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カテゴリ: 今日のつぶやき
昨年、 ワールドカップ観戦にドイツへ行った

ニュルンベルクで行われたクロアチア戦は、炎天下の試合で、スタンドでキックオフを待つ時点で、すでに汗がにじんでくるような暑さでした。

サッカー観戦で、時折うんざりさせられることの一つに、
「大きな声で、周囲に聞こえよがしに自慢や薀蓄をたれる」
部類の人と、近い席に居合わせてしまうことがあります。
(ゴール裏よりは指定席の方が、遭遇する頻度が高いように思います)

その時も、少しずつ観客で埋まり始めたスタンドの一角で、不自然なほどの大声で会話をしている男性がいました。曰く
「暑いなぁー、でもアサディに行ったときの暑さはこんなもんじゃなかったよなぁ」



「暑いですよね。重慶もすっごく暑かったんですよ」

それを聞いて、アサディ氏(仮名)は「あ、重慶行かれたんですか」と答えたきり、すっかりおとなしくなってしまった、というお話。

サッカー観戦(特に日本代表の試合)がお好きな方ならピンと来られたと思いますが、そう、重慶というのは、前回のアジアカップが行われた地。

反日ブーイングの嵐(のみならず、ペットボトルがサポーターに投げつけられるという実力行使もあった)に負けず、代表を応援してきた・・・という点において、「アサディ<重慶」という順位づけが、両者間の暗黙の了解としてなされた、ということだったんですね。
私は傍観者に過ぎなかったのですが、まるでコメディのようで、未だに忘れられない光景です。



それにしても。
ジーコ監督の時代の、最も幸せなピーク期があの、逆境の中で次々と奇跡を呼んだ大会だったのかもしれない、と、今でも思います。
PK戦の大逆転、ロスタイムでの同点と延長戦での勝利、開催国相手の大アウェー状態での優勝・・・
どれも、テレビの前で感涙にむせんでしまった、忘れられない試合ばかり。

しかし、去年、4年間育て続けてきた夢を、たった9分間で粉々に打ち砕いたオーストラリアを相手に、今大会でもまた、PKを制して準決勝に進出するとは。

様々な状況、条件を考えたら、90分で決着がつけられた試合だったとは思いますが、きっと時間が経てば、PKで決着がついた瞬間の、安心と歓喜と興奮が入り混じった記憶だけしか残らないんだろうな。くたびれたけど、面白かった!


でも、あと2試合、何としても目指すサッカーを貫いて、3連覇の快挙を成し遂げてほしいです。

なお、先に書いたクロアチア戦は0-0のドローに終わった試合でしたが、日本の最大のピンチは、相手に与えてしまったPKでした。

これを入れられたらもう終わりかもしれない。
祈るような思いで見つめていたゴールマウスに、立ちはだかっていたGKが川口選手でした。

相手の蹴ったボールを見事に防いでみせるや、スタンドで誰かれ構わず抱き合って喜んだ私たち。

こういう瞬間は、サッカーがくれる幸せの一つですよね。

実は、代表GKの中では楢崎選手がご贔屓の私ですが(元フリューゲルスファンなので)、PKの場面になると、GKが正剛じゃなくてよかったぁ、と思うのでした(笑)





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最終更新日  2007.07.22 01:16:38 コメント(4) | コメントを書く
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