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兄、来宅。予定を乱される。昼寝。HDD残量確保に手間取る。夜、ひと駅隣りまで。QB HOUSE、散髪。帰宅。テレビ。「FNSの日 26時間テレビ」。今年の司会は島田紳助。「ヘキサゴン」を中心に、ということなのだけれども、これは1年遅いだろう。というのが、これを知って真っ先に思った感想だ。今年は、部分的には観逃せないところもあるが、全体的には興味が薄い。通して観ようという気は、最初からまったく起きなかった。世の中には、島田紳助を“BIG3”と比較して過剰に評価するひとも少なくないようだけれども、これは昨年出演した「しゃべくり007」でも紳助自ら語っていたことだが、島田紳助というひとは、30代から意識的に司会者へと移行していったひとである。“お笑い”としての島田紳助と、“司会者”としての島田紳助とは、区別して考えたほうがものごとがすっきりするのではないか。島田紳助の商売敵といえる人物を挙げるとすれば、ある時期までは、それは古館伊知郎だったような気がする。2004年3月に、島田紳助は「サンデープロジェクト」を降板しているが、同年4月には、古館伊知郎は「報道ステーション」のキャスターに就任している。古館伊知郎がバラエティ番組から撤退していく時期と、バラエティ番組において島田紳助の存在感が増していく時期はぴたりと一致している。紳助があの暴行事件を起こしたのも2004年のことで、おそらく、そこも転換期になっている。2005年には、「ヘキサゴン」が現在の形式にリニューアルされている。 ◇帰宅したときにはもう始まってだいぶ経っていたので、追っかけ再生でオープニングのみを観る。とりあえず、序盤は観なくていいだろうと判断して、TBS出演中のたけしの動向を気にしつつ、引き続き、HDD残量確保を。◇「ひょうきんベストテン」から再び観る。なにせ、去年があれだったもんだから、これはもう、当時の定番のキャラクターが総登場するのではないかと勝手に楽しみにしていたのだが、それは早合点だった。司会の紳助と中村仁美アナが衣裳を替えずにTシャツのままでいるのを確認して、ああ、これは当時を完全に再現する意思はない、ぬるいものなのだなと判断して、すぐに録画を止めた。スタッフが違うとそうなってしまうのか。紳助の服装がカジュアルでは、むしろ、「トップテン」ではないか。せいぜいがフラワーダンシングチームの登場なのだが、それも渡辺正行とラサール石井が「ヘキサゴンファミリー」だからついでに出てくるだけのもので、小宮孝泰とヒップアップの代わりをほかの「ファミリー」が務める劣化カバーでは面白くない。なにより、西川のりおが不在でなにがフラワーダンシングチームか。画竜点睛を欠くとはまったくこのことで、最低限、西川のりお、片岡鶴太郎、山田邦子がいなければ、それは「ひょうきんベストテン」とは言えまい。◇「さんま・中居の今夜も眠れない」。どうしても、最大の見どころはこのコーナーになってしまう。紳助の参加は2005年にも一度あったので、レア度という意味ではやや薄れるが、それでも、屈指の好カードであることには変わりない。司会者としての地位を築くことに熱心だった紳助と、“お笑い”一辺倒のさんまとは、「ひょうきん族」以降といって良いかもしれないが、長らくのあいだ、近くて遠い、交わることなくすれ違う、言わば、ねじれの位置にあった。このふたりに数年ぶりの邂逅がもたらされるには、やはり、2005年まで待つ必要があったのだろう。同期としてキャリアを始め、現在では同じように大物同士のふたりではあるが、さんまと紳助の人気には、かつては歴然とした差があったはずだ。1987年に発売したファミコンソフト「さんまの名探偵」のCMには、さんま本人は出演しておらず、紳助や西川のりおらが出演した。これひとつとっても、当時のさんまが別格な扱いだったことがわかる。逆に考えれば、さんまのような怪物に間近で接していれば、賢明な紳助が司会業へと舵をきるのも無理はないとも思える。昨年のパターンを踏襲し、紳助が前のコーナーから連れ去られてきてスタート。紳助「俺、杉本くんとは長いこと会ってないですよ。何年も会ってないです。」さんまも紳助も、去年、この番組で共演していることを、まったく話題にしないのが不思議。ふたりとも、本当に記憶にないのだろうか。「2匹のライオンがあま噛みし合っている」と表現したのは2005年の今田耕司だが、そのとき同様、お互いの手のうちを知り尽くしているからこその深いところでのやりとり。しかし、今回のほうが騙し合いのスリルは少なかった。ふたりの関係は、もっとリラックスしたものに変化しているのかもしれない。さんまとペアルックのTシャツを着た紳助「お前くれたんはええねんけどな、俺、ものすごい筋トレして、胸が、(オードリーの)春日みたいになっとるやんけ。」さんま「『シィ~マダ!』とかやれや、そしたら。なぁ。お前、あんなギャグすんの嫌いやもんな。『シィ~マダ!』。なぁ、『カァ~スガ!』とかやれよ、お前。」紳助「大っ嫌いや。お前、昨日『いいとも』出て、こんな(手ぶりをつけて)『さ・ん・ま!』とかやってたやろ。家で、さぶぅ~、思うてたわ。絶対、イヤ!」さんま「俺、あんなん好きやからな。」紳助「お前、あんなん好きや。俺、大っ嫌いや、あんなあれ。またやっとる思て。」この会話は、さんまと紳助の笑いの嗜好の違いを端的に物語っている。いや、嗜好の違いは笑いだけではない。紳助「AVでも、日本のAVはわかんねんけど、エッチやけど、外国人の例えばエッチなビデオ観ても、なんとも思わへんねん。あんなん、おいら、カマキリの交尾と一緒やもん。」さんま「交尾は一緒やないかい。俺、カマキリの交尾観ても感じるもん。」ジェシカ・アルバに恋するさんまはロマンチストだが、紳助は金にシビアなリアリストである。さんまと紳助のトークは、ロマンとリアルのせめぎあいなのだ。ロマンとリアルが均衡を保っている状態こそ、われわれが望む良い社会のように思えるが、今は百年に一度の大不況なので、リアルが優勢にあるといったところだろう。島田紳助は「蟹工船」に似ている。◇「ビートたけし中継 笑顔DEポン!!」。昨年から、たけしに火がついてしまったようで、去年以前に同じことをやっていれば無残に見えてしまう恐れも濃厚だったのだが、去年からの流れのなかにいるかぎりは、たけしのこの“お笑い”への執着からは、感動と笑いとが入り混じった、ほかに類のない輝きが放たれている。しかし、毎年恒例になるのかもしれないが、それもちょっとはらはらする話だ。価値を保ったままで、ほどよく、きりあげてもらったほうが賢明なんじゃないかとも思う。夏がくるたびに、是非、用心深く検討していただきたい。一方的な中継のみで、せっかくのたけしと紳助とのからみが設けられなかったのは非常にもったいない!◇「真夜中の大かま騒ぎ」。眠くなったので、これは明日に。
