忘れたのか?」「わかんないよ。私のやらなきゃいけないことは櫂を待つことだよ。」「違う。櫂はそんなことしてほしくない。海、ちゃんと役目を果たさなきゃ。櫂の頼み。」「何?それ?」「海!思い出せよ!」「・・・・・・」海はなんとなく思い出していた。忘れていた。櫂との思いでも。櫂が死んだときから。フッと何かの拍子で忘れてしまったんだ。櫂との大切な大切な思い出を―でも、そんなの駄目だよ。死んでから新たに始まることだってあるから。「・・・・・・・愛・・・・・・・・・・」ボソリと海は呟いた。「よかった。」「愛、にあわなきゃ。『愛』って呼ばなきゃ。櫂と約束した。櫂の分まで愛情注ぐの。」「そうだよ!行こうよ!」「うん!」「海、よかった。俺は見てるから。ずっと見守ってるから―」空からそんな声が聞こえてたような―櫂もきっと微笑んでいるよ。海らしく生きてほしいから。「お母さん!」海は花の元へ向かった。そこにはちいさな赤ん坊を抱えていた。「産まれたんだ・・・。」「うん、女の子・・。」櫂の予想通り、女の子だった。「愛・・愛、愛。」何回も呼んだ。花も星も空も太陽もみんな笑っていた。愛が産まれた事も嬉しいけど、海がこうして元気になってくれたのも嬉しかったから。錦田家、四人目の子―愛が産まれた瞬間だった―「この子はきっと幸せを運んできてくれたんだね。ありがとう―」「もと、私、看護士になる!」「えっ?いいと思うよ。海らしい!」「本当に!?」「私・・櫂みたいな病気をもっている人を助けたい。」「櫂も喜んでいるよ。」「ハハッ、ありがとう。」櫂、辛くなったら海に行くね海を見てると辛いことがちっぽけに思えるんだ海が大きいから海に伝えるよ今の想い精一杯伝える愛してるよ―永遠に―≪完≫
2006.07.14
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最近、更新できナィ母さんが、『勉強しろッッッ』って五月蝿いPCを開くなとヵ。。言ってきてぇ━なんでみたぃな・・・受験生だからしょうがなぃんだょね・・・今ゎ、お母さんがいないからやってます帰ってくる前には辞めます・・・今ヵら小説書きます早く終わらせたいのでじゃぁ、今から書きます
2006.07.14
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「櫂・・」みんな黙っていた。海は呆然と櫂の横に座っていた。まだ、寝てるのかなぁ?「櫂はいつ?」基樹は震えていた。そんな言葉に海は答えなかった。というか、聞こえなかった。葬式と通夜は静かに行われた。海は立ち寄った。海の写真をずっと眺めていた。自分が何故ここにいるのかわからなかった・・・。「海?」真帆の声さえ聞こえなくなっていた。海は思い出していた。櫂といた日々を。だから、わからなかった。なんで、櫂bの写真が飾られていることが。たくさんの人が泣いていた。なんで、泣いているのだろう・・?それも、わからなかった。櫂は生きてるよ。だって、この間話したもん。好きだよ、って言ってくれた。今は、ただ寝ているだけ。寝かしてあげるよ。私はいつまでも待ってるから。「海、櫂君見て。」棺桶に入っている櫂を見た。よく眠っている。綺麗な顔。やっぱ、櫂はかっこいいよ。にっこりしてしまった。「海?」「もう、さようならだよ。」さようなら・・?真帆、なに言ってるの?また会えるのに。ふたが櫂の上に乗った。次は、焼却。皆が棺桶の上に線香をのせていた。海もまねをした。そして、櫂は焼かれる所へ入ってしまった。数時間後、櫂は出てきた。もう、人間の形をしていない。白い物が点々とあった。その白い物を海は長い箸で袋に入れた。それで、一応終了。その後、休憩をすることにした。「みなさん、ありがとう。ここまでしてもらって。」悠がみんなにお礼をした。親戚は悠だけだった。後は、海や真帆、基樹、詩織、夢ぐらいだった。「いいえ、」「私、行かなきゃいけないところがあるから行ってもいい?」海は小さな声で言った。「行けなきゃいけないところって?」みんな、心配だった。だって、泣き崩れるだろう、と予想していたのに海はピンピンしているから。海はニコッとして歩いていってしまった。「海、大丈夫なの?」「わからない。」海は病院に来ていた。そして、櫂のいた病室へ向かった。「あれ・・?櫂がいない。どこ行ったの?