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こんにちは。
東海・関東南部での大雨、熱海で起きた大規模土石流の被害の全容はまだ不明のようです。
短時間の豪雨でなくても総雨量によってはこんなひどい災害が生じるんですね。
安否不明者の方が無事に発見されますように。
さて、アンティークラジオの修理を始めて困ったことがいくつかあります。
その一つに、 当地の電波状況が悪い
(電界強度が弱い?)ことです。
実際のところ、市販のラジオならば特にアンテナを伸ばさなくても5,6局は受信できる電波強度はあるのですが、何といっても100年近く前に設計・製作されたアンティークラジオですからね。十分な電波強度がなければ受信できません。
特に修理する場合、電波強度が弱いので受信できないのか、回路に不具合があるので受信できないのかよくわからないという状況に陥ります。
そこで今後のことを考えて、AM用のシグナルジェネレーター(SG)をヤフオク!で落札することにしました。
落札した品物がこちらです。
LEADER社の(簡易)シグナルジェネレーターの” LSG-16
”(そのまんま!
”16”の意味は良くわからない
)
裏側です。100/115Vと220/230Vの切り替えSWがあります。世界基準ですね。
中身はこんな感じでシンプル。5つのコイルと1つの2連バリコンで発振周波数が決まるようです。
電源トランスと整流回路。一応簡素な安定化電源になっているようです。
バリコンの下にあるのが、発振回路でしょうか?すごいシンプルですね。![]()

試しに電源を入れて、デジボルで出力電圧を見てみたのですが、どのバンドのどの周波数でも出力はあるようでした。これだけシンプルな回路なので故障も少ないのだと思います。
その後どんな波形なのか確認するためにシンクロスコープで波形見てみたのですが.......
レンジA(100KHz-300KHz)の波形なのですが、周波数ダイヤルを回しても発振周波数が変化しないことを発見
(ちなみに上の画像の発振周波数は110KHz位だと思われます
)
まじか!
よく観察してみると周波数ダイヤルを回しても、2連バリコンが動いていないことを発見!
どうやら周波数ダイヤルのシャフトと2連バリコンを繋ぐジョイントに不具合があるようです。
真中の白いジョイントです。ちょっと割れてる感じも![]()

6角レンチが無かったのですが、マイナスの精密ドライバーで回したところ、何とか固定することができました。
パネル面の周波数と実際の周波数には多分結構な誤差が出ていると思うのですが、まあ、手持ちのアンティークラジオには同調ダイヤルに周波数が刻まれているにものはないですから、大体の周波数がわかればOKです。
いくつかのレンジで発振波形を見てみました。
Aレンジ(100KHz-300KHz)で一番右に回した時の波形です。多分322KHz位?
Bレンジ(300KHz-1000KHz)の中央付近(570KHz表示)の波形。多分571KHz位でほぼ合っている?
その他一応全てのレンジで発振が確認され、周波数ダイヤルで発振周波数が変化することを確認できました。(出力電圧は、レンジや周波数によって、特に低い周波数で小さくなってしまう場合もあります)
内部変調では1KHzで変調できるようで、実際に波形もそうなっていました。
今後これを使ってアンティークラジオの修理・調整を行う予定です。
以上、「 アンティークラジオのレストア番外編④ シグナルジェネレーター 」 でした。
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