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今、古書店で購入した新書で「判断力」という本を読んでいる。
戦後、日本は政・官・財の鉄のトライアングルでやってきたと書かれている。そして、お互いにもたれあって何かあってもお互いに責任をとるということをせずにやってきた。バブルがはじけて銀行が大量に不良債権を抱えたときも、私たちの税金である国費を投入して生き延びさせた。
この時の政治家が責任をとりますという言い方をしていない。また、郵政民営化で日本の隅々までサービスはやりますといいながら、実は閉鎖された郵便局もあると聞く。
このことで、当時の担当大臣が責任をとるということは一切言っていない。
このもたれあいが、戦後の高度経済成長を支えてきたともいえるらしいが、このたびの東北大震災では、人災の色が極めて強くお互いにもたれあって、逃げることはできないだろう。東電の社長が謝罪行脚をされているが、本来ならば政・官も同行して謝罪するべきだろうと思う。
原発で電気関係がすべてアウトになった時、的確な判断力をもっていれば、ここまで事態を悪くすることはなかったのではないか。この事態を考えることはあってはならないことと、逃げていたからではないかと、思えるのだが。