さっき、寝てたからここに来ると思ったのに・・・。」「海ちゃん?」そこにいたのは櫂を担当していた看護士の人だった。「櫂君、残念だったわね。本当に。もう、終わったの?」「何がですか?」海はそう言い、櫂の寝ていたベッドに横たわった。「海!!」心配していた真帆と基樹が来ていた。「真帆・・もと・・。」「何しているの?」「櫂を・・待ってるの・・・。」「えっ?」「だって、まだ櫂は死んでないもん。寝てるだけ。疲れただけ。」「違うよ・・海。」「櫂君は死んだんだよ!」「真帆、何言ってるの?」笑った。海は。「海・・違うって・・・。」「焼却所で櫂君、焼いたでしょ!!骨になって出てきたじゃない。」真帆は言いたくなかった。でも、海のためだから仕方がなかった。海には現実をわからせなければならなかった。「あれは、櫂じゃない!」「じゃぁ、誰?」「わかんない。けど、櫂じゃない!!」「海!もう、いないの。世界中どこを探してももう、いないの。」「いる。私、待ってる。櫂が私のところに戻ってくるのを。」「戻ってこないの・・・。もう、二度と。私達の前には戻ってこない・・。」「どうして?」「死んだからだよ・・。」まるで幼稚園児に何かを教えているようなやり取りだった。「櫂は・・・」海はわからなくなってきた。だって、話したのに・・この間・・・。それから・・・・・・櫂は?「戻ってくるの・・・。私を残したりしないよ。櫂は。」それから海は櫂の病室に何度も訪れた。みんな海を悲しそうな哀れむような目で見ていた。また、笑顔で『海!』って呼んでくれるんだ。そう、期待していた。そんな日が何日も続いた。基樹は心配でそんな海を見ていた。
2006.07.09
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海はエジプトの空港にいた。ここに櫂がいる。やっと会える。海は悠から貰った住所を手にタクシーに乗た。こっちの言語はわからないけど、悠が紙に書いてくれたのでなんとかなった。そして、櫂のいる所へ向かった。「ここに、櫂がいるんだね。」やっと会える。数時間でも会えないのが寂しい。一緒にいたい。最後まで―そして、到着。大きな事務所みたいなところ。「櫂!」叫んだ。とにかく叫んだ。誰も知り合いのいないこの地で櫂、ただ一人を探す。「君・・」後ろを振り向くと日本人の男性が立っていた。「櫂君に何か用が?」櫂のことを知っているらしい。「私、櫂の彼女です!櫂に逢いにきました。」「そう、案内するよ。櫂君がいるところへ。」「ありがとうございます。」早く、櫂に逢いたい。そして、早速事務所の中に入った。「自己紹介が遅れたね。僕は櫂君の父、悠の友達で、飯田と言います。こっちで古代遺跡について調べています。それで、この間悠から連絡が来て櫂をそこに置いてほしいって。僕も櫂君の夢は知っていたし、残り少ないってことを聞いて・・。櫂君は頑張っているよ。僕の手伝いをいろいろしてくれて。」飯田は少し悲しげに言っていた。「そうですか・・。」「君がここに来た理由は知っているよ。実は悠から聞いていたんだ。櫂の知り合いの子が行くからよろしくって。海ちゃんだよね。」「はい。」「櫂君、」「友達が来たよ。」櫂は椅子に座っていた。「海・・。」「櫂」「なんで・・?」私は櫂のもとへ駆け寄った。「突然行くなんてひどいよ。なんで、そんなことしたの?」「・・・」「私は櫂と一緒にいたかったのに・・・どうして、連れてってくれなかったの?」「・・・」「海、外で話そう。飯田さん、ちょっと行ってきます。」「あぁ。」「海、俺は海にこれ以上迷惑は掛けられないから・・。だから・・」「何言ってるの?迷惑なんて・・水臭いよ!ずっと一緒にいるって決めたのに・・。」「俺は!夢、叶えたくて・・。」「だったら私も連れてってほしかった。櫂のこと好きだから。愛してるから。」「海・・・」「このまま櫂と一緒にいなかったらもっと苦しい。」「・・・」「みんなだって悲しいし苦しい。」「俺は・・」「櫂の気持ちもわかるよ。夢を叶えたいって気持ち・・。でも、私は夢よりも櫂を選ぶ。櫂のやったことが間違いとかじゃなくてただ・・私も選んでほしかった。誓ったはずだよ。最後まで一緒にいるって。」「海・・・。」「櫂君!」「飯田さん。」飯田さんは二人の所にきた。「櫂君、日本に帰りなさい。」「え・・?」