2009年07月25日
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午前中、また少し睡眠。梱包作業。ラジオ。「ビバリー昼ズ」、清水ミチコと水道橋博士。このコンビだとサブカルチャー的な話題にすいすい入っていくところが楽しい。ツイッターで絶賛の映画「サニー」、テレビで共演したエレカシ宮本の話など。「音楽道場破り」のテーマも映画で、思い出話に際限なく、これも面白かった。ラジオを途中で切りあげて外出。出掛ける前にコンタクトレンズをつけようとしたら、どういうわけか左目のレンズが破れている。十何年もコンタクトを使っていてこんなことは初めてだ。いつも通りに扱っているのに、何故、こんなことになるのか。しかたがないから古いレンズを取り出して、左目だけそれを装着する。異物感があるが、やむを得ない。クロネコメール便、12点。ゆうメール、1点。昨日の朝からのぶんなので早めに出したかった。点数が多いのもそのため。スーパーで買い物して、すぐ帰る。再び、ラジオ。「たまむすび」。間に合わず、オープニングの途中から。冒頭から伊集院光、15時台に石野卓球が登場。電気グルーヴと伊集院の共演、「電気グルーヴのオールナイトニッポン」のオープニングに「OH!デカ」から残った伊集院が登場することがたびたびあったが、ひさしぶりにその雰囲気を味わった。しかし、瀧と伊集院だけだとそんなに珍しい感じはなく、いたって常識的に進むのだが、卓球が混じると一気にトーンが変わる。この雰囲気を担ってるのは圧倒的に卓球なのだ。卓球の推薦曲を聴くというのも懐かしい感覚だった。直江喜一「けんか帰り」、Cornershop「What Did the Hippie Have In His Bag?」という2曲、そして最後に卓球の曲も流れる。【送料無料】クイックジャパン(33)価格:945円(税込、送料別)眠くなって少しだらだらする。再び、外出。このあいだに入った注文。クロネコメール便、2点。ひと駅隣りまで歩く。アイシティ。眼医者。前回から3週間後とのことだったが、なかなか都合がつかずに4週間経ってしまった。今日、ここへ来ることは前から決めていたのだが、たまたま、出掛ける前にレンズが破れているというハプニングあり。なんでこんなにつぎからつぎへと災難が起こるのか。古いレンズをつけてしのいだが、もともとはこのレンズが劣化したから医者にきたわけで、それをつけていれば当然のことながら目が痛くなってくる。ただ診察を受けるだけでよかったものが、説明しなければいけないことがいろいろ増えてややこしくなった。診察のときにレンズが破れてという話を説明しようとしたのだが、ところが、医者はさほど重要ではないとでも思っているのか、うなずくだけで適当に聞き流す。話を途中でさえぎって、すべて説明させてくれない。なのに、「目ヤニが出てますねー」などと言うので、だからこういうわけで古いレンズをつけてきたんですと言い直すと、「古いのはもうつけないでくださいねー」と言って、こっちの話をわかってるのかわかってないのかよくわからない対応で、あっという間に診察は終わった。今日はちょっと遅い時間に着いたら前回よりも混んでいたのだが、なんだか流れ作業をこなされてるみたいでかちんときた。医者なんてものはやむを得ず来るもので、望んで来てるわけでもなんでもないのに。診察代を払ったあと、納得がいかないのですぐに隣りのアイシティでレンズが破れた相談をしたら、処方箋を渡されて再び眼医者に戻された。眼医者に戻ったら、まだ診察券を返してませんという。なにしろかちんときていたので、金を払ったらすぐにおもてへ飛び出してしまった。よく考えたら、もともとレンズを作り直すための診察だ。なんの説明もしてくれないからそんな段取りはすっかり忘れていた。視力の検査などがあって、そのときにまたレンズが破れてという話をしたのだが、それは臨時で渡した2週間用のレンズだから耐久性が弱いとのことだった。それでようやく破れたわけはわかった。最後にまたお店のほうで新しいレンズを受け取る。古いレンズはありますかというので、ちょうど持ってきていたので渡したら、これではないですと言われてまた意味がわからない。今朝に破れたレンズを持っていったのだが、新しいレンズは前にここで買ったレンズと交換になるとのことだった。ここで初めてていねいな説明を受けて、システムを理解した。それまでは、わかっていて当たり前という調子ですべてが進められ、放っておけばおそらくずっと食い違ったままになる。とりあえず、古いレンズはまた改めてすぐに持ってくるということで勘弁してもらい、新しいレンズを受け取って帰る。古本市場。100円本、4冊。山本七平、三田誠広、小倉千加子、ジョージ・オーウェル。ダイソー、買い物。立ち読み、「週刊文春」。坪内祐三「文庫本を狙え!」で横山剣「マイ・スタンダード」を。本の内容にほとんど触れずに、ただCKBのライブの話などを書いてる。このコラムは、文庫本をきっかけにわりと好き勝手なことを書いてるから面白い。ドトール。雑務、2時間弱。冷房が強くて、つらくなった。西友、買い物。ひと駅歩いて帰る。帰宅。アマゾン登録作業。価格調整作業。メール処理。今日はラジオを聴きっぱなし。ニッポン放送「有吉弘行のオールナイトニッポンGOLD」を途中から聴く。続いて、TBSラジオでアンタッチャブル柴田の「LINDA!」。ビビる大木がゲスト。明日は劇団ひとりが登場する。このあたりはほぼ同期に近いはずで、ともに過ごした若いころの話が面白い。そのままTBSラジオ、「おぎやはぎのメガネびいき」には金萬福がゲスト。昼には電気と伊集院、夜には金萬福と、90年代の先鋭的なバラエティの場にいたひとたちが並ぶ。裏の「ナインティナインのオールナイトニッポン」では友川カズキが話題になっているようだが、いまいち関心が持てず、まったく聴かなかった。90年代に金萬福と接点があるのは、おぎやはぎではなくナイナイなのだけどな。さらにポッドキャストでもラジオ。「せんだみつおのラジカントロプス2.0」。この番組の人選は、じつにかゆいところに手が届いている。1975年生まれの僕にとって、せんだみつおという存在は体験としてはなにもわからないのだが、なにかとても重要なポイントのような気がずっとしていた。「ぎんざNOW!」という番組について語られることはあまりないような気がするが、お笑いと若者文化の結びつき、または、プロとアマの境目を考えるうえで、存外、ここから始まっていることは多いんじゃないかと思えるのだ。番組は内容的にもとても面白かったが、せんだみつおのトークのスピードにも驚いた。同世代のたけしやタモリと比べてみても、このテンポの早さは驚異的だろう。そして、きちんと時事ネタを作っていることにも軽い感動があった。このひとは根っからのコメディアンじゃないか。【送料無料】「せんだみつお」が只管ニッポンについて考えた笑えない22のこと。価格:1,470円(税込、送料別)この番組のことを調べようと、ツイッターで「せんだみつお」で検索したら、今日14日、奥山コーシンの代演で末廣亭に出演していたことを知った。これは観たかった。あと1日早くこの番組を聴いていれば!◇6月14日のツイログ
