夢の奥第3話



(何だ。やっぱ。そっか。ちぇ期待ハズレっ)
「どこ行くの?」
ランに聞いてみた。
「香奈枝に会いに行く。」
(えっ・・)
「何で・・?」
ちょっと焼いた。   ・・
「加奈・・・・・いや、お前には関係ないだろ。」
(っ・・・。)
たしかに関係ない話だ。でも・・。
「お前はないでしょ?いつものように加奈って呼んで!」
(あちゃ~・・今のは悪役っぽいよね・・。)
「・・・・。」
(・・・。)
「そうだな。今、どうかしてる。ごめん。一人にしてくれないか・・・?」
(・・。)
「うん。いいよ。バイバイ。」
苦笑いすると
「ありがとう。」
加奈はそのままコンビニに行った。
何度も何度も人とすれ違った。
その中で・・・
(・・・・?)
あれは・・・
ユキト・・・と・・・香奈枝さん!?
(うわー。髪ながっサラサラやん。びっ美人・・ねぇ・・。)
「あw加奈ちゃんじゃないかw」
(げっばれた!?)
「あーらこのこ?ユキトの言ってた・・」
その人・・・いや香奈枝さんは落ち着いて話していた。
「うん。そう。俺のいもーとっぽい奴ね。」
(ぇっ・・こう見えて中1なんすけど・・)
「あれ?でも中学の服だよね?」
(あ!?っ・・・。)
「はい。中学・・・1ですけど・・。」
!?二人ともびっくりしてる
(成長期すぎたからだよっ背ちっこいの!)
「140センチ・・?」
「はいっ!!」
怒鳴った声を出した。
「あ・・ここで話すのもなんだし・・・。」
ダッと走ってきた一人の人。
「香・・・香奈枝!!!」
(ランっ・・)
「ランっ!!久しぶり・・!?」
ひっぱってきてまたダッと行ってしまった。
「来い香奈枝っ俺。まだあきらめてないからな・・・!」
ファと香奈枝が浮いている
「え・・?あっユキトっ!?」
ストンと立ち、香奈枝はユキトへ。
「ちっちくしょっ・・・・」
(!?目合ったよ・ね?)
「あ・・。加奈・・・。いやっお前・・・。」
(・・・。)
「なんでょ・・・」
ポソッと言った。
「え・・!?」
ランがとまった。
「何でよッどうしてっ私だけなの・・・私まだ何も知らないよ。勝手にどっかいかないでよ・・・。一人で言って一人でいかないっで・・。」
また泣いちゃった。いけないのに。涙なんかいけないのに。
「ごめんっ・・私っわたっ・・。」
「!香奈枝っユキトっ!?」
もう香奈枝やユキトはいなかった。
「何で・・・もういい。」
「加奈・・・っ」
(やだ。
手が触れた。
「やだっ離して!」
ばしっとたたく。
「やめて。もういい。ミンナミンナ皆・・きらいっ。」
(何よ。何よ。なによっ。
「私、願いとか夢とかない。いらない。お母さんもお父さんもおばあちゃんも私だけ付いて来れなくてっ。亡くなって・・。私、置いてけぼりだったの。レンアイに命かけてたの。無くなったら次の人って・・・」
(どうしよ・・。話止まんない。涙も止まんない。)
「ねぇ。どうしてよ・・・。」
ピクッとランが動く
「どうして、私だけ置いてけぼりなの!?ねぇっねぇったらっ・・・。」
(うわ・・・どうしよ・・崩れる・・・)
一歩一歩くずれていく。
ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。
わからない。
「私ね・・私・・」
「っ・・・」
「泣くな。泣くな。」
ランは何度も口にする
私はランに抱きついた。かたよった。
「大丈夫。俺、話すから。泣かないでくれっ・・な・。」
「ねぇラン・・。」
ポソッとまた話す
「私・・・置いてけぼりくらわない?」
!・・・
「ああ。大丈夫。俺はちゃんと話す・・。話すから・・・。」
強く強く。ぎゅって抱きしめられた。
あったかくってうれしくって涙がね嬉し涙がこぼれたよ。
「ラン・・・」
「ん?」
「私ね・・」
「ランが好きなの・・。ずっとずっと前から・・」
「そっか。」
「ラン、加奈ね、ラン好きでいていい?」
「うん。いいよ。でもな・・」
「知ってるよ。」
「いいのか・・・?」
「ランが、好きになるまで待ってるからいいの。」
「!そっか・・。」
「今、顔赤い?」
「うん。赤い。」
「こっちむいて。」
「え?」
ランの唇と加奈の唇がはじめてかさなった。
「ねぇ・・・加奈待ってるよ・・」
「ん・・。」
続く。

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