「本当は帰りたいと思っていたのだろ?仕事をしているときも海ちゃんのことばかり考えていたのだろ?」「・・・」「帰ったほうがいいよ。本当は夢なんてどうでもよくなったんじゃないのか?」「櫂?」「本当は・・・・帰りたかったです。みんなに、海に会えないのが苦しかった。辛かった。海が来てくれたときものすごく嬉しかった。」「じゃぁ、帰りなさい。チケットあるから。」飯田さんはこうなると思って用意していたのだろう。「はい。」櫂に迷いはなかった。海は嬉しかった。でも、櫂の残りの時間はもう、ない。二人は空港へ向かい、飛行機に乗った。「海・・愛は産まれた?」「何、言ってるの?まだだよ。」「そっか・・俺、愛見れるかな?」「見れるよ。名付け親でしょ?見なきゃ駄目だよ。ちゃんと、『愛』って呼んであげて。」櫂は何も言わなかった。「気分悪い。」櫂の顔色が悪くなっていた。「櫂?大丈夫?」「ちょっと、寝る。」「えっ?」恐かった。寝ることが死ぬことになるではないかと。「大丈夫だよ。俺はまだ死なない。眠くなっただけだから。」そう言って櫂は寝た。海は櫂の息を常に確かめた。寝息が聞こえるたびに安心した。何時間経ち、やっと日本に着いた。「櫂、日本だよ。」声をかけても櫂は目を開けない。「櫂、櫂。」体を揺らしたが反応がない。乗客員の人たちはぞくぞくと降りていく。「櫂!」「んっ」櫂は目を覚ました。よかった、よかった。しかし、櫂は自分で立ち上がることができなくなっていた。いろんな人の力を借りて、櫂を運ぶことができた。そして、タクシーに乗った。「○△□病院まで、急いでお願いします。」「櫂、もうすぐで病院だから。」「う・・み・・・あ・・り・が・とう。」小さな声で声を絞り出していた。「俺・・う・・みに・・出逢えて・・よかった。」「櫂?」「海の・・・こと・・好きだよ。・・愛・して・・る。」海は涙を流した。もう、櫂は・・死んでしまう・・。「クリスマス、倒れたりして・・ごめん。も・・っと一緒に・・・いたい・・よぉ・・。」「うん」「俺は・・あな・・たの・・こと・・が・・・好きです。」「私も、櫂のことが好きです。櫂と出会って幸せでした。櫂と出逢ったことで私の人生は幸せになれました。いろんなことがあっても櫂と一緒にいれて・・・幸せでした。」櫂は私の肩に頭を乗せ、ゆっくりと息をしている。「もっと、一緒に・・・いたかっ・た。俺・・夢・よりも大・・切なこと・見つけた。それ・・は・・愛だ・よ。海・・と出逢って・それ・見つけた・・。あり・・がと・う。」「う・・ん・グッ。」「もっと、もっと伝えたい・・・ことあるけど・・時間・ないね。愛に愛情、たくさん・・注いであげて。俺の・・分まで・・。」「うん・・」「あ・・りがとう・・。海・・」櫂はゆっくり目を閉じた。海は見えないようにしていた。涙で隠していた。ただ、寝ているだけなんだ。そして、数分後病院に着いた。櫂はもう、・・海は櫂を背中に背負った。病院の中に入るとみんながそこにいた。たぶん、飯田さんが連絡をしたのだろう。「海・・・。」「櫂、病室に運ぶからみんな手伝って。」みんなはわかっていた。櫂が・・・死んでいるということを。ベッドに寝かした櫂は静かに寝ているようだった。
2006.07.01
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昨日の話しの続きをしたいと思いますん━めっちゃ話しにくぃ・・・悲しいヵラさくらゎ、こーチャンのコトが好きですぁる日のコトを話したいと思います。さくらが塾に行くバス(塾にはバスがぁるんだッッ)そこで、次に乗る子の家に向かう途中・・・男の子と女の子が歩いていました「誰だろ━」なんて話していた。バスが信号で止まり、その正体がゎヵりましたそれゎ!!!!!!!!!!!!!!!!!!こーチャンと、こーチャンと同じクラスの女の子だったのです!!二人はめっちゃ仲良さげまるで、付き合っているようなさくらたちゎ、そのまま素通り・・・こーチャンゎさくらたちに見られたことを知っています皆はぇぇ━━みたぃな感じで・・・さくらゎ驚きのあまり何も言えなかったその後は平静を装ってたけどぉホントゎ、なきそうだったそのまま塾に到着みんなゎ、えーえーと言ってたもぅ、嫌だった塾で勉強とかやってられなぃ一時間目が終わった後、携帯見たら、メェルが来てて誰だろーと思ってみたら・・・こーチャンぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・・あbfhふぁsdfhk放課になったら急いでメェルチェック内容ゎ、『今日見たこと誰にもいわんで』えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーそれって付き合ってるってコトだょね????