2012年06月14日
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今日も暑い。バイト。まるで仕事が片付かない。店内に居ると、次から次へとお客さんにつかまる。自力で本を探すのもなかなか楽しいもんなのだが、現代人はそんなに時間が足りないものなのか。昼食。めしや丼、和風チキンステーキ定食。帰宅。日記更新に時間を食う。テレビ。新番組「スタ☆メン」。司会、爆笑問題、阿川佐和子。ゲストにジローラモ、特集に「艶女(アデージョ)」。「LEON」的価値観と爆笑問題との距離の遠さを思えば、「サンデージャポン」との差別化を気にする必要もなし。今のままでは爆笑問題が居る必然性がないので、早めの改善を望む。深夜、ラジオ。新番組「春風亭昇太のオールナイトニッポン」。何故、今ごろになって、というのが率直な感想。TBSラジオ「春風亭昇太のスーパーギャング」はもう15年近く前になるだろうか。この番組は、ゲストに出た大川総裁が翌週から居ついてしまい、改編期からは「春風亭昇太と大川興業のパックインミュージック21」とタイトルが変わり、ちゃっかりパーソナリティーになってしまったという珍しい番組だ。僕はそれほどラジオに熱心だったこともないのだが、乏しいラジオ体験のなかからベストの番組を挙げるとすれば、この「春風亭昇太と大川興業のパックイン…」ということになる。(ちなみに、次点は「電気グルーヴのオールナイトニッポン」。)それゆえに、このたびの「昇太のオールナイトニッポン」には感慨がなくもないのだが、うーむ、どうしても違和感があるばかり。ラジオはすっかり年寄りのメディアになってしまったのだろうか。力量のある喋り手が不足しているのだろうか。来週からは聴くかわからない。
2005年10月03日
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休日。テレビ、あれこれ。◆「お笑いホープ大賞」。ゲスト審査員、家田荘子、森田まさのり、熊田曜子、元祖爆笑王。小島義雄。初見。何故、こんなひとが決勝に残ったのだろう。デビュー当時の山本太郎を彷彿とさせる海パンスタイル。「そんなの関係ねぇ」「オッパッピー」のフレーズはじつに凡庸。と、最初は思っていたのだが。ハマカーン。ロボットがいろんな職業だったら。パントマイムが拙い。Bコース。もう、スタイルができあがってる。スリッパでのツッコミは、とんねるず、デンジャラスの系譜。我が家。3人で替わるがわるにボケるのは、笑い飯。というか、超新塾。トリオ漫才の形式だが、コント的。5番6番。貴重な時事漫才だが、ちょっと若々しさが足りないかなという気も。爆笑問題の漫才のほうが、未だに、はるかに危なっかしいのだ。超新塾。すっかり安定。新しいものを産み出そうという気配がまるで感じられない。髭男爵。たかしひろし以来のキャラクターを作りこんだ漫才。かなり馬鹿馬鹿しくなってきた。どきどきキャンプ。中学生程度の感性。弾丸ジャッキー。体操選手と自衛隊のショートコント。そばとカレーのセットみたいな。できるものを、ただ組み合わせただけのような。THE GEESE。このひとたちの場合は、脚本の秀逸さばかりが目立ってしまう。例えば、同じ脚本で、アンジャッシュやバナナマンが演じたらどうだろうか。キャン×キャン。「びっくりしたマスオさん」というギャグを得て、漫才にアクセントがついた。言葉のイントネーションを変化させる聴覚的なギャグを多用。理屈っぽくない、大らかさがある。風藤松原。だんだん、くにおとおるに見えてきた。結果発表。優勝、キャン×キャン! 納得の結果。キャリアのわりには評価される機会に恵まれていないと思っていたので、この優勝は非常に嬉しい。このまま、活躍することを願う。◆「笑いの金メダル」最終回。ここ最近はまったく観なくなってしまっていたが、最期だけは見届けよう。この番組が産んだ最大のスターは、ヒロシではないかと思うのだが、何故か、最終回にそのすがたはなし。テツandトモ。テツの安倍首相のものまねから、「なんでだろう」。絶妙の流れ。考えたら、この“お笑いブーム”の先陣を切ったのはテツandトモなのだ。テツトモのブレイクなくしては、「笑金」はなかったと言っても大袈裟ではあるまい。タカアンドトシ。「欧米か!」。もはや、伝家の宝刀のこのフレーズ、この番組の司会であるくりぃむしちゅー上田は、かなり早い段階でピックアップしていたと記憶する。ペナルティ。「ワッキーズブートキャンプ」。今日、さんざんテレビに出まくっていた本家「ビリーズブートキャンプ」よりも、こちらのほうが強く印象に残ってしまった。とにかくくだらない。長州小力×猫ひろし。お互いのネタをやりあう。キャラクター化するピン芸人、という今の傾向を、「エンタの神様」以前に予見していたのはこのふたりの存在ではなかったか。小島よしお。「お笑いホープ大賞」で初めて観て、同じ日にまたすぐに出会えるとは。今まで全然知らなかったのだが、この番組内では認知された存在なのか。バラエティ番組という受け皿による効力か、こちらで観たほうが面白かったので判断に迷う。2回目で多少はスタイルを認識できたのだが、よくよく観ると、動作などにいろいろなものが引用されていて情報量が多いのだ。そのため、すんなりと咀嚼しづらいのだと思う。もう少し、考えたい。FUJIWARA。保健室のコント。原西だけでなく、藤本もいよいよ馬鹿馬鹿しくなってきた。チュートリアル。卒業のコント。何故か、最終回に本芸ではないことを。スピードワゴン。「帰ってきたハンバーグ師匠」。井戸田のこの、はったりの面白さはなんなのだろう。インスタントジョンソン。卒業式のコント。「笑金」の歴史を律儀にネタにしていたのが良かった。シガニー・ウィーバーもきっちり。東京ダイナマイト。漫才からエクササイズ。FUJIWARA藤本の離れツッコミを模倣する二郎。このあたりの微妙な楽屋落ちの突きかた。