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カテゴリ: 旅の話
ブラスチラバ、という街の名前を新聞で見つけて、旅の思い出が一気に甦ってきました。


以前の日記 でも書いたとおり、去年の冬、友人と東欧~中欧をめぐる旅に出ました。
その中で、プラハから国際列車(チェコとスロバキアが一つの国だった頃は『国内線』だったのでしょうが)に乗って、国境の検問を越えて4時間。

前日までいたプラハに比べて、とてもこじんまりした…はっきり言ってしまえば「見どころのなさそうな」街、というのが、私たちの第一印象でした。
「百塔の街」の異名で知られ、壮麗なボヘミアの歴史を感じさせるプラハに比べて、ドナウ川の向こうに広がる共産主義時代の団地の殺風景なこと…

【左・カレル橋から見たプラハ城。右・ブラスチラバ城から見たドナウ河。】
チェコの橋スロバキアの橋

(ここに来るために、ほとんど一日を使う価値があるの??)
と、ちょっとブーイングの気分で街を散策。でも、歩いているうちに、世界中から観光客を集める大都市とは違う、静かな街並みのたたずまいに、心がなごんでいくのを感じました。



現地のガイドさんがおっしゃるには、社会主義国だった時代には、建物の壁の色は灰色で統一するきまりだったのが、民主化を経て自由になった今、人々が美しい色で家々の壁を明るくしている…と。
確かに、クリーム色や淡いピンクや水色や、色とりどりの壁が石畳の道をはさんで続いており、全体で見ると、ちゃんとパステルカラーで調和が取れていて、とても素敵でした。
美輪明宏さんがよく
「コンクリート打ちっぱなしの建物に囲まれているから、現代人はストレスが溜まってイライラするのだ」
とおっしゃっています。
思い返すと、あの小さな街の家並みは、確かに旅人の心をやさしく癒してくれたようです。

ところで、こちらはブラスチラバの数少ない観光名所の一つ。
ブラスチラバの名物おじさん

おわかりになりますか?
マンホールからにっこり、ブロンズのおじさんが顔を出しています。
この、フェイクのブロンズ像は広場にもあって、等身大のナポレオンがベンチの背もたれによりかかっていて、人気の写真スポットになっていました。

マンホールおじさんの方は、設置以来何度か、カーブを曲がる車にひかれるという受難があったそうで、今ではマンホールのところに、おじさん専用の標識が立っています(見えますか?)。


旅の思い出が増えると、こういううれしい出来事も広がっていきますね。





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最終更新日  2005.02.25 20:36:54
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