だから、『言わんよ。ってヵ二人って付き合ってるの?』って送ったしたら、『付き合ってないよ』ぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぇーうhかdsfどうぃぅコトですかぁ?『ぢゃぁ、なんで一緒におったの?』『たまたまあっただけだよ』そんなんで一緒に帰るか━家、反対方向ぢゃないのヵょ━━なんで、しらばくれるんだ?はっきり言ってくれた方がぃぃのに・・¥・『すっごぃ仲良さゲだったぢゃん』『気のせいだよ』もーーーーーーーーーーーーなんなんだ━『付き合ってないの?でも、塾の人たちは付き合ってるって思ってるよ』って送ったら返事がこなぃ意味不だぁ、、、そんな感じでメェル修了。。。はぁぁぁぁ・・・・・・・・その後の学校でこーチャンのクラスに行きました友達に用があったので・・・・そしたら、こーチャンとその子がめっちゃ楽しそうに話しているのです}!!えっっ??どういうこと?・?そんな感じですこれtって失恋・・・
2006.07.01
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テストがあったヵゝら、なかなか更新できんかった今日やっと終わって一息ぃ━ぁっ,皆にお知らせが!!!!めっちゃ重大な!!それゎ,明日日記に書きます
2006.06.30
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もとへもとは俺が引っ越してきたからの一番の友達だ。最初に、『なぁ、お前ってどこから来たの?』もとが最初に言ってくれた言葉。今でも覚えているよ。もとは覚えていないかもしれないけど。すっげー不安だったとき、もとは話し掛けてくれた。何気に。その何気なさが最高だよな。なぁ、俺にとってもとは大切な友達だよ。本当は俺、もとが海のことを好きだっていうことを知っていたよ。でも、友達だから、何も言えなかった。今、考えてみればいけないことだったと思う。ごめんな。もとにお願いがあるんだ。もし、俺が死んで、海が倒れそうになったら支えてあげてほしい。俺はもう、無力だから。頼めるのはもとしかいないから。今まで俺の友達でいてくれたこと、感謝している。ありがとう。そして、これから海のことをよろしく。櫂真帆へ真帆には病気になったときから、相談にのってくれていたな。海のことでいろいろお世話になった。真帆には何回、お礼をいっても足りないと思う。真帆に出会えてよかった。海もそう思っているよ。これからも海の友達でいてな。海には真帆が必要だから。俺のこと、怒ってくれてありがとう。もし、あの時真帆がああやって言ってくれなかったら一生俺は後悔してた。ありがとう。櫂父さんへ俺を育ててくれてありがとう。母さんが死んで、誰よりも辛かったのは父さんだと思う。それなのに、俺も逝くことになるみたいだね。ごめん。父さんに何もしてあげられてなかったな。親孝行。最後までわがまま言ってごめん。最後の人生に俺の意見を聞いてくれてありがとう。父さんが、父さんでよかった。ありがとう。みんなは、手紙を読み終えた。声を出さず、涙だけが流れていた「櫂君って、『ありがとう。』ばっかだね。」「そうだな。」「お礼を言いたいのは私達の方なのに・・。」「櫂って優しいやつだよな。」「うん!」「海に、伝えてきてもらおう。」「私達の思い、も。」「海には後悔させたくないな。」みんなは櫂が帰ってくることを考えていた。生きている姿ではなく・・。心の準備をしていた。海を支えられるように・・。自分たちが一緒に倒れてしまわないように―
2006.06.14
