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カテゴリ: 本の話
2005年、初の日記です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。


年末から夫の実家に帰省し、このお正月は休みが短かったせいもあって、あっという間に仕事初めになってしまった気がします。

大掃除の手を休めて、年末放映された「新選組!」の総集編につい見入ってしまった私たち。
帰省の車中で読む本は、今年は迷わずこれに決めました。
燃えよ剣(上巻)改版 ( 著者: 司馬遼太郎 | 出版社: 新潮社 ) 「燃えよ剣」(著者:司馬遼太郎)

新選組副長・土方歳三を描いた小説としては、あまりにも有名で、出版後30年以上を経てもなお「新選組小説の決定版」という言い方をする人も多いようです。

私は、大変幸運なことに、以前の勤務先の上司・先輩がそろいもそろって大読書家でした。年間100冊は当たり前、というような、真の活字中毒の方々に囲まれ、職場の飲み会の席がそのまま、読書座談会になってしまうこともしばしばでした。

そこで、男性陣の中で異様なほどの人気を誇っていたのがこの本です。
私は、どういう訳か司馬遼太郎の著書は手に取る機会が少なかったので、「燃えよ剣」の話題になるとひたすら聞き役だったのですが、いい大人が少年の目をして「あれはカッコイイ!」「土方に惚れたよなー」と口々に言っていた姿は忘れられません。



『歳三は、目をすえた。時勢などは問題ではない。勝敗も論外である。男は、自分が考えている美しさのために殉ずべきだ、と歳三はいった。』

こんなにロマンティックな小説は久しぶりに読んだなぁという感じです。夫も夢中になって読み進み、かつ気に入った個所を読み返しているようでした。なるほど、これは男の人は好きだろうなぁ…と思う一方、女の私も十分に「歳」の半生に泣き笑いし、激動の時代を生きたような気持ちになりました。

先に挙げた一文は、土方歳三と近藤勇の対話を描写したものです。
それがどういう場面であるか、歳三の言葉に勇がどんな返事で応えたか…それは、これからお読みになる方のために触れずにおきます。

この本を読むきっかけとなったドラマ「新選組!」とは、登場人物のキャラクターが異なる部分もありましたが、喧嘩も恋も友情もいくさも、全てが「命がけ」だった時代の風に触れて、新年早々、読書の醍醐味を味わうことが出来ました。





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最終更新日  2005.01.06 20:18:40
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