achromatic color

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*第一章*






キーンコーン カーンコーン

校舎から四限目の始まりを知らせるベルが鳴り響く。

魁はいつものように屋上で寝転がり、空を見上げていた。

「・・・・・」

また転校か。。。

『また』というのも魁は父親の仕事の関係で今まで十数回の転校を繰り返してきたからだ。
だが、今回の転校はいつもと少し理由が違っていた。

度重なる転勤でもともと体の弱かった母親が倒れてしまったのだ。

父から聞かされた話によると、母は神社の一人娘で、親(つまり魁の祖父母)が決めた婚約者がいた。
しかし、母は父と恋に落ちてしまい、二人は駆け落ち同然で結婚したらしい。

そして今回、もともと二人の結婚に反対だった祖父が母が倒れたのは父のせいだと言い出して母は実家に連れ戻されることになったのだった。

それで俺はそのとばっちりを食らったって訳。
親父一人では仕事もあるし俺の面倒みきれないってことで。

まぁ、転校は慣れてるからいいんだけど・・・。
俺ってかなりじいちゃんに嫌われてるんだよなぁ~。
今までその理由が分かんなくて悩んだりしたけど親父の話を聞いてその答えがわかっちまった・・・。
そりゃあ嫌われて当然だよな。
なんてったって俺はじいちゃんの大事な一人娘を奪っていった男の子供なんだから。

「はぁ・・・。」

思わず溜め息が出た。
晴れ渡る空とは逆に俺は憂鬱な気分だった。



第二章・壱へ

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