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25年も前の話なのだけど
兄貴 賀子さん 交通事故で
私が 家に帰ってくると妹は、当惑したように 私にその旨を告げていた。
私は、一瞬その意味を理解しかねていた さっきニュースで 流れたけど
首都高の事故
何も わからなかった それは夢なのか 夢から覚めれば又以前の生活が帰ってくるのか
あわてた私は、彼女の友達に電話してみた。
沈黙の後 そうなのよと言葉にならない声でそういった。
嘘だろ そうおもいながら 全身の力が抜けていった。
葬式は、いついつだよという言葉も どこかはっきりとしない言葉に響いていた。
あの笑顔も あの瞳も あのしぐさも もうとどこにもない
ただ むなしさと 孤独だけが私の心を支配していた。
好きだよ といったその日からまもなくして帰らぬ人となった彼女
もう誰も愛せない その思い出でだけに生きようと思ったあの日
時は流れて
しかしそれから時が過ぎた 今でも彼女を愛している
しかし時は、新たな出会いを運んできた それが今の妻との出会いにつながっている。
運命とは不思議なものでもある。
もちろん過去の思いでは永遠であるけれど・・・・