青闇(あおやみ)

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2008年07月18日
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カテゴリ: カテゴリ未分類

やっぱり忙しいんだね。仕事うまくいくように祈っています。

さて、この前の話の続きだけれど、僕は夜の警備士の仕事をはじめたのです。夜の警備士というのは、元気を失った人が、夜の闇に食べられてしまったり、飲まれることがないように、警備をする仕事です。怪しまれたりびっくりさせてしまわないように、制服を着用します。赤く光る誘導灯を持ってね。
でも、僕たち警備士は警察官ではないのです。当たり前だけれど。
ハチロウ君、警備士と警察官の違いってわかりますか?
警備士は、命令することができないのです。お願いすることしかできません。だから夜の闇に飲まれそうになっている人に対して、「もしもし、そちらに行かれるのは危険ですよ」と声をかけるか、「お願いです。どうか戻ってきてください」と言うことしかできません(あ、笛をならしてもいいんだけれど)。それでも、その人がどうしても、もう闇に飲まれたいんだ、と考えていたら、それ以上どうすることもできないのです。
「どうしても行くんですか?」
「別に死のうってわけじゃないんだからさ、放っておいてくれ」
「だけど死んでしまう場合もあります。あまりおすすめはしません」

「午前3時をまわりました」
「うん、ありがとう。頃合だな。ときに君は新人かね?」
「はい」
「そうだろうと思った。ひとつ教えておいてあげよう。私のような人間を見つけたら、これからはなるべく事務的に対処することだ」
「事務的?」
「そう、私はどっちでもいいんですけれどね、いちおう職務だから注意しておきますよって感じだ。おいおい、それだけかよ、てくらいにな。君のように熱心にお願いされたら、かえって飲まれたくなってしまうものなんだ」
「そういうものですか」
「そういうものさ、少なくとも私はそうだ。まあ、君も一度飲まれてみたらいい。いろいろなことがわかるってものさ。じゃあな、警備員さん」
とかね。






















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最終更新日  2008年07月19日 04時53分37秒 コメントを書く


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