さやえん堂本舗　漫画日記

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2010年10月14日

漫研談義６　編集作業

(9)

テーマ：マンガ・イラストかきさん(2247)

カテゴリ：一人漫画研究会

さや☆えんどうだす

漫画って
漫画を描くだけでは
本になりませんよね。

本にするための方法 があるんですが。

１．印刷屋さんに頼む
　(同人誌を作ってくれる
　印刷屋さんに頼みます)

２．コピー機を使ってコピーし
　紙を折ったり、ホチキスして
　自分たちで製本をする
（コピー本といいます）

まあ、どちらかです。

表紙のカラー印刷だけ
印刷屋さんに頼み
中は自分たちでコピーして製本
というやり方もあります。

いずれにしろ
必要なのが・・・

「編集作業」 です。

私のいた漫研では
１も２も両方やっていました。

秋は印刷屋さん、春はコピー本

１．の
印刷屋さんに出すときは
自分たちでコピーしたり
本の形にする作業はありませんから
楽ですが

共通してやらなければならないのは

「表紙」「裏表紙」「目次」「奥付」
などを誰が描くか割り振る

「どんな順番で原稿を並べるか決めて」
「ノンブル（ページ数）を貼りつける」
などの決定です、

どんな順番で原稿を並べるかは
ある程度
原稿があがってから決めるので
最後まで
「目次」の内容が決まりません

締め切りを過ぎても
原稿があがらない時には
「目次」が出来上がらないので
目次の担当者が待っています。

あまりに原稿が遅れると
一応は遅れている人の原稿も
見ているので
（というか部室で
　先に自分の原稿が
　終わった人が手伝っています）

とりあえず目次を決めてしまうのですが…

さあ、ここで漫研式の漫画の順番決めです。

本の最初(トップ)と最後(トリ)を上手い人で固め
間を他の部員の原稿で埋めて行きます

トップより、トリの方が長めのストーリーが
適していると考えられています

中の原稿を並べる際に
原稿を３種類に分ける

・お菓子
　(絵が可愛い、内容がライト、理解しやすい、
　４コマ・ショートストーリーなど、読むのに労力がいらなさそう)

・しょうゆ
　(お菓子とソースの中間)

・ソース
　(内容が濃い、絵が濃い、ページが多い、設定が多い
　マニア向けな雰囲気、読むのに労力がいりそう)

この３種類が
連続しないように配置

しょうゆ・ソース・お菓子・しょうゆ・ソース・お菓子…
労力のいる「ソース」を
挟むようにして配置します。

ちなみにえんどうは
大抵ソースでした・・・

当時のえんどうの絵は
濃かったんだよorz
内容もページ数多かったし…

ま、まあ
このように決めているため
おのずと入る位置が決まってきます。

入るはずの原稿が落ちると
ソースが連続して重くなったり
お菓子が連続して
読みやすいけど軽くなったりします。
バランスが悪くなっちゃうわけですね。

編集側としては
一旦並びを決めたら
目次のことも含め
落として欲しく無いわけですが

描き手はそこが判っていないので
デッドライン
(ここを超えたら
　印刷屋さんが
　期日までに印刷できない
　本当の締め切りのこと)
ま近になっても

「もう無理！落とす」
「やっぱ描く」
とふらふらして
気持ちが決まらない発言をされると

どっちやねん！ 　と
どつきたくなります。

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