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2009.12.17
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カテゴリ: 映画の話
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生命はすべて
そのなかに欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ

世界は多分
他者の総和


大好きなARATAとオダジョーが出演、撮影が台湾の李屏賓だという、この3つのポイントが目当てで“絶対観たい”と思っていた作品でした。

映画が始まると、前評判どおり、主演のペ・ドゥナの魅力にも大いに圧倒されました。
リンダリンダリンダ 」の、韓国から来た女子高生役の印象が強いので、あどけない女の子というイメージを持っていましたが…実際は、文字通り“お人形さんみたい”な八頭身美人(死語?)。
フィギュアも唸る美脚に、同性ながらうっとり見とれた次第です。

生まれたての心を持った空気人形の、感受性のやわらかさ、純粋さ。
それゆえに起きる、思いがけないドラマの顛末。ヨチヨチ歩きの子どもを見守るような気持ちで、息をつめて見つめてしまいます。

人々が抱える内なる空虚(と、その先にあるもの)がこの映画のテーマだと思うのですが、思いがけず、吉野弘の詩(「生命は」)も登場して驚きました。
初めて読んだのは十代の頃だったか、とても感銘を覚えた記憶が。
World's End Girlfriend の音楽とあいまって、しみじみと胸にひびきました。

何といっても「大人のオモチャ」が主人公という、前代未聞の物語なので、生々しい描写も差し挟まれます。
でも、全体を包むトーンはあくまでもリリカルで、まさに『都会のファンタジー』という印象。この監督にこんなスイートな側面があったとは。
冒頭の、人形に心が宿る瞬間の場面は素晴らしかったです。人形劇ファンの血が騒ぎました…

そして、スペイシーな未来的ビル群がそびえ立つ場所と、生活感にあふれた庶民的な空間、この二つの光景が背中合わせに入り混じって存在している(NHKの「ブラタモリ」など見ていてもわかります)、東京という都市の不思議な魅力を再確認した映画でした。









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最終更新日  2009.12.17 18:09:56
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