さらりさらりと生きて行かん天樹のもとで

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サラリサラリ

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みおくり

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会いたかったと言ったあの人の

今すぐ連れて帰ってと言ったあの人の

私は

最後に涙を流し行かないでと

首を振って泣いて言ったあの人の

それでも明日また来るからと

謝り帰ってきたあの日の夜

せめて痛みがありませんように

祈るしかない自分に

悲しい涙が重なる

透き通りゆく記憶のなかに

ありがとうと

傍らで

俯く涙の一筋を

わたしは掬う

月光は静かに微笑み

一滴の珠は

天使たちの光の輪に

抱かれた

見とどけておくれ

あの人は

神に導かれる姿を光に重ねて

空へと昇った

青くも光

月の航路へ

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