†虹缶†

2015/07/04
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 くどいルックスと、あくの強いキャラクターでブレイクしたタレントのルー大柴(61才)。女性誌で「嫌いな男ランキング」で1位に選ばれるなど、かつてはメディアでその姿を見ない日はなかった。そんな彼が最近、タレントの仕事だけではなく、意外な活動を始めているという。サプライズな近況を本人に語ってもらった。

――まず、ルーさんの近況から教えていただけますでしょうか?

ルー:もちろん、タレント活動をやったりもしているし、講演に呼んでいただいたり、あとはボランティア活動も…。

――ボランティアですか? ルーさんのイメージと違うといいますか。

ルー:60才をすぎて社会に貢献というか、私にできることはないかなと考えたんです。そんなときに、ボランティアのMOTTAINAI活動に出会って、富士の樹海の掃除だとか、いろんなボランティアの活動に参加しています。樹海の清掃は、年に2、3回ですね。近所のゴミを拾ったり、月1で公衆トイレ掃除もしていますよ。

――ルーさんが、公衆トイレの清掃を!?

ルー:早朝、公園で太極拳をしているんですですが、その仲間の影響で始めました。彼の会社の社長さんが、従業員に気持ちよく使ってもらうために、みんなが出社する前に会社のトイレ掃除をしていたと。仕事をリタイアされたあとは、自分磨きのために公園の掃除をしているという話を聞いて、非常に共感しましてね。それで私も教えてくださいと弟子入りしました。弟子入りと言うとオーバーだけど(笑い)。

 初めは非常に躊躇していたんだけど、掃除をしているうちにコミュニケーションができるわけです。トイレを使おうと入ってきたタクシーの運転手さんがびっくりして「ルーさん、どうしたの? こんな朝早く」って。朝6時くらいからやってるからね。6時40分が太極拳の時間なので、その前に仲間と一緒にトイレ掃除をしています。よく「ありがとうございます」って近所の方に感謝されますよ。少なくとも月に1回、もう始めて4年になりますね。

――家でも、掃除をするんですか?



――ゴミに敏感になりそうですね。

ルー:そう、周囲が見えるようになってくるんですよ。たとえば、家の塀の上に空き缶とか置く人がいるじゃないですか。ああいうのを見ていると、すごく悲しい気持ちになるんですね。花壇に煙草の灰がいっぱい捨ててあったり、食べ残しのコンビニの弁当が置いてあったり、いろんな発見があります。そういうゴミを拾って、家に持ち帰って仕分けして、捨てたりもしますよ。

 ひとりで近所のゴミ拾いをすることもある。最寄りの駅までゴミを拾いながら行って、リターンすると普通のゴミ袋の半分くらい集まります。行動力がだんだん増してきました。

――ゴミ拾いの活動は、これからも続けますか?

ルー:イエス! 非常にクリーンな気持ちになりますからね。自分磨きというか。眼鏡をして帽子かぶっていればわからないし、それがいいんです。「ルーが掃除してる」とあまり言われちゃうのは、ちょっといやらしい感じがしちゃいますからね(笑い)。

――茶道もされていますよね。

ルー:もう8年くらい。芸能人がやっていなことをやろうと思ったときに、お茶なんかいいんじゃないかって、マネジャーの奥さんに勧められたんです。でも作法とか所作とか、お茶って奥深いじゃないですか。それを50才過ぎた男がやり始めるというのは、最初は大変でしたよ。正座で足が痛くなったりして、何度かやめようと思いましたね。でも続けていたら、わび、さびのようなものが少しずつわかるようになって、面白くなりました。

 お茶をたてているときは、おもてなしの気持ちがあるわけで、喋らないじゃないですか。茶筅でお茶をたてている間に、主菓子(おもがし)と干菓子(ひがし)を食べていただく。そして一服差し上げ、「大変おいしくいただきました」と言われると、すごく心がピュアになるんです。そうしているときは、本名の大柴亨にかえるんですね、ルー大柴じゃなくて。それがいいんです。

――師範になられたそうですね。

ルー:はい。3、4年で準師範になったのかな。それで去年、師範になりました。師範をとることが夢でしたから嬉しかったですよ。師範になるには試験があるわけじゃなくて、お家元が決めるんです。認められると、掲示板のような所に名前が貼られるんです。やってきてよかったと思いましたね。 

――茶道をやってるときは、ルー語は出ないんですか?



――昔のようなくどさを感じないのがちょっと淋しいのですが、ルーさんはもう、以前のようにお笑いはしないのですか?

ルー:お笑い色が薄れているわけでもないんですよ。ただボランティアだとか、自分のライフを喋ったりする講演だとかは、目の前にお客様がいらっしゃるわけじゃないですか。リアクションがダイレクトに感じられるのは刺激があります。

 やっぱり私のモットーというのは、お客様に楽しんでもらって、元気を出してもらうことですので。みなさんと和気あいあいとトゥギャザーになれるというのは、ベリーハッピーです。私が行くことによって、みんなが楽しんでくれたりすることを考えながら行動していますね。

――短大の客員教授として、英語を教えていらっしゃいますよね?

ルー:英語の文法を教えるというよりも、英会話への姿勢ですね。日本人って恥ずかしがって、英語をなかなか話さないじゃないですか。長く英語を学んでいる割には、使おうとしない。勇気を出して言葉を人に伝えるというのは、訓練だから。それがブロークンであろうがなんであろうが構わないので、やってみなさいと教えています。



ルー:山野美容芸術短期大学という美容家の山野愛子さんの学校ですから、英語だけではなく、今日のファッションについて、私はこう考えたとか、ブルーのシューズなのでトップスはなんとかです、というふうに自己表現もしてもらっています。授業は年に1回くらい。あと卒業式や入学式、謝恩会にも出たりして、生徒たちとトゥギャザーしてますよ。

【ルー大柴】
1954年1月14日生まれ。東京都出身。高校卒業後、欧米をヒッチハイクで放浪。帰国後、俳優を志す。長い下積みを経て、1990年代前半に独特の濃いキャラクターでバラエティーでブレイク。一時期露出が減っていたが、2007年にブログのルー語が女子高生の間で話題になったのをきっかけに、再ブレイクを果たした。現在は俳優やタレント活動のほか、ノーベル平和賞を受賞した環境活動家ワンガリ・マータイが提唱したMOTTAINAIプロジェクトに賛同し、ボランティアや講演を行うなど、活躍の場が広がっている。山野美容芸術短期大学客員教授、遠州流茶道師範でもある。

撮影■田中麻以





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最終更新日  2015/07/11 09:13:50 AM
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