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2003年09月10日
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そうはいっても、このままずっと日本に観光ビザのままいることは、できない。
ある朝、彼女の顔がわたしのすぐ前にあった。バツイチ同士の結婚である。ある意味では冷静だ。さめているかもしれないお互いがその気ならば今すぐでも結婚できる。それに彼女の娘は、どう考えているのだろうか。わたしを新しいパパと認めくれるかだ。
しかしお互いに、前からずっと暮らしていたようなそんな感覚があった。だから婚姻届を出したからといって気持ちに大きな変化は起きないだろう。
だからといってこのままで良いわけはない。そのとき窓辺に座っていたわたしと彼女にさわやかな風が通り抜けていた。彼女の長い髪がわたしの頬をなでた。ふたりは、どちらともなく抱き合っていた。とそのとき、いつの間にか起きて来た娘が、口を大きく開けてアカンべーをして大声で笑った。わたしと彼女は、娘を受け入れて三人で抱き合った。心地よい風が再び通り抜けていった。

その日、二人は結婚した。ささやかに街角の小さなレストランで三人で食事をした。
彼女は豪華な結婚式も、指輪も望まなかった。望んでも無理だとおもったのかもしれない。
窓の外の並木道から真珠のようにきらめく木漏れ日があった。その光が娘と妻の瞳を優しく輝かせていた。







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最終更新日  2003年09月10日 18時43分29秒 コメントを書く


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