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*第二章* 弐



凪は少し呆れた顔をして俺に話しかけてきた。

「東ちゃん怒ってたぜ?」


げっ・・・。

あからさまに嫌な顔をしたら笑われた。

東ちゃんというのは、本名 東 隆(あづま たかし)
日本史を教えていて俺たちのクラス担任でもある先生だ。
特別怖いわけでもなく、どちらかといぅと結構生徒から親しまれている。
でも、ちょっと熱血入り気味の東ちゃんの説教はものすごーく長いのだ。

今日も放課後に呼び出しを食らうだろぅ。

「はぁ~」

わざと大きな溜め息をついて凪を見上げると「自業自得だろっ?」って顔をされた。


*第二章* 参へ

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