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不思議なこけし - 鳴子系とも遠刈田系とも
まだ終了していないヤフオクを取り上げるのは気が引けるが、「無名(無銘)鳴子系?南部系?」とするこけしが出品されている。オークション ID
: j598906932
。
これは形態は完全な鳴子系だが、面描はどうみても鳴子系ではない。タイトルには南部系?とあるが、むしろ遠刈田系のようである。不明こけしには興味があったので弱気の入札をしたが、すでに高値更新されてしまった。
その疑問は 10 月 19 日(土)の、ひやね三土会で、ベテランのアドバイスであっさり解決した。これは遠刈田の 佐藤広喜 の鳴子系とのこと。 KokeshiWiki に北岡工場で、下記のように遠刈田系を作らされたとの記述があった。
「昭和 15
年 9
月北岡工場に移ってからは、さらに甘さが加わり、〈鴻・ 4
〉で頒布されたもの等は、以前の作に比し、だいぶ平凡な作となった。これは北岡工場において、他職人に影響されたこともその一因と思われる。この時期、北岡木工所で‐鳴子型のこけしを製作させられたことが影響を与えたかもしれない。」とある。伝統ということでいえば、遠刈田の工人に鳴子系を作らせるとはとんでもない話で、これも工場主の北岡仙吉の横暴である。
ただし、この表情はきりっとして単独のこけし(作品)としてみると決して悪くはない。果たして、こうした伝統無視がいいかどうか。歴史の審判は否定的である。逆に佐藤円吉の弥治郎系の大野栄治風の梅こけしはすでに伝統になってしまった。つまり許容されるものは需要があるものということでもある。そう考えるとこれは北岡仙吉の横暴というよりも需要のなかった失敗作ということでもあった。

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(追伸)10月24日終了、結果は入札件数24件。落札金額は24300円だった。私は途中まで競ったものの、この金額では手が出なかった。
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