カンニング竹山×ホリ。「バイオリン忍者」と武田鉄矢。ふたりとも初回から出ているのだな。特に、カンニングのここまでの歴史は感慨深いどころではないものがある。番組から出世した代表格。アンガールズ。広島の応援歌を歌うだけのネタ。オチに、西川きよしも加わる。アンガールズも、この番組初期にブレイクしたコンビ。マギー審司。ザ・たっちが瞬間移動するイリュージョン。マギー審司は、「笑金」以前にすでにそこそこ売れていたはず。BODY×HG。BODYは増谷キートンと椿鬼奴のコンビ。HGが「笑金」に登場したときは、すでにブレイク中だったはず。ザブングル。新旧でいうと新顔。認知されつつあるというところか。えんにち。卒園式の設定で、極道の替え歌。アイパー滝沢のピンでのネタとほぼ一緒。ことぶきつかさ。最終回なのに初登場。自分で笑いながらしゃべるという芸風。ますだおかだ。海砂利水魚完全コピー。傑作。ずっと観てなかったあいだに、こんなことをやっていたのか。海砂利水魚が「ボキャブラ天国」の世代ならば、ますだおかだは、そのあとの「オンエアバトル」の世代に属する。しかし、芸歴はさほど変わらないはずで、「GAHAHAキング」や「M-1」など、漫才師としての実績は、むしろ、ますだおかだのほうが圧倒的に高い。計らずも、漫才師・ますだおかだの、海砂利水魚の漫才への批評として観ることができる。くりぃむしちゅー。やはり、最終回の大トリはこうでないと。ますだおかだのコピーを踏まえた、海砂利水魚時代のネタの自己模倣。つまり、自己批評でもある。これで、3年3ヶ月の歴史に幕。「オンエアバトル」が下地を作り、「エンタの神様」が加速させた“お笑いブーム”を、より、テレビのなかに馴染ませたのが「笑いの金メダル」だったような気がする。「オンバト」や「エンタ」にあるムードは今のバラエティ番組の本流とは異質なものだが、「笑金」は、その本流と直結した位置にあった。だからこそ、磨耗が激しかったとも言えよう。良くも悪くも、この“お笑いブーム”の本質を象徴した番組、として記憶されることになるのではないか。
2007年06月24日
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1日中、自宅。どうもしゃきっとしない。眠ったり起きたり。ネット。宅八郎が脅迫容疑で書類送検のニュース。mixiで音楽評論家に対して「ブッ殺します」などの書き込みをしたというのだけれども、宅八郎が主張する通り、これは宅八郎の芸風なのでこれといって驚く点はなにもない。かつて、「噂の眞相」や「SPA!」で連載してたもののほうがよっぽど無茶苦茶なことをやっていたわけで、そういう意味では、是非は別として、宅八郎はむかしから一貫している。まぁ、芸風だから罪を免れるかといったら、まったくそんなことはないだろうけれども、しかし、雑誌媒体ならば編集部がなんらかの対応をするだろうことを、ネット上だとすぐに警察沙汰になってしまうのはなんとも厭な気がしてしまう。ラジオ。「キラ☆キラ」。水道橋博士が過去にストーカーにあった話をしていてちょっと気になった。そのライブはそんな演出だっただろうか。それとも、僕が記憶してるのと違うライブだろうか。一時期、博士にストーカーがついて、自宅に押しかけてきたりして大変だった。という話をしていたのだが、その話を僕は、実際に博士がストーカーに追われている当時に、博士自身がライブで語っていたのを聴いている。「キラ☆キラ」で語っていたのもおそらくそのライブで、ポッドキャストにもない部分で録音もしてないので正確に引用はできないが、博士によると、ストーカー本人が客席にいるなかでその話をして、最後に、「それはお前だ!」といってそのストーカーにスポットライトを当てたという。そんな強烈な演出のライブだったら、その場にいれば確実に覚えているはずだけれども、僕の記憶とはだいぶ違う。僕の日記で確認してみると、その話が語られたのは、1999年3月9日、新宿シアターモリエールの「浅草お兄さん会」だ。浅草キッド主催のこのライブは、まず前半にネタを競う「賞金マッチ」があって、そのあとに企画コーナーがあるというのが定番の流れ。内容を詳述してないので記憶に頼るしかないが、この回は浅草キッドによるトークで、現在、博士がストーカーにつかれているという事実がここで初めて明らかになった。ストーカーから送られてきた手紙などが公開され、経緯が語られていく。それだけでもぞくぞくするような、充分に怖い内容なのだが、最後に博士が、「じつはそのストーカーが、今日は客席に来ています!」というような、煽り文句を叫ぶ。騒然とする客席。と、次の瞬間、舞台の後ろから「スクリーム」のお面をかぶった人間が飛び出てきて博士に襲いかかった。つまり、さもストーカー本人が舞台上に現れたかのような、博士をだます“どっきり”がオチだったのだ。博士はだまされる側だから、実際の演出と架空の演出を、混同して記憶している可能性もある。念のため、「博士の悪童日記」でこの日の日記を確認してみるが、ここでもやはり、詳述はされていない。まぁ、内容が内容だからあえて書いていないのだろうが、結局、たしかなことはわからない。もうひとつ記憶していることでいえば、その翌月の4月12日の「浅草お兄さん会」では、開場時に、劇場の外でスタッフと小競り合いをしている中年女性を目撃した。このひとが先月言っていたストーカーだろうかと、そのときに思ったのを覚えている。博士のこの日の日記を確認すると、これはどうやら間違いなさそうだ。テレビ。「徹子の部屋」、追悼・南田洋子。すごく早いタイミングでの追悼特集だと思ったら、亡くなったあとの黒柳徹子の収録はなし。過去の出演をつなぎ合わせただけものだった。でも、それにしても早い。長門裕之への世間の批判に、南田洋子本人が応えているかのような良い編集。この夫婦関係を真に理解しているのは、黒柳徹子と吉田豪だけではないか。どういうわけか、ダルくてしかたがない。座ってるだけでつらい。今日はダメな日。早めに眠る。
2009年10月23日
