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2012.06.02
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観音山(埼玉県小鹿野町)の山域は、道なき尾根や谷に至るまで、かなり隅々まで踏破したものである。

その経験の中で、自分なりに気づいたことがある。
ガイドブックなどに乗っている「定説」が、実は違うのではないか?
・・・と、そんなことについて書いてみたい。

(ここで言う「定説」とは、一般的にガイドブックや登山案内にある内容のこと。
俺の唱える説は、とうの昔に先人が解き明かしているのかも知れない。
俺も観音山に関するすべての文献を知っているわけではないので、今まで誰も気づかなかった新事実を発表するのだ、とまで断言はできかねる)


  *  *  *  *  *


「現在の牛首峠は、本来の牛首峠ではない!?」

秩父札所31番・観音院の駐車場に、登山口がある。


この牛首峠最大の特長は、ピークにある「岩の切り通し」である。
  • P1020795.JPG

峠の類は、ピークを○○峠などと呼称することが多い。
実際、この岩の切り通しの写真が「牛首峠」としてよく紹介されている。

今は確かにそれでよいのだが、実はこの牛首峠は、新道ではないか。
言うなれば「新・牛首峠」だ。
俺はそう思っている。

なぜなら、「旧・牛首峠」らしき場所が近くにあるからである。
観音院側から峠を登りつめ、岩の切り通しに着いたところで、左側の岩を巻きながら登山道を外れて左に進むと、小さな鞍部がある。
よく「鞍部」というが、ここは人為的にか自然にかは分からないがまさに「鞍」の形の岩になっている。
  • P1040047.JPG

本来の牛首峠は、この岩場を越えたのではないだろうか。

ここが旧峠だと思う根拠は、ここの傍らに古い石祠があるからだ。


無いほうが珍しいくらいだ。

そこにある理由は、峠から集落へ悪いモノが入ってこないようにという魔除けとか、峠越えの道中の無事を願う災い除けとか、色々意味があるのだろう。

石の祠には「明治三十一年三月吉日建立」とある。
別の面には、「馬上中」との文字も読めるから、小鹿野町倉尾地区の馬上(もうえ)の者が祀ったのだろう。
実際、祠は馬上集落の方向を向いているし、馬上側から来る道は、比較的踏み跡がある。
  • P1030468.JPG





祠の傍らにはタヌキの溜め糞があった。
かつての峠道が、今はタヌキの通り道ということか。
  • 牛首峠006.jpg

粗末な絵で申し訳ないが、新旧の峠の概念図を書いてみた。


岩の鞍部を乗り越えると、下り道となってほどなく、現在の牛首峠登山道に合流する。

この牛首峠、かつては嫁入りの娘を乗せた馬が通ったという。
道中、けっこうな岩場があるのだが、昔の人は強く生きていたのだなと感心する。





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Last updated  2012.06.02 15:56:31
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