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カテゴリ: お気に入りの話
NHKの「知るを楽しむ」、四月の火曜日は、美輪明宏が寺山修司を語る「私のこだわり人物伝」を、保存版として録画しながら見ています。

中学生の頃、大好きで聞いていたNHK-FMの「サウンドストリート」というラジオ番組があって、夜10時からの45分放送だったのですが、それが終わると流れてくるのが、短い朗読劇でした。

週代わりで取り上げる本や作者が決まっていたのですが、私が寺山修司と出会ったのはまさにこの時でした。
「赤糸で縫いとじられた物語」 というのが、ある夜、ラジオから流れてきて私の心をわし掴みにした、彼の本の題名でした。



・・・十代の、多感で、自分で自分の感情が制御しきれず、エネルギーのやり場を持て余している女の子にとって、寺山の紡ぎだす言葉が、どれほど魅力的に響いたことか。

図書館で、宇野亜喜良の美しい絵が表紙に描かれたこの本を見つけたのを皮切りに、すでにこの世を去っていた寺山修司の本をむさぼるように読みました。
(当時買い集めた角川文庫の本は、未だに本棚の特等席にあります)

その結果として、美輪明宏(私の中では「美輪 サマ 」・笑)という俳優の存在を知ることが出来たというのも、自分にとっては本当によかった、あの時自分は、未来の自分へ大きな贈り物を届けたなぁ・・・と、思っています。



ご本人の中でも、あの70年代という活気に満ちた時代に、寺山修司と三島由紀夫という二人の才気あふれるアーティストの崇拝を同時に受けていたというのは、もうとびっきりの誇らしくて美しい、どんなに自慢しても足りないほどの輝かしい記憶なのだと思います。

「知るを楽しむ」は、来週が4回シリーズの最終回となりますが、寺山の元妻、九條今日子さんとの対談、というすごい企画が!

さらに言えば、5月の同シリーズは、リリー・フランキーが松田優作を語る・・・とあって、もうテキストブックを買うしかない、という勢いの私なのでした。

【現在はハルキ文庫から出版されているようです。】
赤糸で縫いとじられた物語 赤糸で縫いとじられた物語

【番組ではこの映画のほか、寺山作品がふんだんに紹介されていて充実の内容】
書を捨てよ町へ出よう 書を捨てよ町へ出よう

【番組のテキスト。放送スケジュールなどは 番組公式サイト で。】
私のこだわり人物伝(2006年 4ー5月)
私のこだわり人物伝(2006年 4ー5月)





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最終更新日  2006.04.19 20:51:39
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