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どっと疲れが出る。異常に眠い。バイト。ほぼ眠りながら働く。昼食。吉野家、牛焼肉丼。ドトールで眠る。東京駅。ブックガーデン。kamipro、購入。うちの店では配本たった2冊でもう売り切れのため、ここで。帰宅。「kamipro」。「ハッスル・マニア」特集を読みたくて買ったのだが、特集以外では、対談・菊地成孔×水道橋博士が読み応えたっぷり。僕は格闘技に疎いのでわからない話も多いのだが、「批評の難しさ」についてはとても興味深かった。博士、菊地の著書「サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍」を評して、「重要なのは、この本は業界に『ぶら下がってない』人が書いてるってこと。それに今後も『ぶら下がる』気配は微塵もないことなの。」菊地は博士を、「やっぱジャーナリズムですよね。古き良きジャーナリズムというか。ジャーナリストというのは業界の秘密を抱える仕事で、人間関係の束に絡め取られる仕事で、捏造と報道の狭間でもがき苦しむ仕事で、肝の中に『言っちゃいけないこと』がバンクされてる仕事で、それをどの程度、暴露するか。というさじ加減と覚悟がジャーナリストの仕事のすべてですよね。ただ僕自身は全然それがないから(笑)。」「人と人は、出逢ったら深まるに決まってる。というのは、ジャーナリズム精神というか、関係性に関する感性が極論的だと思うんですよ。そこが水道橋さんのエネルギーだと思いますけど。一種の運命論的なロマンチシズムというか。関係主義というか。」博士の著書「本業」について、「水道橋さんの『発掘し、関係し、転がす』という、もうひれ伏すしかない圧倒的な技術と情熱の塊であると同時に、文字通り『関係者』である水道橋さん御本人の『本業とは何なのか?』ひいては『俺とは誰なのか?』という問いを、膨大な関係の束にからめ取られてもがき苦しむマゾヒズムと共に問うてゆく本になっていると思いました。良くできた洒落。というのは、多く、気が付かないウチに自分自身の問題を言い表わしている物です。水道橋さんの師匠であり唯一神であるたけしさんが持っている属性と相同的とも言えますよね。何にせよすごい本であって、多くの人々と関係してゆく本ですから……まあ、それは数字が証明しますよ(笑)。」「巻きこまれる」ことを証明したい博士と、「関わらない」ことを証明したい菊地。しかし、この対談からしてすでに、博士に巻き込まれ気味。今後のふたりの関係が気になる。テレビ。「笑いがいちばん」。志ら乃さん「狸札」。昨日、会ってたひとを、テレビで観るのも不思議な感覚。楽天、ミクシィ、合わせてコメント多数。観客は、観に来たひとだけではないということだ。
2005年11月21日
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休日。午前中、日記更新。午後、黄金町へ。慌ただしく、コンビニでパンなどを買っていく。シネマジャック、2本立て。木曜メンズデイで、1000円なのが嬉しい。1本目、阪本順治監督「闇の子供たち」。2本目、橋口亮輔監督「ぐるりのこと。」。(「ぐるりのこと。」が素晴らしかった! 感想、後日。)野毛へ歩く。横浜にぎわい座、チケット引き換え。なか卯、あいがけカレー。立ち読み。「週刊文春」、今週の小林信彦。「「おくりびと」とさまざまな映画賞」と題して、アカデミー賞の権威のなさについて書いたあとで、「権威がない点では日本アカデミー賞も同じかそれ以下で、今年は進行を色物芸人がやったりして、一段と情ないが、「ぐるりのこと。」の木村多江が女優賞を得たことに注目したい。とっくに賞を得ていて当然の人だから。」帰宅。特になし。(あとで加筆修正します。でも、たいしたことは書きません。)
2009年03月05日
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前項からの続き。本牧。モスバーガー、テリヤキチキンバーガー、オニポテセット。読書。鯨統一郎「みなとみらいで捕まえて」、読了。光文社文庫。いわゆる「バカミス」というのだろうか。この手のものを読むのは初めてだったのだが、すごく面白かった。いいギャグがたくさん詰まっている。「時効警察」、または、とり・みきのマンガに似た感じ。山手方面へ歩いてみる。このあたりを歩くのもひさしぶりで、見覚えがある道でも、はっきりとは思い出せないものだ。本牧通りの1本裏を通って、適当なところで丘の上を目指す。階段を昇ったところには、横浜雙葉小学校があった。ここで、小雨が降り始める。困った。傘を買えるような店は近くになさそうだし、道もわからないので、このまま大降りになられては大変だ。とりあえず、せっかく昇ってきたばかりだけども、また、丘の下へ降りる。しかし、降りてきても状況がそんなに変わるわけでもなかった。今、自分がどこにいるのか正確にはわからないし、雨も強くなりそうにないので、やっぱり丘の上を目指したほうが無難だと思い直す。なにやってんだか。また、坂道を昇る。蛇行しながら進んでいるような感じだが、わけもわからずに昇って行くと、意外と簡単に、知ってる通りに出くわしたので安心する。この通りを進むと、外国人墓地がある。近くの公園に、大きい黒犬がうろうろしていた。犬の散歩をしてるひとがけっこういるのだけれども、この犬の飼い主は見当たらない。子犬を連れてるひとたちは怖がってしまう。そうかと思えば、このへんは野良猫が多い。しっかりと餌付けされていて、近づいても逃げない。カメラ目線までしてくれる。港の見える丘公園。展望台からの風景。港がどこかはよくわからないが、ベイブリッジは見える。フランス山を下っていく。閉園時刻が19時で、ぎりぎり間に合う。季節によっては、閉園時刻はもっと早まるようだ。そのせいか、ここはいまいち通った記憶がないな。愛の母子像というのも初めて観た気がするし、こんな風車があるなんてことも知らなかった。そのまま、中華街へ。関帝廟。いつもは素通りするのだけれども、珍しく、ふと、お参りしてみようかという気になった。しかし、ここも19時閉門。ちょうど閉まったところで、しょうがないから、門の外から手を合わせておく。皇朝、90円のチャーシューまんをひとつ。中華街にも猫。横浜スタジアムは試合中。関内駅から根岸線。帰宅。日記更新。内田百間「新編ノラや」、読了。福武文庫。今日、やたらと猫に意識が行ってたのは、これを読みかけだったせいもあるかもしれない。このノラのエピソードは黒澤明の「まあだだよ」という映画になっているけれども、この本のなかの一編、「木賊を抜けて」には、ノラが勝新太郎宅の裏庭にお邪魔していた話が出てくる。できることなら、「まあだだよ」にこのエピソードも入れて欲しかったなぁ。
2009年06月08日
