Samantha's Room

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ゆっきーが産まれるまで・・・

birth

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2003年11月15日午前5時43分
3347gの女の子が我が家にやってきました!

女の子かな?ってわかってからというもの
パパとママでじっくり相談はできなかったけど
それぞれで一生懸命考え、候補を出し、、、
パパが最終的に決定し、パパから娘へ最初のプレゼント。

『雪乃』と名づけました。

冷たくて寂しいかな?って思ったりしたけど
やっぱりママが好きな『雪』を使いました。

古風で、親しみやすくて、女の子らしい名前。
パパは一生懸命悩んだよ。

ママは大好きな雪
パパと出会わせてくれた雪
雪のように白くて小さい女の子・・・
自分の信じた道を進み経験し、色々な色に染まって欲しい・・・
そんな願いを込めました。

大きくなって恨まれちゃうかなぁ?(^-^)
でも、何よりも誰よりもあなたの幸せを願ってるからね。

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11月14日午後11時頃

優介がパパから風邪をもらってしまったようで、ぐずりながらやっと眠った頃
何だかお腹が痛いかも??
ここ数日夜になると張って来てたけど、眠れてしまう痛さ。
またそれかなぁ~って思った。

横になってママさんと一緒にテレビを見てた。
ダーリンがなかなか帰ってこない。
何やってるわけ?これが本当に陣痛だったらどうするわけ??
怒りのメールを打つ。

ん?結構間隔が短く生理痛のような痛み?
あれあれ?もしかして?
でも、、、定期的じゃないよな。
5分だったり、15分だったり、、、はたまた1分もなかったり。
結構いい加減に間隔をチェック。
前の痛みは何分だったっけ?

万が一と思って、少し支度をし始める。


11月15日午前12時過ぎ

とりあえず寝られるうちに寝ておこうということで横になる。
陣痛だったら痛くて寝ていられなくなるでしょう?と言う事で。

電気を消して、、、ふぅ~と一息。
わっっっ!!!
つつつーーーーっと何か出てきた!!
急いでトイレに駆け込む。
あてていたナプキンにどろどろっとした物体。
破水??絶対そうだ!
オロオロと歩き回っているうちに、どんどん流れ出てくる。

いよいよかな?
ドキドキと不安が入り混じり、焦ってくる。
病院へ電話して説明すると、とりあえず来てくださいとの事。

ちょうどその頃ダーリンが帰宅。
「病院行くよ!」と状況を説明。
疲れて帰ってきて、申し訳ないな、、、と思いつつ
着替えを済ませ、腰にぐるぐるタオルを巻きつけ、あたふたと出かける。

ダーリンが少し落ち着きが無い。
心の準備が出来てなかったのかな?
今回は何時までかかるだろう?
また長丁場になるのかな?
無痛分娩にしてくれるのかな?
・・・色々と考えながら、車を走らせた。
振動が響いてお腹が痛い。
だんだん痛くなってきた・・・

午前1時半頃

病院に到着。
あまり面識の無い助産師さんが迎えてくれた。
でもてきぱきと準備をしてくれ、さばさばしている感じの人。
・・・また痛がりすぎ!と怒られちゃうのかも?なんて思いながら
出されたパジャマに着替える。

あてていたナプキンを見せると・・・
「あら~~~混濁してるじゃない!良くないねぇ・・・」
ん?何が?
よく見ると緑がかった液体&物体が出てきてた。
「良くないってどう言う事ですか?」
「ん、、、羊水が汚れちゃってるんだよね。赤ちゃんが危なくなる可能性もあるんだよね、、、」
・・・ドキドキ。大丈夫かな?

処置を済ませ、分娩台に寝かされる。
赤ちゃんの心音は元気いっぱい。
助産師さんもほっとしてる様子。

心音によっては緊急帝王切開になると思う・・・と聞かされる。
だから無痛分娩は無理、との事。
だったら、今から帝王切開にしちゃってください!とお願いした。
がんばってがんばって、赤ちゃんが疲れちゃって感染しちゃって
それから切るんだったら、今のうちにやっちゃえばいいじゃない?

本当にそれでいいの?と助産師さん。
ご主人呼ぶね・・・と連れてこられたダーリン。
状況の説明を受けたみたい。
「お願い!帝王切開にしようよ!」
でもダーリンは少し頑張ってみれば?と言う・・・
朝までがんばってみてそれでもダメだったら考えたら?だって。

私は陣痛の痛みに耐えて、それに加えて手術をするかもしれないなんて耐えられないよ!!と怒った。
もちろん陣痛の痛みがイヤで、切ってもらいたい!という逃げの考えもあった。
術後の痛みのほうが耐えられる・・・と。

