なんちゃって妄想ワールド(War section)5


モノトーンの言葉と共にF-51隊とフユツキが発進した。
「逃がしはせんよ」
今回の戦闘でポセイドンを沈める気でいた。

少しして、ポセイドンブリッジに警報アラームが鳴り響いた。
「敵です!機影5、戦艦1」
ユウは手慣れた様子で云った。
「こんな孤島の多い場所で?!」
アイは何故こんな所でと相手の意図が掴めずにいた。
「戦艦1?ヤマト級は3隻いたはずでは?」
コックピット内で待機していたショーイは報告を受け不思議に思った。
「しかし、今は艦を守るのが先決だ。行くぞ!」
行きおいよく3機は飛び立った。

「出たな、あいつらぁ!!」
「今日こそ堕としてやるよ」
「今回は偵察じゃない。本気で行くぞ」
戦闘機を相手にする役のジン、トオル、カズマは意気込んでいた。
「オラッ、いくぜぇぇぇ!!!」
トオルがショーイ機に迫った。
「何?前とは違う奴らか?」
ショーイは前とは違う動きをする機体に戸惑った。強い。そう思った。
飛んでくる銃弾を辛うじてかわしつつ応戦する。
「なんだ?その程度かよ」
トオルは一気に間合いを詰めた。
「チィ、堕ちてたまるかよ!!」
ショーイは避けるのが精一杯だった。

その時ジンはロト機と交戦中だった。
「こいつっ、前の奴だな!あの屈辱をぉぉぉ!!」
前回、偵察とはいえ被弾し、撤退をやむを得なくさせられ、プライドを傷つけられた。
ジンはロトに迫った。
「うぜぇ、ウザ過ぎんぜお前!!」
ロトは回避してすぐに旋回し、敵機に照準を合わせた。
「くそっ!当たるわけには!!」
ジンは辛うじて回避。
しかしすぐに反撃は出来なかった。
しかし、ロトは人並みではない操縦能力でさらに攻撃してきた。
「そんな馬鹿な話があるか・・・っ」
ジンの機体は被弾し、孤島に堕ちていった。
「ジン!!」
トオルはジン機が孤島に墜落していくのを見て焦った。
しかし、今は目の前の敵の相手をするので手一杯だった。
「てめぇの相手をしてる時間はっ!!」
ジンの安否が気になる。
早く助けに行かなければ。
その一心で敵機に機関砲を放った。
その時ショーイは敵機の受信チャンネルにチャンネルを合わせようとしていた。
そして、チャンネルがあった。
「ビンゴ♪」
突然敵機から聴こえてきた声にトオルは動揺した。
「さっき堕ちた機体のパイロットが気になるか?なら来るといい」
そう云って、さっき敵機が堕ちた孤島へ向かって降下した。
「なっ、こいつ何を?」
理解できない敵の行動に驚いた。
しかしトオルはジンを見つけるために孤島へ降下した。

「中尉?!何処行くんですか!!」
シュウはショーイに呼びかけた。しかし返事は返ってこなかった。
「もう、何でみんな勝手な」
カズマ機と戦闘を繰り広げていたシュウは舌打ちした。
その時ふと母艦に目をやったその時、母艦は2機の戦闘機に攻撃を受けていた。
「なっ、なんで俺たちに連絡をよこさないんだよ」
急いで援護に向かおうとしたシュウだったが、カズマによって阻まれた。
「クソッ、邪魔をするな!!」
カズマはしつこくシュウの邪魔をした。
そこに、
「艦は俺に任せろ。全部堕としてやる」
と、ロトから通信が入った。
「すまない、頼んだぞ」
シュウは艦をロトに任せ、カズマとの戦闘に集中した。
中尉が気になる。
あの島に行かないと。
シュウはショーイの事が気がかりで仕方がない。
「邪魔すんなよぉぉぉ!!!」
敵機に急接近し、至近距離で機関砲を放った。
「うっ・・・動力部に被弾か。もう無理だな」
煙を上げながらカズマは母艦へと向かった。
そしてシュウも孤島へ降り立った。

一方ポセイドンでは
「F-512機とヤマト級1隻では流石にスムーズにはいかないか」
アイはその言葉とは似合わない軽い口調で云った。
そこに、
「艦長!海底に戦艦2隻を確認!恐らくヤマト級かと思われます」
エイトが叫ぶように云った。
「そうきたか・・・クソッ」
アイが手詰まったその時、1機の味方機の姿が見えた。
ロトだ。
「何やってんだよ。しっかりしろ!」
ロトは叱る様に云った。
クルー全員が助かったととりあえずはほっとした。
残る問題は3隻の戦艦。
「あの2機はロト少尉に任せましょう。我々は海底の2隻を目標に攻撃を開始します」
アイの命令に一同は唖然とした。
「ど、どうやって海底の戦艦を・・・?」
エイトは不安そうに云った。
「この艦を出航させる前、私は何て云ったか覚えてる?海上戦では負けないわ」
どこからそんな自信が。エイトはそう思った。
「超重量武装リミッター解除、許可します」
ポセイドンに装備してある重量武装。
それは大抵戦艦クラスを相手にするときに使用するものだった。
しかも通常、普通の戦闘では使用しない。
それの使用を許可した。
この敵はそれだけの価値がある。
そして、リミッターを解除。
船底ぶより砲口が出現し、海底の戦艦に照準を合わせた。
「一気にいくわよ。てーっ!!」
号令と同時に砲口から強力な砲弾が発射された。
突然の出来事に対応できず、サツキに直撃した。
成す術無くそのまま海底に沈んでいった。
サミダレ内でジークが、
「何っ!?あんな武装が・・・。チィ、作戦は失敗だ。全軍撤退」
と命令を下した。
そしてフユツキのブリッジでモノトーンも歯を喰いしばっていた。

「どうにか難を逃れれたわね」
アイはほっと胸を撫で下ろす。しかし、まだ問題は解決していなかった。ロトからの通信でクルーたちは一気に緊迫した空気に戻った。
「おい、敵機も敵戦艦も撤退したが、まだシュウとショーイが。連絡つかねぇ」
そんな・・・クルーたちは愕然とした。
「敵機が堕ちた島に降下していったのを見た。俺も行く」
ロトがそのまま孤島へと降りようとした時、
「駄目よ、あなたまで居なくなったら艦は誰が守るの!」
アイはきつ目に云った。
「・・・分かったよ。帰艦する」
そして、1機のみポセイドンへ帰艦した。

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