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2018年10月19日
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カテゴリ: 読書
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師弟 棋士たち魂の伝承 / 野澤亘伸 【本】 ​


完全に「観る将」である。
盤上でを動かしたことはない。
「はさみ将棋」と「山崩し」だけ。(~_~;)

興味を持ったのは、藤井聡太君の29連勝から。
同じ愛知県民である。応援しないわけはない。

かすかに覚えている昔の対局の様子は、煙草の煙が棋士のまわりを覆っていたし、
ずっと正座で大変だなということくらい。だから興味はわかなかった。


私のような人がたくさんいると知って、なるほどと思う。

2017年以降出版された藤井くんに関する本は、図書館にあるものは全部読んだと思う。
月間の「将棋世界」も気になる記事があれば、予約して読んだ。

将棋は指せない。

だが、しかし、棋士のひとりひとりの人間模様を垣間見ると、なんと素敵な方なのだろうと思える。
もっと知りたくなる。

この本には、将棋界の慣例として存在する、師匠と弟子という師弟6組が紹介がされている。
どの師弟関係も、皆興味深い。

プロ棋士の育成機関である奨励会に入るとき、その師弟関係が結ばれる。
通う将棋道場の先生であったり、紹介であったり、自ら小学生の子が直接「弟子にしてください」とお願いする場合もある。

血を分けた親子関係ではないが、読み進んでいくうちに、師弟関係とはこういうものなのかと初めて知る世界だ。根底には、将棋を愛してやまない人と人の出会いがある。



将棋は勝負の世界だ。
勝者と敗者しかいない。

対局を終えた後、両者は凛としている。
将棋を知らない私などがその場面を見ても、すぐにはわからないときがある。

対局の後、勝者はおごらず、敗者はくさらず・・・のごとく背筋の伸びた両者の姿勢に感動さえ覚える。


敗者にはつらい時間であるかと思うのだが、そうとばかりいえないらしい。
勝者も敗者も穏やかに感想戦をする。

人気の対局では 大盤解説会なるものも、別室で行われる。
どの棋士も、幼いころから誰との対局であっても、負けるとトイレにこもって泣いたり、駒をかんだり・・・負けん気の強い人がどんどん強くなっていくのだという。

棋士の成績はずっと積み重ねだ。クリアやリセットはない。
1年ごとに区切りはある。
どこまでも続く、そう引退までその成績がついて回る、すごい世界だと思う。

藤井くんのおかげで、将棋の世界を知ることができた。

そこに生きる棋士は、本当に凄い人なのだ。

9×9マスの中に宇宙が広がる。





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最終更新日  2018年10月19日 15時14分37秒 コメントを書く
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