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2003/02/24
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はるか彼方
銀河を囲む砂のような星の数で
たった一つ
青い青い真っ青な星があった

人が地上に誕生する前から
雨が降り、嵐が訪れ、明かりをともした

昼には太陽、夜には月が
自然が命を与えてくれた

時が経ち、人が完成し

そして時間という河もでき
時代という歴史もできた

四季は語る
自然だけは裏切らない
裏切るのは人が作った創造物だと

白い吐息が冷たい空気を白く染めた
白い雪も街を白く服を着せた

気温が下がると人の心も冷たくなった

まつげの先に見えた世界は
見えそうで見えない未来

ほこりのかぶった人の気持ちに


もうすぐ雨が降るからと
傘を持ち出す人の群れ

余裕のない生活が
大切な傘さえ電車の中に忘れてしまう
そんな日常、こんな時代


四季を感じる感覚さえも
寒い、暑いでしか言えなくなった
地上の人たち

真っ白な雪は泣いた
気温で溶ける悲しみではなく
人のまつげの上で雪は泣いた

もう一度、あのときの銀河を見たいと

帰れない、戻れない
時間は過ぎて行くばかり

見えない未来が
夕焼けに向かってゆく鳥のように
どこに行くのかわからない

雪はただ旅を続けて
青い青い真っ青なこの星から
少ない星を見つめる事が
精一杯の希望だった

菜の花が咲く時期に
哀しさを背負って
雪はどこへ行ってしまうのか

北極か、南極か
誰にもわからないけれど

まつげの先に溶けた雪は
やがて雨水のようになり
空気と一緒に大気圏へ飛び立って
銀河へ戻ってゆくのだろうか

もう一度見てみたい
あの砂の数ほどある星たちをと
夢をずっと抱え込んで

旅は続く
終わらない旅

そして人の旅も終わらない
この地上が灰になるまで

だから戦いも続くだろう
時代と歴史に挟まれながら
生きるために目の前の事を考えて

人がまつげについた涙は
一体どこへ行くのだろう

帰る場所はあるのだろうか

帰る場所は
自分を見守る胸の中なのか

その時人は
あの時のまつげの先に溶けた雪を
思い出してくれるのだろうか

・・・今夜もいくつかの小さい星が
都会の朝焼けとともに消えてゆく






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最終更新日  2003/02/24 08:59:31 AM
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