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2021年03月02日
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カテゴリ: 正義はどこに?

​「日本の過去や歴史に学ぶ(*^-^*)」​


前回の「其の壱」の中で中大兄さん、大海人さん、額田さんの大人の恋の話をしました。
ここで、中大兄さんも大海人さんも一夫多妻制だったわけですが、これは女性蔑視じゃないのか?と思われた方もいたのではないでしょうか?

今とは価値観や道徳観が違うので、一概に女性蔑視だったわけではないと思います。

山上憶良が以下のような長歌を詩っています。

貧窮問答(びんぐうもんだふ)の歌一首
風まじり 雨降る夜(よ)の 雨まじり 雪降る夜(よ)は すべもなく 寒くしあれば 堅塩(かたしほ)を 取りつづしろひ 糟湯(かすゆ)酒 うち啜(すす)ろひて 咳(しは)ぶかひ 鼻びしびしに しかとあらぬ 髭掻き撫でて 我(あ)れをおきて 人はあらじと 誇ろへど 寒くしあれば 麻衾(あさぶすま) 引き被(かが)ふり 布肩衣(ぬのかたぎぬ) ありのことごと 着襲(そへ)ども 寒き夜(よ)すらを 我よりも 貧しき人の 父母は 飢ゑ寒(こ)ゆらむ 妻子(めこども)は 乞(こ)ひて泣くらむ この時は いかにしつつか 汝(な)が世は渡る 天地(あめつち)は 広しといへど 我(あ)が為は 狭(さく)やなりぬる 日月(ひつき)は 明(あか)しといへど 我(あ)が為は 照りやたまはぬ 人皆か 我(あ)のみやしかる わくらばに 人とはあるを 人並に 我(あ)れも作るを 綿も無き 布肩衣の 海松(みる)のごと 乱(わ)わけ垂(さが)れる かかふのみ 肩に打ち掛け 伏廬(ふせいほ)の 曲廬(まげいほ)の内に 直土(ひたつち)に 藁(わら)解き敷きて 父母は 枕の方に 妻子(めこども)は 足(あと)の方に 囲(かく)み居て 憂(へ)吟(さま)よひ 竈(かまど)には 火気(ほけ)吹き立てず 甑(こしき)には 蜘蛛(くも)の巣かきて 飯炊(いひか)しく ことも忘れて ぬえ鳥の のどよひ居るに いとのきて 短き物を 端切ると 云へるが如く 笞杖(しも)と執る 里長(さとをさ)が声は 寝屋処(ねやど)まで 来立ち呼ばひぬ かくばかり すべなきものか 世の中の道


遣唐使として唐に渡り儒教や仏教など最新の学問を研鑽し、帰国後は東宮の侍講として次期天皇様に講義をしていました。
そんなエリート街道まっしぐらだった憶良が晩年詠んだ歌が↑です。
貧富の差についてモノ申すという意味で、貧しい暮らしの民の

つまり、当時の女性はこういう男性を選んで日々の生活に汲々とするぐらいなら、しっかり稼ぎがあって自分の生活の面倒を一生見てくれる男性を頼もしく思い、望んで嫁いだんではないでしょうか?
そういう男性は当然、嫁ぎ先として人気があったので結果的に一夫多妻になった・・・のではないだろうか?というのが私の推測です。



さて、時は下って平安時代に参ります。

この時代、天皇家以外、一般的な貴族階級では家督は女児が相続しました。
家や土地などの財産は女性が持っていたんです。
そして基本的に通い婚です。

男性は親の家に住み、適齢期になると口コミでいい感じの女性のうわさを聞きつけ、その女性にせっせと歌を送りアタックします。
女性は色々な男性から届く歌を見て、その内容から男性の教養や性格をチェックしました。
良い家柄のお姫様の場合、第一審査は乳母の女性で、ここを通過しないとお姫様の両親も納得せず、歌はご本人に届きません。
判断材料が歌だけ??と驚くかもしれませんが歌と筆跡、書かれた紙を見るだけで、かなりの情報量だったんです。
紙だってなんでもいいわけじゃありません。
上質な薄様の紙が季節にあわせた色に染めてあったり、草花が漉き込んであったり、お香が焚き染められたりしました。
歌が書かれているのが紙だけとは限りません。
美しい絵扇に書かれ、歌に合わせた花などが添えられている場合もありました。
そういうことをトータルにチェックし、男性の財力から性格、教養、センス、自分への本気度を判断できたんです。

その結果、
「お返事を書くに値しないレベル」=スルー
「絶対イヤ!!」=断固お断り!!のお返事の歌を返す
「まあまあかな?」=思わせぶりだけど、はっきり好意があるとはわからない程度の歌を返し、その後の反応を見る
「これは好みのタイプ💗」=色よいお返事の歌を返す 

男性側も最初は軽い挨拶程度の歌を送り、女性の返事を待ちます。
何度送っても女性側から音沙汰なしの場合、お断りのお返事だった場合は諦めます。
男性も女性側のお返事の歌を見て、これはまさしく理想の女性💗と思ったり、お返事の歌の下手さ加減に「なんだよ、口コミも当てにならんな!」ということも・・・

ある意味、今のネットで顔も知らずに知り合って意気投合し、お互いに惹かれあうのと同じような感じなのではないでしょうか。

そこでお互いに💗になったら、男性は女性の家を夜こっそり訪ねて女性と直接会い、枕を共にします。
ですが夜訪ねて、ほぼ真っ暗闇の中での逢瀬ですから、翌日夜明けの光で女性の姿を見て「しまった(;^_^A」と言うこともあったと思いますが、そこは男性としてきちんと責任を取らないとうわさが広まって、次の女性への希望が無くなってしまいます。
同じことは女性にも言えたことです。
男性がこっそりと夜に3日間続けて通って、翌日に一口サイズの三日夜(みかよ)餅を二人で食べて、晴れて二人は結婚しました!ときれいに飾り付けた三日夜餅をお付きの人たちやご近所に配り公開されます。
(つまり3日間の訪問が続かないケースもあったので、女性の家側も忍んで来る男性に気が付かないふりをしていたわけです)
こうなると、男性は女性の家で婿として遇してもらえますから、忍ばずに大っぴらに通って来れるようになりますし、仕事に差し支えない範囲内で妻の部屋に居続けてもOKとなります。

女性側は今まで親が面倒を見ていた男性の身の回りの品(衣服)を用意したり、男性は実家の荘園の収穫物の一部(ようは食料)や炭や薪などの燃料などの消耗品を定期的に女性の家に届けさせて援助していたようです。
男性の家側は息子の衣服を見て、お嫁さんの家の家格やお嫁さんの性格&センスをチェックしました。

やがて、男性は仕官するとかで安定した定期収入を得られるようになると、親の家から独立して自分の家を構えます。
女性はその時に正妻として男性の家に迎え入れられます。
が、そこは男女の縁で紆余曲折があり、そこに至る前に自然解消してしまうケースもあったでしょうが、元々女性には家と土地などの財産がありますから、次の相手を見つけたと思います。
結婚後、男性もあちこち遊び歩いたかもしれませんが、女性もこんな浮気な男はお断り!できたのですから、女性が弱い立場で男性に頼って生きていたわけではないと思います。
女性に好ましい相手と暮らす権利があったと言えます。
清少納言さんも×1で再婚しています。

「お、あれが僕のご飯か??」
ウェートレスのおねーさんの動きが気になる気になる(笑)





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Last updated  2021年03月02日 16時32分11秒
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