せび邸

せび邸

2004.09.03
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カテゴリ: 映画
ちと昔の映画ですが、前から見直してみたかったので、そして友人くれちのバイブルな映画なので、見てみました。

前に見たのは学生のとき、ロードショーで見たんですが、カノジョに対してなんかの原因でむしゃくしゃしてたんで、腹いせにカノジョが見たがってたこの映画を、カノジョが嫌ってた私の女友達と見に行ってしまいました。。(汗
しかしむしゃくしゃはおさまらない上、うしろめたさと自己嫌悪がつのるばかりで、画面で起こっていることは何一つ頭に入りませんでした。。

ラスト・シーンの「まだ子供じゃないか?」というセリフと、「黄金のままでいろ(すてい・ごぉw)」というセリフだけが記憶に残りました。
一緒に見に行った女友達は、頭のいいヒトではあったんですがテンネンなヒトだったので、精神のあり方について語っている「黄金のままでいろ」というセリフを、髪の色のことを言ってると思って不思議がっていました。
映画の中でこの言葉を言われるポニー・ボーイは、物語の途中、警察の目をくらますために髪をブリーチで脱色し、金髪になっていたのです。
「なぁ、せびちゃん。なんで一番ジーンとくるとこで髪の色のこと言いよるんやろ? それってどぉなんよ?」
映画では登場人物の内面の変化を、見た目の変化で表すことが少なくありません。だからあながち間違っているともいえない言い分だったのですが、とりあえず説明した私は、なんていいやつなんでしょうかっ!(と、いけない行いのことから人目をそらそうとする。。汗)

んなことはともかく、この映画<私、けっこう好きでした。

「爆裂都市」と同様に、登場人物たちは登場した瞬間から殴りあう気満々の臨戦態勢なんですが、仲間を思う強い気持ちを持っています。彼らの間に裏切りという言葉は存在しません。そのピュアさには、うたれずにいられません。

この映画の中でただひとり殺人を犯してしまう少年は、火事になった家の中から幼い子供たちを助け出すときに怪我を負い、それが原因で死んでしまいます。そのなりゆき(ヒトの命を救う為に自分が死ぬ)に納得がいかないダラス(マット・デュロン)は、おそらく仲間たちに甘えたくて、窮地を仲間に助けられたくて、コンビニ強盗をするんですが、仲間が助けに来る前に、射殺されてしまいます。
ギリギリのところで生きている彼らは、運良く生き延びることができれば、大人としての感性を身に付け、社会に溶け込んでいくことができます。ふたりの親友を失ったポニー・ボーイは、「アウトサイダーズ」と題した一文をノートに記し始めます。ポニー・ボーイはふたりの死を背負って、生きていくでしょう。青春を描いた映画でありながら、金色の夕焼けの映像で締めくくられるこの映画は、これからのポニー・ボーイを暗示するとともに、彼にとってのアウトサイダー時代の終焉を告げるものだと思いました。

くれち、どぉよ?





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Last updated  2004.09.03 20:18:37
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セビセビ @ Re[1]:元気です(06/17) blue rose2792さん あそことはまた別のあ…
blue rose2792 @ Re:元気です(06/17) それはなによりでした。 ほっといたしま…
セビセビ @ Re:やっぱり!?(01/22) せしるんさん おぉ。。 だいたひかる…
せしるん @ やっぱり!? 私も鳥居みゆきを見たとき、戸川純を思い…
セビセビ @ Re[1]:とあるプチ・オタの見たいもの探し(01/18) sally-1020さん ご無沙汰っす^^ 絶望…
sally-1020 @ Re:とあるプチ・オタの見たいもの探し(01/18) ご無沙汰しております。 先日は有難うご…

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