そんなことをしている間に、どんどん痛みがついてくる。
しかも間隔が短く、絶え間なくやってくる。
助産師さんも、変な陣痛だよね、、、つらいね、と言う。
ちょっと待ってよ・・・
ほんっとお願い、もう切っちゃおうよ。

院長先生が寝起きのような顔をしてやってきた。
状況を説明してくれる助産師さん。
私が手術を希望しているから、、、と言ってくれた。
でももう少し様子を見てみようとの事。

赤ちゃん大丈夫?モニターから聞こえる心音だけが私の気力を支えていた。

何時になったんだろう?
また叫びながらもがいてもがいて・・・
ダーリンの手をにぎりしめ、時には引っ掻き、時には怒鳴りつけたり。
いきみたくなってきてしまい、何度もナースコールする。
顔なじみの看護婦さんが来てくれて、子宮口をチェック。
こうやっていきみを逃すのよ、とコツを教えてくれる。
足の力を抜いて・・・ふぅぅ~~~~~
ソフロロジーを使っている産院なので、また違う。
音楽を流してくれ、リラックスさせてくれた。
いきなりコツがつかめ、陣痛が嘘のように楽になった。

あ!これか・・・
下半身は自分のものではないように、だらーんと力を抜き陣痛を受け入れる。
本当に楽になり、静かになれた。
ダーリンがびっくりしてたみたい。

どんどん子宮口も前回近くまで開き、本格的な痛みになってきた。
手術しなくて済むよ・・・と助産師さん。
せっかくなら下から産んだほうがいいよ、がんばろう!と元気付けてくれた。

何時になったのかな?
分娩準備がどたばたと始まる。
ダーリンは立会い分娩を希望していなかったけど
そばに居て欲しいとお願いした。
最後まで拒んでいたけど、助産師さん達に勧められ、
あれよあれよと言う間にガウンとマスクをつけられてしまった。
ごめんね、、、と謝りながら痛みと戦う。

院長先生が現れていよいよ・・・
いきんでいいと言われてがんばった。
実際は無理にいきんじゃだめ!
ふーって遠くのろうそくを消すように、ゆっくりゆっくり・・・
何回やってもうまくいかないよぉ!!
もう出してしまいたくって一生懸命いきんだ。

波が来ました!うーーーーん!!!

何回繰り返しただろう?
頭見えてるからね!がんばって!
あとどのくらいですかぁ??

そんな会話をしたっけ?

ダーリンの手を握り締めながら力いっぱいいきんだ。

会陰が破けるような感じがして、、、
もういきまないで!力抜いて!と言われ
はっはっはっは・・・
ぬるっ・・・

産まれたよぉ!!

お腹の上に現れた赤ちゃん。
赤ちゃんは大丈夫?元気?
白くてふにゃふにゃ・・・
あぁ、女の子だ!

よかった。ほんっとよかった。

程よい脱力感に見舞われた。
ダーリンに声をかけることも忘れ、ぼーっとした。

そばで処置を受ける赤ちゃん。
かわいいよ~美人さんだよ~~って言ってくれる助産師さん。
本当に~?ってダーリンと笑ったっけ?
痛みが嘘のように飛び、冗談を言い合えるように。

時間を見ると6時前。
早かったな~今回は・・・なんてダーリンと話した。

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終わったね。一仕事。
これからが大変なんだけどね。

助産師さん。
ありがとうございます。ほんとうにありがとうございます。
色々わがまま言ったり、つかんだり叫んだりしたのに、とっても優しい言葉をかけてくれる助産師さん。
「私が下から産もうね、なんて言ったからつらくなっちゃったね。ごめんね。」なんて言ってくれた。
そんなことないのに、、、
「痛いね~痛いよね。でももう少しだよ。赤ちゃんもがんばってるよ。もうすぐかわいい赤ちゃんに会えるよ!」
っていっぱい励ましてもらった。
あなたの居る日にお産ができてよかったです。

そしてイヤイヤだったけど、最後まで一緒にいてくれたダーリン。
本当に心強かった。ありがとう。
私がわがまま言ったり、文句言ったりしてもそばに居てくれた。
何一つ優しい言葉なんてかけてもらえなかったけど、
それだけで本当にがんばれた気がする。
照れくさくってまだ「ありがとう」って言ってないけど、本当に感謝してます。
感動を一緒に味わえたこと、一生忘れません。
処置後の赤ちゃんをずーっと抱っこしてた幸せそうなあなたの横顔・・・忘れません。

そして・・・赤ちゃん。
本当にがんばったね。
「赤ちゃんが元気だったから下から産めたんだよ。すごい生命力だね。」って言われたよ。
一生懸命産まれて来てくれたんだよね。
ママは手術に逃げようとしたのに・・・本当にだらしがないママです。
ごめんなさい。
でも本当に元気に産まれて来てくれてよかった。
ありがとう。
そして、これからどうぞよろしくね。
家族4人でがんばろうね。


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