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第2の手紙
言ってはいけない

わたしはいま、現実の空間においてきみと向かい合っている。つまり、きみの真正面で、カウチか長椅子らしきものにすわっているのだ。
きみのところに来るのは、暗くなってからの方が楽だ。
あちらに行ってすぐ、きみなら自分の手を使わせてわたしにしゃべらせることができそうだ、ということを思い出した。
わたしはすでに昔より強くなっている。恐れることはなにもない。――この状況の変化については。
わたしがどのくらい沈黙していたかはわからない。そう長いあいだではなかったと思う。
“X”と署名したのはわたしだ。わたしが連絡をとるのを師が助けてくれた。

力をつけて戻ってくる準備ができるまで、向こうにいようと思う。いまはまだいいが、そうなったらわたしを探してほしい。
いまのわたしには、ものごとが長年感じていたのより簡単になったように思える。体も軽くなった。もっと長く肉体にとどまっていることもできたのだが、わざわざそうする価値はないと思った。
わたしは師に出会った。師はそばにいる。師がわたしに接する態度には大きな慰めを感じる。だがそろそろ行くことにしよう。おやすみ。


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第3の手紙
くもった鏡

わたしの呼びかけに応じるときには、子どもが新しい原理や例題を先生から習うとき、石板をきれいに拭くように、心をきれいにしてほしい。きみ自身の考えや想像が少しでも入りこむと、鏡がくもったときのように、映るものがぼやけてしまうだろう。
このやり方で手紙を受け取るためには、筆記の最中にきみの心が勝手に動き出して質問を始めたりしないようにしなければならない。そういう状態になると、受信局の受信機が自分勝手にメッセージを送り始めたようなもので、きみはその時点で受動性を失い能動性をもってしまう。
この前の夜は、せっかく訪ねて行ったのにきみはわたしを入れてくれなかった。あれは心やさしい態度といえるだろうか?
いや、とがめているのではない。わたしは仕事が終わるまで、何度でも来るつもりだ。
そのうち、夢の中できみを訪ねて、いろいろなものを見せてあげよう。








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Last updated  2007.12.09 07:19:47
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