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海は考えた。エジプトに・・?櫂のところへ・・?行きたいよ・・・でも、恐い。海はあの時と同じ感情に襲われた。櫂の命がもうわずか・・もし、いなかったら・・?嫌だよ。そんなの絶対に嫌だ。「海、行こう。このままでいいなんて思っていないでしょ?」「私・・・」もう、あのときのような後悔はしたくなかった。「行く。櫂に会いに行くよ。」「うん、」海はすぐにエジプトに行く準備をした。そして明日、行くことになった。「海、どんなことがあっても必ず自分の想いを伝えてね。」「真帆、ありがとう。わかった。必ず、伝える。」「いってらっしゃい。」「いってきます。」そして、海は旅立った。「海、強くなったね。」病室には何通か手紙が残っていた。それは、悠、真帆、詩織、基樹、夢に宛てられた手紙だった。櫂はもう最後だってことを知っていたのだろう。だから、皆に手紙を書いた。「これ、皆に届けなくちゃ。櫂君、どうして急に行っちゃったの?皆、悲しむよ。」真帆は皆に手紙を届けた。そして、櫂が旅立ったこと、海がその後を追いかけたこと、そして櫂の命がもう残りわずかだということを―詩織へ俺、詩織のおもしろいところ好きだよ。いっつも皆を笑わせてた。ムードメーカだよな。お前って。海のことで詩織がいろいろしてくれたのは知ってる。ありがとう。俺が言うことじゃないと思うけど・・。彼氏とずっと仲良くな。俺と海以上なんてないと思うよ。俺ら本当に愛し合ってるから。言ってる自分、恥かしい・・。でも、お前ならできると思う。最後になるけど、詩織と会えてよかった。海の友達でいてくれてよかった。ありがとう―お礼しか言えない。もっと詩織には恩返ししなくちゃいけないと思う。でも、できなくてごめんな。さようなら。櫂夢へ俺、夢の自分を飾らないところが好きだ。そんなところに惚れた。俺、夢と付き合えてよかった。でも、あんな形で夢を傷つけてしまったことは今でも本当に悪く思っている。ごめん。そんなことをした俺でも夢は許してくれた。その後も仲良くしてくれた。夢には感謝してる。この先も、ずっと変わらない夢でいてほしい。最後に、海と仲良くしてくれてありがとう。この先もずっと海と仲良くしてほしい。向かい合ってありがとう、と言えなくてごめん。そして、さようなら。櫂
2006.06.01
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ぁぁぁ━━ゃっとテストが終わったよぉ。地獄でしたょ結果ゎ最悪でもまぁ、次行こッッッ!!ってな感じで気楽にやってます。今日ゎ,修学旅行の服を買いに行きます東京だょディズニーランドだょすっごぃ楽しみだぁでも,受験生ってたいへんだな・・・ってつくづく思う。。。。なんヵゝ違うもん二年生のトキゎ,もっと楽だった気がする・・・ そりゃ、あたりまえヵゝ・・・))))三年生になった途端,勉強勉強こーチャンゎ,高校どこ行くんだろう・・・さくらと違うんだよな・・こーチャンゎ□■高校でさくらゎ●○高校志望だヵゝら・・目指してるとこ全然違う・・本人にきいたゎレナぢゃなぃヵゝら本当ヵゝどうヵゝゎ、ゎヵゝんなぃレナど━修学旅行行く前にゎ,小説が一話でも書けますように━━もうすぐ、完結・・・長かった・・・レナど、すっごくたのしヵゝったょまた、番外編書いて、次の話しも書けたらィィd(・∀・)なッ
2006.05.27
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「名前、これにしよっ!決定!準備も整ってきたな・・・。」もう、櫂はエジプトに行く準備が整っていた。海は全くそのことを知らなかった。櫂の命がわずかだということも・・。「櫂、飛行機・・三週間後に予定したから。担当医の先生にも許可取ったから。いいな?皆にもちゃんと伝えておけよ。」「うん・・・。わかってる・・・。」櫂は海に一通の手紙を用意していた。「櫂!」何も、知らない海が櫂の病室を訪ねた。「海・・。」櫂の心は少し痛んでいた。死ぬまでもう、海には会えないのかもしれない・・・。ごめんね・・海。最後まで言えなくて・・。だって、言ったら行けなくなるかもしれないから・・。許して・・ごめん。「海、海の妹の名前、決まったよ。」これが、俺にできる最後のことだから・・。「えっ!何?」「『愛』」「あい?愛するの愛?」「うん。錦田家にピッタリだろ?」「由来は?」「これ、これに書いた。愛が大きくなったら見せてあげて。」「今は、見たらいけないの?」「愛に見てほしいから。