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午前中、少し睡眠。梱包作業。早く外出。雨。クロネコメール便、4点。電車に乗ってからゲリラ豪雨。横浜駅に着いたころにはだいぶ治まる。渋谷へ。コンビニでパン、歩き食い。歩いて表参道へ。思ったよりも時間に余裕がなかった。小走り。数分遅刻。松本尚久さんたちと待ち合わせ。松本さんのお誘いであるお仕事をさせてもらえることになった。4人でタクシー移動。とあるマンションのオフィスに到着。慣れない名刺交換なんぞを。松本さんによるTさんインタビュー同席。同席といってもただずっと黙って座ってただけだったんだけど、こんな感じで良かったんでしょうか。インタビューも面白かったけど、そのあとの関係ない雑談がまたとても面白かった。オフィスを出て、Tさんとは途中でお別れ。松本さんと千駄ヶ谷まで歩く。モスバーガーでしばし雑談。「日本の喜劇人」のこと、ものまねについての話など。千駄ヶ谷駅前で松本さんとお別れ。千駄ヶ谷から渋谷へ。センター街。ヴィレッジヴァンガード。昨年末にオープンした店、初めて寄ってみた。今ごろになって渋谷店、という感じだ。90年代にできていればもっと利用したのにな。ブックオフ。105円本、12冊。吉本隆明、梅原猛、丸谷才一、矢野誠一、戸部良一、仲畑貴志、池田清彦、島田裕巳、内田樹、永沢光雄、上田渉、しまおまほ。200円本、1冊。江頭2:50。絵本、1冊。本秀康。道玄坂。東京チカラめし、焼き牛丼。この店舗、カウンターが細長くできていて、はじっこのほうに座っちゃうと店員がぜんぜんやってこなくて無視される。順番を何人も飛ばされてイラッとしたけど、隣りの席のおじさんと妙な連帯感が生まれた。古書サンエー、寄り道。なにも買わず。啓文堂書店。新刊チェックなど。渋谷ヒカリエ。先月末に渋谷に来たときはヒカリエがなんだかわかってなかったのだが、それから10日ほどのあいだにずいぶんラジオなどで話題になってるのを聴いた。どんなもんかと思って寄ってみたけど、ファッションビルにはほとんど用はない。ただ、上階に劇場があるようなので、いずれは来ることがあるかもしれない。今日は、東横線の改札から延びる通路を通って、ヒカリエの裏側まで抜けてみただけ。ここはむかし、東急文化会館だったころにはよく通っていたが、建物の裏側の風景は少し違うものになってしまった。いや、少しではないな。ヒカリエは東急文化会館の跡地だけでなく、そこをはみだす範囲に建っている。クロスタワーホールで「志らくのピン」をやっていたころは毎月ここを通っていたものだ。東急文化会館にあった渋谷東急が引っ越してクロスタワーホールだったところに入ってるということを、今、検索して初めて知った。東急文化会館の閉館は2003年。もう、そんなに経つのか。裏にあった山下書店はヒカリエに飲み込まれて、ルノアールだけがぎりぎり当時のポジションをキープしている。建物がなくなることも淋しいのだが、道のかたちまで変わってしまうと淋しさを通り越して呆気にとられるものがある。なんて乱暴なことをするんだ。東急文化会館のなかには三省堂もあった。ヒカリエのために書店がふたつ消えたと思うしかない。そういえば、東急文化会館の屋上には小さい古本屋もあったことを思い出す。ヒカリエの屋上にも古本屋を置いてやったらいいじゃないか。東横線で熟睡。横浜西口。モスバーガー。7時間分のツイッターとメール処理。昼間に、横浜でヒョウが降っていたらしいことを今ごろになって知った。ツイッターでリンクが貼られていたまとめサイトの画像を見ると、にわかには信じがたい光景。だって、今、その横浜駅近くにいるのだ。そんな形跡はぜんぜんなかった。現実感がなさすぎて、だまされているような感覚になる。本当はヒョウなんか降ってないんだろう。深夜0時半、帰宅。フェイスブックにメッセージをもらう。訃報。言葉を失う。アマゾン登録作業。◇5月10日のツイログ
2012年05月10日
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休日。「やじうまプラス」を観たのち、昼まで睡眠。午後、横浜へ。三越、本日で閉店につき、最期を見届けに。特に横浜三越に思い入れがあるわけではないが、街の変化はやはり淋しいものがある。ましてやこのあとに入るのがヨドバシカメラだとなると、街の品格に関わる問題だ。岡田屋モアーズの地下はパチンコ屋になっちゃったし、横浜駅周辺はもう、なし崩し的に安っぽい薄っぺらなヤンキー文化に支配されていくのではないか。町田辺りのほうがまだきちんとしているような気がする。ダイヤモンド地下街を通ってゆく。入口、さすがに混雑。入場制限をしているようで、係員がお客を並ばせている。とりあえず、脇の階段から地上へ。三越正面、シンボルのライオン像が鎮座。閉店に伴い、子供はまたがって写真を撮ることが許されているが、僕は今年で三十歳。さすがにまたがる勇気はなく、ライオンだけを撮影。地下入口は混んでいたが、1階からはすんなり入場。閉店バーゲン。上階数フロアを占めていた大塚家具はひと足先に撤退したようで、そのフロアも含めて全館が三越のバーゲン。バーゲンではあるのだけれども、僕が欲しいものはちょっと見当たらない。2階、バーゲンとは関係のないユニクロでTシャツを購入。階段には、買い物に興味がないちびっ子たちがたむろ。最上階、8階へ。催事場。綿菓子などの縁日や、幼児が遊ぶようなアスレチック器具も。こうゆうのこそデパートらしい光景だと思える。子供の頃にデパートに連れてってもらうなんてけっこうなイベントだもの。デパートってのはやはり家族のものだ。若い客を取り込むのに失敗したからだなんて意見もあるが、デパートなんて元々、若者の来る場所だったのだろうか。デパートには大人のほうがよく似合う。若者が大人であろうとする時代と、大人が若者であろうとする時代の差。世の中の若者化(または幼児化)がデパートを潰しているに違いない。自分も含めて反省せねば。縁日などは、本来なら屋上にあるべきだと思うが、屋上は閉鎖中。淋しい限り。デパートの屋上もまたわくわくするものがある。建物が低かった時代、というだけではない何かが。再び、地階へ。僕は下りエスカレーターに乗っていたのだが、上りエスカレーターが止まる事故が発生。何も最終日にと思ったが、まったく騒ぎには至らず復旧。良かった良かった。地下2階。神田のカレー屋、エチオピアの支店があるなんて今日の今日までまったく知らなかったよ。知ってれば食べに来たのに。今日のような喧騒のなかでは食べる気も起きず。申し訳ない。地下1階へ。閉店時間までまだ間があるので一旦退出。相変わらず入場制限をしているが、他の出入口は空いている。そっちを案内すれば良いのに。すき屋、ハーブチーズ牛丼。ダイヤモンド地下街。AV Roadでひと休み。アイスコーヒー。再び、三越。17時。閉店1時間前。最後の1時間の空気を味わおうと。ライオン像の前には、そろそろ報道陣の姿が。しかし、1時間はけっこう長い。地下から最上階まで行ったり来たりするが、それでも間が保たなくてトイレに入ったり。なんとも情けない。そうこうしているうちに30分前。