†虹缶†

2009/08/31
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【巨人3―3ヤクルト】キムタクが救った――。巨人は4日のヤクルト戦で延長11回に途中出場していた加藤健捕手(28)が頭部死球を受けて退場。木村拓也内野手(37)が急造捕手として99年7月6日の横浜戦以来10年ぶりにマスクをかぶり、12回のヤクルトの攻撃を無失点でしのいだ。5時間27分のセ・リーグ今季最長試合をベンチ入り25人中24人を使い切る“総動員”で引き分けに持ち込み、巨人の優勝マジックは1つ減って「19」となった。

 延長12回。ユウイチが空振り三振になった内角直球を、木村拓が受け止めた。ベンチに戻ると原監督とガッチリと握手。8度、9度と肩を叩かれた。今季セ・リーグ最長の5時間27分を戦い終えてのドロー。値千金の引き分けに持ち込んだ主役は、試合後は少しの笑顔の後に疲れ切った表情を浮かべた。

 「(心臓が)バクバクしてましたよ。無事に終わって良かった。こういう生き方をしてきて良かったなと。それが生きた。こういう時のために若いときからやってきた。でも、もういいです…」

 9回に2点差を追いついたが、アクシデントは11回に起こった。途中出場の加藤が頭部死球を受け、病院に運ばれた。スタメンマスクをかぶっていた鶴岡、一塁で先発した阿部はすでにベンチに下がっていた。最後の捕手が不在となる緊急事態。91年にプロ入りした当時、捕手をこなしていた木村拓に白羽の矢が立てられた。

 その瞬間、木村拓はベンチ裏にいた。鶴岡が飛んで来た。決意は固まった。「オレしかいないじゃん!」。すぐにブルペンに走った。ミットは鶴岡から、マスクやレガースなどは持松ブルペン捕手からはぎ取った。

 そして12回の守備。広島時代の99年以来10年ぶりとなる捕手の姿でグラウンドに出ると、球場は騒然となった。イニング間の二塁への送球に、スタンドはもう1度沸いた。ゆっくりと座る。自らサインを出した。初球、豊田のフォークをしっかりと捕球した。「実を言うと西山さん(バッテリーコーチ)がベンチからサインを出すと言ってくれていたんですけど、見る余裕はなかったです」と明かした。

 投手以外の全ポジションをこなしたことがあるユーティリティープレーヤーだ。今季は主に二塁だったが「二塁から見ていて投手がどんな球を投げるかは頭に入っていたので」と平然と言った。正捕手の阿部は「脱帽です」と言い、豊田は「全然問題なかった」とねぎらった。

 04年のアテネ五輪では足の負傷もあり、ブルペン捕手役として裏方に徹した。阿部が負傷した2年前の9月21日の横浜戦では、試合中のブルペンで球を受けたが、キャッチャーミットを手にしたのはその時以来だった。

 ベンチ入り16人の野手全員と、先発要員のゴンザレスを除く8投手が登板する総力戦。原監督は「本当に困った時の拓也頼み。冗談も言えない。よく救ってくれた」。19年目の急造捕手の活躍で、優勝マジックは19に減った。



 ▼巨人藤田(急造捕手の木村拓を相手に投げ)同級生(37歳)なので投げにくいということはなかったです。

 ▼巨人西山バッテリーコーチ(木村拓のリードについて)いいリードしてたよ。びっくりした。

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最終更新日  2009/09/05 09:20:13 AM
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