明日も寝る

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2005/01/14

今日も今日とて・・・

(2)

テーマ：精神病院での生活(36)

カテゴリ：カテゴリ未分類

　何も変わり映えのしない一日。

　しいて言えば一日中「眠い」日だった。
　集中力は無いから「読書」は出来ない。音楽を聴きつつゴロゴロ。
　「これではイカン！」と思い、午後は眠い目を擦って散歩。午前中の久し振りの晴れ間は何処へやら、午後は雲が多い。せっかくカメラを担いで川原まで出かけたのに、光量不足＋撮りたい鳥もいなく・・・挙句はカメラの電池が切れて、退散。

　HPで「飛行機」の話が浮上してきたついでに、ここらで一席。
　自分が「飛行機」に惹かれたのは、今に始った事では無い。私の専門は「野鳥」。鳥の「飛行原理」を探求していたら「航空力学」にぶつかった。鳥の「航空力学」を調べるうちに、飛行機への興味が募って行く。でも、暫くは所謂「戦闘機」にしか興味が無かった。「民間機」への戸口を開いてくれたのはある女性がきっかけ。
　最初の入院のときに仲良くなった女性。彼女はJASの職員だった。民間機でも、軍用機でも飛行の力学は一緒。彼女に民間機の魅力を教えてもらい、かつ飛行力学を説きながら、僕らは仲良くなった。
　常連の方は気が付くかもしれないが、そう「島根の女性」がその人だ。

　彼女が退院すると、僕は彼女の実家に誘われた。計二回。トータル二週間を彼女の実家で過ごした。

　彼女と飛行機の思いでも中々にドラマティック。
　民間機の面白さに気が付いた自分は、早々に広域バンドレシーバーを購入した。モチロン、航空無線を聞くためだ。早口の管制英語にも直ぐになれた。
　彼女は、病気のせいで外出が出来なかった。その彼女を何とか連れ出して、雨の千葉をクルマで走り、二人で下総練習基地（海上自衛隊）に行って傘をさしながら飛行機を待った。
　彼女が退院して、実家に帰ると千葉への通院日に合わせて、成田、羽田へと飛行機を見に二人で出かけた。

　そんな訳で「民間機」に入り込んでしまった。
　彼女と連絡が取れなくなっても、千葉にいる頃は、羽田、成田に通い飛行機の写真を撮り続けた。

　民間機に興味を持って三年。これは、ほぼそのままに自分の病歴と一致する。

　民間機を教えてくれた彼女とは、一年以上連絡が取れていない。
　去年の夏、小笠原の帰り道で
「結婚するので、一切連絡をしないで下さい」
　との一方的なメールを貰ったきりだ。

　飛行機は一般的に「女性名詞」に例える。

　クリアードフォーテイクオフ。
　もう一度、羽ばたける日が来ることを願って・・・。
ＡＮＡ－４００　JA8098　