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カテゴリ: 映画の話
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彼らが集結して行われたレコーディングと、一夜限りのコンサートの模様を通して、往年のスターの姿を追ったドキュメンタリー映画です。

ちなみに、上の写真の場面でバンドネオンを演奏している方、当時の年齢なんと96歳(!!)。

カフェや競馬場へ行ったり、サッカー観戦を楽しんだりする彼らの日常生活も紹介されていて、その様子は一見、穏やかに余生を楽しむ老人としか映りません。
(ちなみに、サッカースタジアムの熱狂ぶりはハンパない!さすがはマラドーナを生んだ国です)

それが、ひとたびマイクの前に立ち、楽器を手にすると…

私はそもそもタンゴの黄金期を知らない年齢ですし、コンチネンタルタンゴと黒猫のタンゴの区別もつかない門外漢。
当然、登場するミュージシャンの名前もすべて初耳だったのですが、90分余のあいだ、優雅でノスタルジックな音楽の美しさに存分に酔いしれました。

レコーディングスタジオで、自分の演奏を聴いて満足気な表情を浮かべる姿や、オペラハウスで行われたコンサートで満場の拍手に包まれている様子…

その輝きが、観ているこちらの胸を打ちます。

(いい年齢を重ねた顔って、本当にかっこいいなぁ!予告編でその片鱗をご覧ください)



映画の撮影期間から現在に至るまでに、出演者のうち8名がすでにお亡くなりになったのだとか…
そう考えると、より一層、CDや映画として残った記録の価値を感じます。

惜しいのは、映画の後半、壮麗なコロン劇場(世界三大オペラの一つだとか)で行われたコンサートの場面が、かなり端折った内容だったこと。
せっかくなら、細切れのダイジェストではなく、もっとそれぞれの演奏をたっぷりと聴きたかった…それだけは残念でした。

往年のスターを勢揃いさせた、このオムニバスCDの企画がすべてのスタートだったとか。2006年ラテン・グラミー最優秀アルバム賞受賞。






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最終更新日  2010.11.04 22:38:21
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