海はその時に見て。櫂は?」「俺は・・・」もう、いないよな。「恥かしいから。」「何それぇー。一緒に見ようよ。」海の言葉や笑顔が櫂には重かった。辛かった。叶えたくても叶うことができない・・・。また、死にたくないって思っちゃった。「櫂、ありがとね。愛、か・・。かわいい名前だぁ。」「そうだろ?いい名前だよな。」三週間後――――櫂が日本を発つ日。朝、早く出発だった。看護婦さんや、お医者さん達に出迎えをうけ、タクシーで空港へ向かった。一人で―「父さん、行ってくるね。後のことはよろしくお願いします。」「あぁ・・気をつけてな。頑張って来い!」悠はわが子を失うのが恐かった。でも、今になってそんなことは言えない。言ってしまったら、櫂の決意を無駄にしてしまうことになってしまう・・。「はい。じゃあね。ありがとうございました。」タクシーは出発した。櫂を乗せて―何も知らない海は今日も病室を訪れた。櫂がもういないことなんて知らない。「かーい!」病室の扉を開けた。しかし、そこに櫂の姿はなかった。ベッドは綺麗に整頓されていた。そして、その上には何枚か紙が置かれていた。「櫂?」引き出しの中を開けても、何も入っていなかった。「どういうこと?」海は病室を出て、看護婦さんに聞いた。「すみません。佐野 櫂ってどこに行ったんですか?」看護婦さんたちは海のことは知っていた。よく、櫂の病室を訪れていたから。「あぁ・・櫂君?櫂君は・・。」「櫂なら、もうここにはいないよ・・。」後ろを振り向くと悠がいた。「お父さん!どういうことですか?櫂は・・。」「病室に行こう・・。」病室に行って、悠は海に海宛の手紙を渡した。そこにはこのように書かれていた―海へ海、今まで黙っていてごめん。俺、エジプトに行きます。前に話したことあるだろ。将来の話をしていたとき。俺は古代遺跡を調べるのが夢だって。だから、行くことにした。勝手に決めてごめん。でも、もし行く前に海に言ってたら、行けなかったと思うから・・。俺、どうしても行きたくて・・。海のこと大好きだ。離れたくない。でも、夢を叶えたい。どっちもなんて無理だから・・。本当に俺は海のことが好きだ。明るくて、元気な海が好きだ。まっすぐでいつも俺を温かく見守ってくれる海が好きだ。どんなときも一緒にいてくれた。一緒にいる時間が何よりもどんなときよりも幸せだった。大好きな人だから、幸せになってほしい。大切な人だから。いつまでも幸せでいてほしい。もう、会えないと思う。だから、さようなら。そして、ありがとう。櫂海は意味がわからなかった。今、どういう状況なのか・・・「な・・。」声が出なかった。「海ちゃん・・。そういうことなんだ。今日の朝、櫂は行った。」「な・・・・・なんで?」「こんにちは!」真帆が病室に入ってきた。「海?あれ?どうしたの?」いつもと違う空気に動揺した。真帆は海の手にしている手紙をとり、読んだ。「えっ!櫂君が!?」「な・・・んでですか?どうして・・夢なら、治ってから叶えればいいじゃないですか!!」「それは・・無理なんだよ!!!!」「真帆!?」「櫂君・・・命・・。」「ごめんね・・海ちゃん。櫂は海ちゃんには言いたくないって・・。櫂の命は短いんだ。もって後、一ヶ月。」「一ヶ月!?知らなかった・・。真帆は知っていたの?」「うん・・ごめんね。」今の海はどうしていいかわからなかった。命が短いと聞いたが、櫂はもう、日本にはいない。外国へ行ってしまった。櫂の手紙にはいろんなことが書いてあった。「櫂・・ずるいよ・・。櫂は私に、いろんなことを伝えたのに・・。私だって・・・伝えたいよ。伝えたい・・。櫂に・・いろんなこと、伝えたい。伝えたい・・・。」海は泣き崩れた。真帆は海を支えようとした。「海、櫂君に伝えたいことがあるのなら、行こうよ。エジプトに。」
2006.05.07
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今日で長い長い連休も終わっちゃうねぇ━━5連休・・・━あっとぃぅまでした皆さんはどぅ過ごしてぃましたヵぁさくらゎ,出かけたり友達と遊んだりしたょそれなりに楽しかったヶド,勉強ばっヵで嫌だったッなGOOD BYE!!GW☆
2006.05.07
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