買い物もしないのに各フロアを念入りに物色。8階、縁日はひと足早く終了。下の階では、マーフィー岡田が実演販売を。 10分前。従業員の皆さんの表情が変わってきたように見える。10分前だがまだまだお客はごった返している。18時。ついに閉店時刻。閉店時刻だからってすぐ閉められるわけではない。お客を退出させるまでに時間がかかる。そのロスタイムを味わうべく、エスカレーターと階段を行き来しつつ館内に留まり続ける。こうゆうときでなければかなり不審な行動だ。しかし、なかなか閉まらない。ちっとも客が帰ろうとしない。やはり、みんな名残惜しいのだろうか、というと全然そんなことはなく、普通に買い物を続けている。ひょっとすると、閉店時刻だと気が付いてないのではないか。いつもは20時閉店なので。18時10分を過ぎてもまるで客が減る気配がない。ちょっと1階の様子を見に行く。エスカレーターを降りたらそこには従業員の皆さんが並んでいて、ありがとうございますと一斉におじぎを。それが正面出入口まで続いていて、あれよあれよという間に外へ。外には大勢のギャラリー。警備員も。 いやいや、ちょっと様子を見たかっただけで、まだ退出する気はなかったのに。1階、他の入り口へ。さすがにシャッターが降りている。地下へ。地下正面入口はまだ開いていた。すんなり再入場。危ない危ない。しかし、外と違って、館内はますます閉店の気配なし。18時半だというのにまだ上りエスカレーターが動いているとはどういうわけか。地下食料品売り場はさらに活気づいているかのよう。閉店30分を過ぎて半額になったりして。僕も勢いで、3個300円のパンを買う。ようやく三越の買い物袋を持つことができた。あちらこちらで、従業員とその友だちと思しきお客とが一緒に記念撮影をしている光景を何度か目にする。予想していたようなしんみりした空気というのは意外となく、ま、お客が居なくなってからしんみりするのだろうけど、むしろ明るく元気にすら思えたのだった。いつまでも居残ってても迷惑だろうし、いい加減、外へ。2度目のお見送り。正面入口前、大混雑。「芸能人? 芸能人?」と、まるで事情がわかっていない絵に描いたような頭の悪いカップルも。19時過ぎ、閉店時刻を1時間過ぎてようやく閉店セレモニー。店長の挨拶。いよいよ、31年間の歴史に幕を閉じる。ここで気が付いたのだが、僕とほぼ同世代だったのだな。そう思うとまた色々な思いが産まれるというものだ。ついにシャッターが降りてゆく。シャッターが降りれば観衆は散ってゆく。店長ほか重役風の皆さん、脇の扉から中へ。自分たちのときに閉店になるのは一体どんな気持ちだろうか。一部始終を静観していたライオン像。ヨドバシカメラになってもいいけど、このライオン像だけでも残すわけにはいかないか。かつて三越があった証拠として。これで全部終わり。さぁ帰るか、とも思ったが、念のため地下へ。我ながらしつこい。案の定、地下入口はまだ開いていた。店内に残ったわずかなお客にお帰りいただくために。本当の閉店はこれからだ。最後の客をみんなで見届けようじゃないか、と思っていたかどうかはともかく、われわれ物好きな野次馬が若干名。従業員さんに、セレモニーはありません、と言われながら。ここまでくるとなんの感傷もない。原因不明の使命感に駆られながら、最後のお客さんを見送り、従業員がカートや机を片付けるのを見届け、そして最後のシャッターが閉まりきる瞬間までを共有。 本当の最期というものは意外とひっそりしたもので、それ故に、余計な感情がすべて嘘臭く感じるような。そんな感触を得つつ、その場を去る。疲労感。すべての意味がわかるのはもっと先の話。タワーレコード。「菊地成孔手帳」、入手。帰宅。テレビ少し。◆「お笑い登龍門」。麒麟、「人は口ゲンカで何歳年下に勝てるのか?」。審判、山本小鉄。これ、「平成口ゲンカ王」でしょう。◆「徹子の部屋」山上兄弟。アシスタントがネコ耳のメイドである必然性は、手品の起源とけして無関係ではない気がする。兄のほうがアニメの声優をやってみたいと言っているのがやや心配。◆「音楽・夢くらぶ」、coba、大西ユカリと新世界。大西ユカリは良くも悪くも着実に和田アキ子に近づいているように見える。山藤章二・吉川潮「芸人お好み弁当」、読了。芸人についての本は読んでて楽しくて楽しくて。吉川先生、「マライア・キャリーの泣き節がいい。」と意外なものも評価。
2005年05月05日
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午前中、睡眠。涼しくてよく眠れた。アマゾン登録作業。梱包作業。外出。長袖で出る。雨。クロネコメール便、6点。定期券もないので、今日は近所で過ごす。ドトール。雑務、3時間ほど。空いてるのに隣りの席に2人組のOL風女子に座られてしまい、ずーっとテンション高く職場の人間の噂話で盛りあがってるから非常に落ち着かない。まともな考えごとはいっさいできず、片づけようと思っていた作業はなにも片づかない。それならば店を出ればいいのだが、店を出ていこうにも、テーブルのあいだの隙間が狭いので出ていきづらくて困った。職場の噂話がひととおり終わったかと思えば、今度はEXILEの話だ。EXILEのチケットが取れないのだという。その会話のなかで不意にわかったが、女子だと思っていた片方は四十歳だった。四十を女子と認識するようではおのれの加齢を自覚せざるをえない。しかたなく、EXILEの話を隣りの席で最後まで聴いて、これだけになってしまうのも無駄な気がするので、少し読書をしてからドトールを出た。スーパーで買い物。帰宅。古本の仕事にとりかかるが、パンを食べたら眠くなってしまった。パンというのはひとを眠くさせるものだ。少し睡眠。深夜に目覚める。アマゾン登録作業。これで一応、やり残していた作業は片づいた。スマホで動画を観ながら。FC2動画でとんねるずの新番組を観ておきたかったが、FC2動画は1日の視聴回数が決められているのか、観たかったら有料会員になれという趣旨の表示がひっきりなしに出てきて、それ以上、つぎの画面に進めない。FC2動画が使えないとなると、なかなか急に思いつく選択肢がないのだ。特別観たいという気もなかったが、YouTubeで「BAZOOKA!!!」の「放送NG演芸」というのをなんとなく観る。「あらびき団」的な“裏芸”がほとんどだったけど、マキタスポーツは品良くおもての芸。ほかには、大本営八俵、東京ダイナマイトなど。中村愛というひとは初めて観ると思ったけど、「細かすぎて伝わらないモノマネ」で平井理央のものまねをやっていたのか。魔女っこは東洋館の「雷ライブ」で観た記憶がある。しかし、そのときはもちろんもっとソフトなネタだった。