†虹缶†

2006/06/24
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見失った一体感 中田英、憎まれ役真意伝わらず

試合後のひんやりしたピッチで、ヒデ(中田英)は仰向けに寝転んだまま、動かなかった。
5分、10分……。交換したユニホームで顔を覆った下で、号泣していた。
02年日韓大会までの4年間が、トルシエ監督との闘いだったとしたら、
この4年間はチームとの、選手仲間との闘いだった。
コミュニケーション不足を憂え、戦う気持ちの希薄さを問題にし続けた。
宿泊地のボンに入ってからも、憎まれ役を演じ続けた。

4年前の10月16日。ジーコ監督の代表が船出したジャマイカ戦を前に、
イタリアから帰国したヒデはもやもやとした気持ちをジーコ監督にぶつけている。

いつ代表招集に応じるかという議論を巡っても容赦ない個人批判を加えた。
選手を縛り付けるようなやり方に衝突を繰り返した苦しみ、憤り。
代表招集に応じるのかどうか、迷っていた気持ちを前に向かわせたのは、
この時に全幅の信頼を示したジーコ監督だった。

その後は、強烈なプロ意識を発散し続けた。挑みかかるような態度は、
チーム内にぎすぎすとしたきしみを生んだ。主将の宮本は、
「ヒデとほかの選手をつなぐ作業は、しんどいものだった」と明かしている。
本人は「様々なやり方で伝えようと取り組んだ」と周囲に漏らしている。
しかし、すべてはW杯で勝ちたいから、という真意は伝わらなかった。
チームづくりの過程で、ヒデにも、周囲にも、もっとやりようはなかったのか。

ドイツ入りしてから、一体感を失っていくチームの様子が毎日のように漏れ伝わっていた。

そんなチームに身を置くヒデの焦燥は想像に難くない。

同じ目標に向かって戦うはずのチームメートに失望したという意味で、4年前より傷は深い。
「次のW杯は?」という質問に、言葉は返ってこなかった。


http://www2.asahi.com/wcup2006/news/TKY200606240209.html








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最終更新日  2006/06/24 03:28:48 PM
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