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カテゴリ: お気に入りの話
今日は、県内の一部で警報が出るほどの雨。


いくつか持っているアルバムの中で、今日は「COULEUR CAFE」というボサノヴァを集めたものを選びました。
(紹介しようと思い探しましたが、楽天では扱っていないようです。99年の作品なのですが…)
雨の日は、しっとりと落ち着いた、シンプルな音楽が聞きたくなります。

ボサノヴァは昔から好きで、お気に入りの曲もたくさんあるのですが…。
本当にほんとうに好きなのに、メロディの難度が高すぎて、自分では絶対に、鼻歌でも再現できない曲があります。

『Retrato em branco e preto(白と黒のポートレート)』。
アントニオ・カルロス・ジョビンの作品です。


というのは、初めて耳にしたのが、ジャズ・トランペッター、チェット・ベイカーを追ったドキュメンタリー「Let's get lost」の中でだったのです。
サントラ盤にも収録されていますが、チェットのトランペットで奏でられるこの曲、いいなぁ…と思いながらも、てっきりジャズのナンバーなのかと勘違いしていました。

(ちなみに、チェット・ベイカーという人はかなり波乱の生涯を送ったジャズマンで、ペット吹きでありながら、マフィアとのいざこざで歯を引っこ抜かれた、という伝説もある人です。
写真家、ブルース・ウェーバーがこのドキュメンタリーを撮った直後、ホテルの窓から転落して亡くなってしまいました)

今日聞いていた、「COULEUR CAFE」にも、デュエットバージョンで「白と黒のポートレート」が収められています。

 『この道は前から知っている
  終着点はないってわかっている
  その秘密だって知っている

  この道の石ころだって知っている
  たった一人でそこに居続けるってことも
  わかっている 仕方ないわ

  それでも私はまたそこに行くの
  知り尽くしてしまった心の痛みを求めて
  新しい悲しみの日々 眠れない夜

  私は過ぎ去った思い出に 傷ついた心を引きずっている
  そしてあなたはその理由を知っているから』



ボサノヴァを聴いていると、地球の裏側の音楽に、どうしてこんなにも惹かれるのだろう…と、不思議なようにも思います。

ポルトガル語には「Saudade(サウダージ)」という言葉があります。
郷愁とか、懐かしい気持ちとか、そういう訳され方をするようですが、本当のところ「日本語に正確に置き換えるのは難しい」、ある特定の感情を言い表すらしいのです。

失ってしまったものを追慕する、様々な色合いを合わせもったノスタルジックな想い…
その切なさが、海を越えて聴く側を魅了するのかなぁ、とも思います。

【「白と黒のポートレート」この人たちの歌うバージョンも好きです】

ナラ・レオン
美しきボサノヴァのミュ-ズ<完全盤> /ナラ・レオン

リオ・ボッサ リオ・ボッサ /小野リサ

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最終更新日  2005.07.04 23:22:32
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