パソコンから音声が出なくなった問題、やっぱり解決しないとまずいと思い直す。動画はスマホで観ることができるのだが、ポッドキャストをどうやら聴くことができない。このあたりが仕組みをさっぱり理解できてないところなのだが、聴けるものと聴けないものとがあって、そのサイトによってはクリックできなくなっている。それに、スマホではHuluを観ることができないのも大きい。観ることができないものを契約していることほど阿呆らしいこともない。パソコンのメーカーのサイトのこの商品のページからダウンロードすればいい、という情報をどこかで読んで、ダウンロードするところまでは前にやってみたのだが、それでも音声は出ない。しかし、これをもう一度確認してみると、まだ続きがあったのだ。さらにインストールしなければいけないものがあって、それを発見した。インストールして再起動したら、シャットアウト時の音が鳴ったので思わず小躍り。治った! ヨドバシカメラで見放されたものを自力で治せた!これでまたうれしくなって、YouTubeを観続けることになってしまう。ふと気になったビシバシステム。コントの動画があった。のちに、90年代中頃のお笑いライブに蔓延するシュールなコント、その多くはダウンタウンを発症源とした流行り病としかいえないものであったが、いっぽうではラジカルガジベリビンバシステムを源流とした流れもあり、そちらのシュールは表面的ではなく、腰の据わったものであった。具体的には現在のバナナマンなどにつながるものであろう。そして、その中継点としてのビシバシステムが、最近になって気になるようになってきた。すでに解散してしまっていることが大きいが、ビシバシステムという存在が、どうも忘れられてしまっている。機を見て、再評価せねばならない。その横のおすすめ動画から、悪人会議「ふくすけ」を観る。TBS深夜の「新し者」から。動画についた説明を信用するなら、1991年に放送されたもののようだ。やたらと音声が消されているのは時代を感じる。温水洋一にいたっては上半身にずっとぼかしがかかっていて、エンディングまで誰だかわからない。なんて無茶なものを放送してるんだと言いたくなる。このような、いわゆる「放送禁止」といわれているような差別表現は、現在だとそこはかなり進歩的になっていて、文脈に差別的な意図がない場合はわりとそのまま放送されるようになっているとは思う。しかし、ひと昔前は文脈に関係なく、その単語、その表現が出てくれば無条件にアウト。だから逆に、そこだけ音声を消したり、ぼかしを入れたりしておけばOKということにもなる。それはそれで、現在からは、その乱暴さがとても魅力だったんだなと思える。言ってることを音声を消して言ってないことにするというのは明らかにインチキなのだが、そのインチキを通そうとする、そしてそのインチキを黙認してしまう世のなかというのも、馬鹿だけれども愛おしいものがあるではないか。放送コードという意味でもすごいが、これを30分番組で放送しようというのも正気の沙汰ではない。エンディングのトークで、2時間の芝居を20分に凝縮したと松尾スズキは言っている。今だったら、そんなふうに上演されることを劇作家が望まないだろう、というふうにテレビの側が気をまわすような気がする。これは落語が放送で扱われる際にも思うことだが、リスペクトがなにか足かせになっているケースというのはけっこうあるんじゃないか。「新し者」は今思うととても素晴らしい番組だったんだけど、真裏だったか少し時間がずれていたかはさだかではないが、フジテレビでは「たまにはキンゴロー」をやっていて、そちらを録画して観ていたので「新し者」はナイターでずれたりしたときでないと観ることができなかった。このときはまだ中学生で、自分の部屋にテレビはなかったのだ。◇10月3日のツイログ
2012年10月03日
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早起き。午前中に日記加筆修正。こうやって、自分の生活や思考をただ記録していくことがこの日記の目的なのだと、誕生日を過ぎて改めて。銀行のキャッシュカードが届く。10日ほどと言われたが、それより早かった。アマゾンからの振り込みの前に届いてくれてよかった。カードがなかったら、自分の金を降ろすだけのことがものすごくめんどうになっていた。ラジオをつけたまま、昼寝を少し。梱包作業。外出。クロネコメール便、6点。やっぱり、携帯が使えずにせどりをしなかったあいだのことが今になって効いてきたようだ。せっかく順調に戻ったかに思えたのに、またせっせと立て直していくしかない。いろいろ予定を返上だ。くだり方面、ひと駅隣りへ歩く。定期券が切れているので、歩ける範囲で行動。ブックオフ。105円本、9冊。大島弓子を2冊、ほかは各1冊、樋口一葉、吉村昭、鹿島茂、竹本住太夫、森光子、西川美和、泉昌之。CD、2枚。大江千里、水中、それは苦しい。あいだに読点が入るグループ名はややこしい。さらにもうひと駅隣りまで歩いてみる。県道沿いのノワール感漂う風景。初めて歩く道でも、スマホからグーグルマップを確認できるので迷わずに進める。歩いているあいだの時間も、けして短くない距離だが、ツイッターやGメールをチェックしていればすぐに着いてしまう。スマホの便利さに今さらながら気づかされまくりだ。駅に到着。吉野家、牛焼肉丼。マクドナルド。雑務。しかし、ひどい眼精疲労でしばらく居眠り。パソコンのバッテリーがたった2時間で切れてしまった。ちゃんと充電できてなかったんだろうか。ただの居眠りの時間になってしまって、バカみたいなことをした。帰りは電車。帰宅。帰宅直前から小雨が降っていたが、深夜になって雷雨になった。ツイッターから京浜急行の脱線事故を知る。そのあと、ラジオでもニュースが流れていた。追浜のほうで土砂が線路上に流れ込んだようで、けが人は5人で重傷者はいないということだけれども、子どものころは京急沿線に住んでいたので、とても身近な出来事に感じる。検索してみれば、やっぱりというか、そこに居合わせた乗客がツイートをしているのが見つかった。こういうツイートにはわりと肯定的な立場をとりたいのだが、ここに書かれている当事者のリアルタイムの声というのは、報道なんかではわかりようがないものだろう。事故の前にもその後にも時間はずっと流れているということをここから確認することになる。当たり前のことだが、事故の時間だけが急に存在しているわけではないのだ。アマゾン登録作業。伊集院のラジオを聴きながら。◇9月24日のツイログ
2012年09月24日
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